■言われたように、“純愛憂鬱”は昭和レトロで、しかもどこか異世界へと誘う楽曲という印象を受けました。
オウガ 少年秘密倶楽部といえば、ロックサウンドで「ガンガンいこうぜ!」という曲調をメインにしていますけど、この“純愛憂鬱”は出だしにアコーディオンを使うなど、摩訶不思議な楽曲として作りあげています。少年秘密倶楽部が、8月5日に結成3周年を記念して行う『3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE「蠱惑奇譚-コワクキタン-」』でテーマにしているのが、「見せ物小屋」などの怪しさなんです。この曲はその公演のテーマソングにもなる楽曲です。周年公演に関わらず、この曲を聴いた上でライブを見てもらえると、「あっ、少年秘密倶楽部の持つ怪しい世界観とはこういうことか!」と、わかっていただけると思うから、この曲も少年秘密倶楽部を語る上で大切な鍵となる楽曲です。
■中に出てくるセリフの掛け合いも印象的です。
オウガ 合間合間にセリフが入ってくるから、そこも気になるポイントになっています。
タツキ いきなりミュージカルが始まったような感じなんです。しかもライブでは、セリフを言う人たち以外のメンバーと同志はずっとヘドバンをしているんです。そこにも少年秘密倶楽部のライブらしい一体感が出ているからね。
オウガ 俺たちの持つ怪しさをふんだんに詰め込んだ楽曲とはいえ、少年秘密倶楽部のライブのベースになる部分がそこ(熱狂)なので、少年秘密倶楽部の中には珍しい曲調だけど、そういう要素もしっかり含んでいます。
ナツ 歌詞もメッセージ性を持った熱い内容だから、そこにも注目してほしいです。続く“小さきもの”は、ライブで披露する機会が少ない、なかなかレアな楽曲なんです。
愛一郎 “小さきもの”は、半年に1回ライブで歌ったらいい方なくらい、レアな曲です。
オウガ 少年秘密倶楽部は、毎回熱いライブをぶちかますからこそ、どうしても時間的に制限のある対バンライブになると、やっぱり熱い曲ばかりを並べてしまうこともあり、“小さいもの”のようなバラード調の楽曲を組み込むのはなかなか難しいんです。だから、自然とワンマン公演など、長尺の公演の時にしか披露する機会がないので、同志の中でも特別感のある楽曲として受け止められています。ただ、この曲を支持する声も多いし、俺たちも大好きな曲なんですよ。
タツキ 俺も大好きです。とくに歌詞がいいんですよ。
ナツ メンバーみんな、この曲が大好きだよね。
愛一郎 オラオラと気持ちを高揚させる楽曲が少年秘密倶楽部には多いからこそ、「あなたの心に寄り添います」という内容のこの曲は、僕たちの持ち歌の中でも珍しい曲ですし、だからこそ、ここぞという時には披露したい大事な楽曲でもあるんです。
オウガ “小さきもの”は、ぜひ歌詞をしっかりと読んでもらいたいです。きっと、ここに込められた想いが心に刺さると思います。
ナツ 「どうせ何も変わらないさ 僕はちっぽけで弱い」など、普段の僕たちとは違うネガティブなことを歌っているんだけど、曲が進むごとに僕ららしい前向きさが出てくるんです。
タツキ きっとこういう気持ちを持つ人もいると思うし、そういう(悩み葛藤しながらも前を向こうとあがいている)人たちに寄り添える楽曲だと思います。
あゆむ そして作品の最後に収録した“叛逆の一撃”は新曲になります。この曲をライブで初めて披露するのが、8月5日の3周年公演の日なんです。しかも、今回のメジャーリリースに向けて作りあげられた楽曲なんです。この曲の振り付けは、今までの僕たちにはなかったような激しいものになっていて、歌詞も、同志に呼びかけるようなメッセージ性の強い内容になっています。“叛逆の一撃”は、ロックなサウンドも、強い意志を並べた歌詞の数々も、とにかく熱量が高いから、表現していても胸にガツンときます。今回のメジャーリリースをきっかけに、さらに活動の幅を広げていく、今の少年秘密倶楽部を代表していく楽曲になりそうです。ミニアルバムのタイトルともリンクしているところもポイントです。
白(ツクモ) この“叛逆の一撃”には、途中でセリフパートも出てきます。僕が個人的に好きだなと思っている部分があって、神を崇め奉るような、まるで儀式を彷彿とさせる部分です。ライブでもそれっぽい雰囲気で見せていくと思うから、ぜひ一緒にその儀式に参加してほしいです。(笑) この曲の歌とダンスは、今までにない……これまでを更に上回る運動量を持った楽曲なんです。ド頭からガツンと攻めていくから、そこにも注目していてください。
