■現在はドラマシーンとのコラボMVが公開されていますが、みなさんが登場するMVもあるんですよね?そちらのMVはどんな感じになりそうですか?なにか撮影現場でのハプニングや大変だったことなどはありましたか?
U “遠距離恋愛”や“初めて恋をするように”のMVを撮ってくれた監督さんに今回もお願いして、「とにかく綺麗な景色の中でシンプルに歌う」というのが大きなテーマで、海で撮影してきました。すごくシンプルな映像なんですけど、ギミックはいろいろとあって、倍速で撮影してみたり、合成みたいに綺麗な空で撮っていたり、綺麗な映像がたくさん撮れて、それが詰まっているんですけど、ちゃんと歌詞(言葉)が届くMVになっています。でもその日はめちゃくちゃ風が強くて、ヘリコプターでも飛んでいるのかな?っていうくらいの風でした……。(笑)
MASATO すごく綺麗な朝焼けも夕焼けも撮れたんですけど、僕の衣装がすごく薄着で、めちゃくちゃ寒くて震えました……。
REI 海辺で僕ら3人が同じ方向に向かって歩いて、女優さんとすれ違って、女優さんが行き違いに気づくっていうシーンの撮影があったんですけど、ただ普通に浜辺を歩くだけなのに、浜辺に凹凸があったり、速度感が合わなかったりで、それがすごく難しかったです。
U あと実はMV撮影の現場で歌詞が変わったんですよ!「触れていたい想い 初めて憶えたよ」という歌詞の「憶えたよ」が、元々は「憶えたの」だったんです。でも先ほども言ったように男女7人に向けた歌詞なので、「憶えたの」だと女性目線の言葉になってしまうから、後日あらためてスタジオにその箇所だけレコーディングし直しに行きました。
■それはなかなかのハプニングでしたね。そしてついに初のZepp単独公演も発表されましたが、今回はどんなライブになりそうでしょうか?
U 今作の“present”をライブで初披露するのは、このライブが初めてになると思います。それに今回は「THE BEAT GARDENベスト」みたいなライブが見せられたらと思うので、セットリストもベストな内容になる予定です。
REI 前回のツアーとはまた違った内容のライブが見せられたらと思っていて、僕らとしてもベストと言える内容のパフォーマンスができたらいいなと思っています。前回のツアーを経て、やり切ったからこそ見えた景色もたくさんあったので、また新たにいいものを作っていければと思っています。みんなと一緒に楽しめたら嬉しいです。
MASATO これからのTHE BEAT GARDENのベースとなるような形が前回のツアーで見えたと思うので、今回は個々にもフォーカスできるような演出とかもできればいいなど思っています。あとは“Start Over”と今回もう1曲“present”という、もう1枚の新たな名刺ができたので、セットリストも今までの流れとはまた違った景色を見せてくれると思うし、長く応援してくれているファンのみんなもその変化に気づいてくれると思うので、楽しみにしていて欲しいです。
■今回のZeppというライブ会場に対しての想いはなにかありますか?
REI 僕はZeppにはいろいろなアーティストさんのライブを観に行っているので、すごく刺激になったライブもあれば、感動して帰ったライブもあるんですけど、帰る時にまだそこに立てていない自分に悔しい気持ちがあったりもしたので、やっとそのステージに立てるのはいろいろな想いがあります。
U 僕のZeppの思い出は、まだ音楽を始める前にスカパラダイスオーケストラさんのライブを友達と一緒に観に行ったのを憶えていて、その時はスカパラさんの曲を全然聴きこまないでライブに行ったんですけど、帰り道にはめっちゃアルバムをダウンロードしてワクワクしながら聴いて帰ったんです。みんながニコニコしながら駅まで歩いていた景色を今でもすごく憶えていて。Zeppはずっと3人とも立ちたいステージだったんですけど、Zeppって普通にスーッと通過していくミュージシャンもいるし、やっとの思いで辿り着くミュージシャンもいると思うんですけど、今回の僕らのライブタイトルは『good error』で、僕ら的には今までいろんな失敗があったり、遠回りして、でもそれだからこそ出会えた人もたくさんいて、そういう失敗とか遠回りがあったけど「よかったやん」って笑えているから、今も歌い続けていられるという想いが今回のZepp公演にはあるんです。僕たちにとってはただの通過点でもないし、ゴールでもないので、そんな想いを味わって楽しみたいなと思っています。
