TANAKA ALICE VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■“See You Again”、“One Heart”、“It’s OK to Love Someone”と続く後半のブロックでは、歌心を持っ た曲を中心に、いろんな恋心なども伝えてきました。“東京女神”、“Country Girl”、“Atlas Beaz”の3曲が攻めた感情を凛々しく突きつけた曲たちだとすれば、これらの3曲は胸の内に抱いた思いをさらけだした歌たちという印象を受けました。 

ALICE 「気持ちの内側を伝えるから歌もので」という意識は、自分の中にはないんです。伝えるツールが違うだけで、ラップを軸に据えた“東京女神”、“Country Girl”、“Atlas Beaz”にだって、自分の思いをしっかり詰め込んでいます。確かに歌を軸に据えたメロウな曲調の方が、リスナーの方々には気持ちの内側を表現しているように響くのかもしれませんけど、私はラップにだって感情の内側に抱いた思いをぶつけていて。むしろラップ曲の方にその要素が色濃く出ている場合だってあります。“東京女神”を聴いていると私は涙が出てくるんです。歌とラップ、どちらも私の表現したいスタイルだし、「歌だからこう」、「ラップだからこう」ではなく、どちらのスタイルも伝えたい思いの根底にあるものは一緒ですからね。 

■なるほど。

ALICE 昔から私は「誰かに寄り添える歌を届けたい」と思って曲を作り続けてきました。もちろん「ここから前進して頑張っていこう」と、自分自身の感情を記すこともありますけど、相手に思いの手をさしのべる曲も私が表現したいスタイルなんです。いつだって「歌を通して自分以外の人へ手を差し伸べられたら」と いう思いがあります。そういう曲を後半には多く集めています。ただし、1曲、1曲、その時に生まれた感情 として作りあげているから、一つの枠に収まることのない多様な感情を曲たちに映し出して、そういう曲た ちをアルバムに集約しました。このアルバムを通して、TANAKA ALICEのいろんな感情を感じていただけたら嬉しく思います。 

■個人的には“One Heart”が好きなんです。 

ALICE 誰しも壁にぶつかることがあると思います。その壁を乗り越えられる時もあれば、乗り越えることが出来ない時だってある。人は人生の中でいろんな状況に置かれていると思いますけど、「そんな中でも焦らずに頑張って」じゃないですけど、「自分のペースで進んで欲しい」という思いを“One Heart”には込めました。 

■最後にLeHeeさんをfeat.した形で、再び“Atlas Beaz Ep.II feat. LeHee”を持ってきていますね。 

ALICE “Atlas Beaz”を作っている頃から、「この曲は誰かとfeat.しても面白いよね」、「女性のラッパーかシンガーと一緒にコラボしながら、ガールズパワーを全面に押し出すのも良さそうだね」という話を、GIORGIOさんとしていました。最終的には自分の意志や思いを明確に示した楽曲だったこともあって、私一人がラップする形で“Atlas Beaz”を作りあげました。その上で、アイデアとして上がっていた「feat.曲も制作しよう」という思いから、韓国人ラッパーのLeHeeさんに入って頂き、“Atlas Beaz Ep.II feat. LeHee”を作りました。私自身が海外にも視点を向けて活動しているからこそ、海外のアーティストの方とのfeat.は、以前からやっていましたし、今作でも取り入れたかったことでした。LeHeeさんは、韓国語・英語・日本語が堪能な方で、この曲の中ではその3ヶ国語でラップをしてくれています。こうやって海外の方とfeat.できたことはもちろん、アルバムの最後を締め括る上でも、大きな役割を担う楽曲になったと思います。 

■『東京女神』というアルバムタイトルも、インパクトが強いですよね。 

ALICE アルバムに収録した曲たちを聴いていただいた時に、心のどこかに灯火が灯るような、少しでも そんな気持ちが沸いてくれたらいいなという思いがありました。雑誌「VOGUE」でも活躍するペーパーアーティストの菊地絢女さんが手がけてくださったジャケットも、女神が降臨しているような輝きがあり『東京女神』というタイトルにピッタリですよね。菊地絢女さんには、ストリーミングでリリースした“Watch Out!”と“Waiting For U”のジャケットアートも手がけていただいています。ぜひジャケットにも注目していただけたら嬉しいです。 

■ALICEさんはアルバムのタイトルに毎回「東京」の言葉を付けていますよね? 

ALICE 『TOKYO GIRL』、『TOKYO GIRL II』、『TOKYO CANDY』、そして今回は『東京女神』とタイトル を付けました。最初に『GIRL』から始まった物語は、いろんな人生の経験を重ねていく中で、デビュー10周年を迎えた今、『女神』になりました。(笑) 今回のアルバムはもちろん、過去の音源たちも聴いていた だき、私の10年間のストーリーを感じてもらえたら、より面白く作品に触れられるんじゃないかなと思いま す。

■最後に改めて完成したアルバム『東京女神』について、ひと言お願いします。 

ALICE 原点となる揺るがない気持ちを持った上で、悔しさから感謝までいろんな思いが今まで以上に詰 まった作品になりました。このアルバムを聴いた方の心のどこかに、何かしら灯火が灯ってくれたらいいなと思っています。これからも私は変わることなく突き進んでいきますし、前進して行きます。その姿勢をこのアルバム『東京女神』の中でも示しています。これからもぜひ、みなさんと一緒に前進し続けていきたいです。 

Interview & Text:長澤智典 

PROFILE 
ラップアーティスト、そしてHIP HOPヴォーカリストとして15歳でデビュー。 幼少の頃より歌、ダンスに魅了されアーティストへの道を志す。⾃⾝が13歳の頃、プロデューサーであるGIORGIO CANCEMIの⽬に留まり、本格的なアーティスト活動を開始。2013年1⽉デジタルシングル『MAKE ME ALRIGHT』でデビュー。1stミニアルバム『TOKYO GIRL』を⽪切りに、2ndミニアルバム『TOKYO GIRL II』、1stフルアルバム 『TOKYO CANDY』をリリース。ミュージシャンとしては初めてルミネエスト2015年度年間ビジュアルモデルにも抜擢された。 彼⼥の武器である⾼速ラップ、そしてどこまでも伸びる透き通った歌声。“ガーリッシュ”ではなく”ボーイッシュ”なダンスで独特なTANAKA ALICEワールドをポップ且マニアックに披露。それらを武器にカラフルでコミカル、だけどどこかちょっと⽣意気なアリスワールドを展開中。
TANAKA ALICE OFFICIAL WEBSITE:http://tanakaalice.com/ 
TANAKA ALICE OFFICIAL BLOG:https://ameblo.jp/tanakaalice/ 
TANAKA ALICE OFFICIAL Instagram:tanakaalice 

RELEASE 
『東京女神』 

限定盤(CD+DVD) 
※Atlasmusic Official Shopのみでの販売 
VATL-0007 
¥4,800(tax in) 

通常盤(CD) 
VATL-0008 
¥3,000(tax in) 

ATLASMUSIC ENTERTAINMENT/Village Again Association 
2月1日 ON SALE