愛一郎 『RE:BELLION』と題したこの作品ですが、デビューから丸3年が経とうとしていて、まさに俺たちの3年間をギュギュッと詰め込んだ1枚になりました。同時に、同志のみんなとこれからの未来も一緒に過ごしていきたいと、そんな未来を予感させる作品にもなっています。さらに「これが少年秘密倶楽部なんだぞ」と、世間に知らしめていける内容になったので、初めて僕たちに触れる方でも、これを聴けば少年秘密倶楽部のことを理解できると思います。ぜひ一家に1枚以上は手にしてもらい、家でも儀式をしながら僕らのことを崇めてください。(笑)
■目の前には、8月5日(火)にStudio Freedomで行う『少年秘密倶楽部 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE「蠱惑奇譚-コワクキタン-」』がせまっています。どんな内容になりそうか、語れる範囲で構わないので教えてください。
愛一郎 この日は僕たちにとっても挑戦になる公演です。これまでのワンマン公演は、グループとしてどんな風に見せていくのかをテーマにしていたけど、今回の公演には、一人一人が持つ強みや魅力を見せていくパフォーマンスのパートも組み込んでいますし、新曲の披露など、これまでになかった挑戦もいろいろとやります。最近は積極的にリリースイベントを行っているのもあって、初めて少年秘密倶楽部のことを知り、興味を示してくださる方々が増えています。ワンマン公演の日に初めて少年秘密倶楽部のライブに触れる人たちも多いと思います。新たな挑戦もあるけど、初めて少年秘密倶楽部のライブに触れる人たちはもちろん、ずっと僕たちのことを応援してくれている同志にも、改めて「これが少年秘密倶楽部だ」というのを知ってもらえるライブにしていこうと思っています。まさに少年秘密倶楽部の原点回帰であり、個人個人が挑戦もしていくライブになるので、ぜひその姿を目撃してほしいなと思います。
オウガ メンバー個々で作り出す秘密結社としての怪しい部分や、少年秘密倶楽部らしいライブにおける熱い部分、そのどっちも見られるから、かなりお勧めだし、お得なライブだと思います。
■そのワンマン公演を境に、少年秘密倶楽部は4年目へと踏み出しますね。
タツキ 今でも海外の人たちからいろんなリアクションをいただいているように、全国ツアーはもちろん、4年目は世界も目指したいです。「日本のカルチャーはこんなにも面白いんだよ」というのを僕たちが日本代表として背負いながら、世界中の人たちに伝えていく。そんな活動の始まりにもしていけたらなと思います。
愛一郎 もちろんこれからも変わらずに世の中の大人たちや、いろんな不条理とも戦い続けていくように、その姿勢は変わらずに持ち続けますから。
■4年目の活動も楽しみにしています。最後にシメで一言いただけますか。
あゆむ 僕たちは8月5日に丸3年を迎えます。そして8月12日には、少年秘密倶楽部として初のCD『RE:BELLION』をメジャーリリースします。ここには、新曲の“叛逆の一撃”を含め、少年秘密倶楽部らしい世界観が詰め込まれています。ぜひ、お手に取ってみてください。4年目の少年秘密倶楽部ですが、全国ツアーの規模をさらに拡大していきたいし、日本にとどまらず、世界に向けて発信をしながら、同志を世界中に広げていく活動をしていきたいし、いつかはワールドツアーだってやりたいです。そのためにも、より精力的に活動をしていくので、今後とも少年秘密倶楽部を応援していただけたらなと思います。
全員 よろしくお願いします!
Interview & Text:長澤智典
PROFILE
この世界に反逆を起こすために結成された秘密結社がコンセプトの、激しいロックサウンドやストーリー性のある歌詞を武器に活動する少年秘密倶楽部。魅力のひとつは、ファンと一体となったライブパフォーマンス。また、「舞台 少年秘密倶楽部」と題し、少年秘密倶楽部の世界観や、それぞれの少年たちの過去を描いた作品を上演しており、ファンタジー×現実のアイドルグループという、唯一無二の2.5次元アイドルユニットです。
https://syonen-sc.bitfan.id/
RELEASE
『RE:BELLION』

通常盤(CD)
QARF-69289
¥1,200(tax in)
rockfield
8月12日 ON SALE