MASATO 僕もZeppにはいろいろな人のライブを観に行っていて、すごく音響が良い会場だし、出るアーティストさんによって色が変わりますよね。自分たちは今までライブハウスでやってきて、今回もその延長線上でやれると思うし、足元まで見える環境でライブできるので、変に背伸びしたり、高飛車なことはせず、今までのTHE BEAT GARDENをちょっとスケールを大きくして見せられるといいなと思っています。
■今年もスタートしてあっという間に1ヵ月が経ちましたが、今年中にやり遂げたいことや目標を教えてください。
U 今年はFCイベントをぜひやりたいですね。去年はできなかったので。いろいろとタイアップをいただいて、広い視野でTHE BEAT GARDENを見てもらえるようになってきたんですけど、ファンのみんなには少し寂しい想いをさせてしまっているところもあると思うので、ぜひ実現したいですね。
REI 僕は最近好きなものとか、興味があることとか、人とか、魅力に感じるものの内容がすごく変わってきていて。例えば服が好きだったら、ただ見た目だけではなく、その服の歴史とまではいかなくても「なんでこの服が作られたのか」という背景まで気になったり好きになったりしていて、写真とかでもそうですし、そういうところまで追求できるような新たな感性を磨いていきたいなと思います。
■それはこれからの音楽制作にも活かせそうですよね。自分が作るものにもいろいろな背景とかまで盛り込んでみようとか、そういった音作りをしようとかできそうですしね。MASATOさんはいかがですか?
MASATO 僕は海外に行きたいです。THE BEAT GARDENとしても海外に向けたアプローチも始めていきたいと思っていて、どれくらい叶うかはわからないですけど、ライブとかまではできなくても、1曲だけでも、記事ひとつでもいいですし、翌年、翌々年の活動にも繋がるようなアプローチができたらいいなと思っています。
■最後に読者に向けて今作のPRも含めてメッセージをお願いします。
U ここまで読んでいただいてありがとうございます。THE BEAT GARDENという名前はまだまだみなさんに知れ渡っているわけではいないので、これからもたくさんいろいろなところで聴いてもらえたり、観てもらえるように頑張っていきます。ぜひライブを観に来てもらいたいです。僕らが一番大事にしているのも好きなのもライブなので、男女問わず楽しめると思うし、ロックやバラードなどいろいろな曲もあるし、きっと好きな1曲を見つけて帰ってもらえると思うので、一度聴きに来てもらえたら嬉しいです。ぜひどこかでお会いしましょう!
REI よく僕はアーティスト写真とかを見てクールだと思われることが多いんですけど、「実際会ってみたらイメージが違った」と言われることも多いので、ぜひライブに会いに来て欲しいです。また今回のようにドラマを通して僕たちのことを知ってくれた方もいると思うので、今一歩僕たちのことを掘っていただけたら嬉しいです。SNSなどもぜひフォローしてください。
MASATO ぜひ『アイのない恋人たち』を観てください!きっと僕らの曲も好きになるので。
Interview & Text:土谷拓史
PROFILE
2012年8⽉1⽇、⼤阪で出会ったU、REI、MASATOの友⼈同⼠でグループを結成。2016年に『Never End』でユニバーサルシグマよりメジャーデビュー。エレクトロサウンドにエッジのきいたギターリフを織り交ぜ、ロック要素を加えた〈エレクトリック・ダンス・ロック〉というジャンルを確立。2020年6月には初のデジタル配信シングル『光』、9月に『夏の終わり 友達の終わり』、12月に『マリッジソング』、2021年4月に『遠距離恋愛』を配信リリースし、2021年8⽉に3rd ALBUM『余光』をリリース。同年11月にはデジタルシングル『ROMANCE』をリリース。2022年4月にデジタルシングル『それなのにねぇなんで?』をリリース。8⽉にはテレビ朝⽇系⽊曜ドラマ「六本⽊クラス」の挿⼊歌『Start Over』をリリースし、各配信チャートにて22冠を獲得し、既に5,000万回以上のストリーミング数を記録。2023年6月には4thアルバム『Bell』をリリース。本作のリリースを記念した全国ツアー『Bells.』は全公演 Sold Outという功績を果たした。2024年4月には初のZepp DiverCityTOKYOでのワンマンライブを開催予定。今後の大きな活躍が期待される。
https://thebeatgarden.com/
RELEASE
『present』

デジタル配信リリ−ス
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2月11日 ON SALE