THE BEAT GARDEN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

THE BEAT GARDEN

ニューアルバムで4人が届ける色とりどりの「メッセージ」

THE BEAT GARDENが3月20日に1年半振りにフルアルバム『メッセージ』をリリースする。本作はEDRのダンスチューンから、今まで以上に強くなったメッセージソングまで、多彩な12曲を収録し、色合いの変化を楽しめるような作品となった。その色合いは、4人がそれぞれ伝えたいメッセージを曲に落とし込み、具現化させたものだという。本作への想いから、2月10日に行われた、1年5ヵ月振りのワンマンライブ『move on !!!!』について、U、REI、MASATO、SATORUの4人に話を訊いた。

■まずは、『move on !!!!』の感想をお聞きしたいです。

U もう、めちゃくちゃ楽しかったです。今回はライブの前からリリースイベント(以下、リリイベ)や、主催イベントでBeemer(※ファンの名称)と繋がる時間がたくさんあったのと、みんなが「大丈夫だよ」ってSNSや手紙で励ましてくれていたので、「絶対その期待を越えてやろう!」と、4人で気持ちを合わせて、準備して挑みました。結果、お互いの熱量がぶつかり合って、今までで一番いいライブができましたね。

REI 今までのライブの中で一番準備に時間を費やしていて、その分期待も膨らんでいました。Beemerのみんなも一人ひとりいろんな気持ちで会場に来てくれていていたので、その気持ちもすごく伝わってきました。

■序盤から熱気がすごかったですよね!

SATORU すごかったですね。体感で言ったら30分くらいしかライブをやらなかったんじゃないかっていうくらい、あっという間に過ぎてしまった感じがありました。

MASATO “メッセージ”を歌ったとき、ほぼ初めて歌う曲なのにみんなが手を挙げてくれて、すごく嬉しかったです。Beemerって呼ぶようになってからは初めてのワンマンライブだったので、この1年5ヶ月の間で、より絆が強くなったんだなと再認識しましたね。

■そうですよね。個人的に印象深かったのが最初のMCで、Uさんの「新しいプロフィールを発表しよう」という提案で、みなさんが意外な一面を暴露するという…。(笑)

U もういいやと思って。(笑) この1年半でBeemer一人ひとりのこともたくさん知れたし、楽曲でもちゃんと繋がれているし、きっと受け止めてくれるだろうと。逆に、1年半前だったら恥ずかしいと思って、あそこまでさらけ出せなかったと思いますね。

■会場も大盛り上がりでしたよね。あのMCの流れから披露された新曲“ダンシング・マン”も最高でした。THE BEAT GARDENには珍しい<おふざけソング>で、初めて披露されたにも関わらず、振りをマネしているBeemerの姿も多く見受けられました。

U いや〜すごかったですよね。嬉しかったです。僕ら、歌やMCでは割と真面目なこと言うじゃないですか。普段の4人って真面目だけど、ふざけ合ったりもするので、その部分をステージで出すことができたら、もう何も怖くないなって。例えば、学校の先生が真面目な話をずっと続けてもつまらないじゃないですか。そこに少しのユーモアが加わったら、その先生との距離がグッと縮まると思うんです。そんな感じのエッセンス的な意味を込めて作ったんですよ。でも制作時はひたすらふざけていましたね。(笑)

■歌詞に登場する「優しい男」とは?

U 実はSATORUのことなんです。“ダンシング・マン”は、SATORUのことを書いた曲なんですよ。僕らダンス&ボーカルグループじゃないから、あんまり綺麗にターンとかできないけど、SATORUは後ろからその姿を見ていて「それでもいい」って言ってくれるんです。SATORUは本当にビートガーデンの曲を好きでいてくれているので、今回は彼のことを書こうと。そうしたら、もっと踊れない彼が前面に出てくる楽曲になったという。(笑)

SATORU 今までになかった僕らのカラーが“ダンシング・マン”で表現できたのと、僕ら自身もやっていてすごく楽しいので、アルバムのなかでも僕にとって思い入れの強い1曲ですね。

■振り付けはどうやって生まれたのでしょうか?

U 専門学校時代のダンサーの友達に、シンプルな振り付けを作ってもらいました。最初、星野源さんの恋ダンスのような可愛い振りにしたかったんですけど、曲が出来ていくうちに、もっとふざけた感じのほうがいいなと思って。そんなとき、野猿(※とんねるずの番組から生まれた音楽ユニット)の“Chicken guys”を思い出して、この曲ってADとかカメラマンとかいろんな人が踊るんですけど、あんな感じのダンスを踊れない人が一生懸命踊っているかっこよさとシュールさを表現できたらなと思って、そのイメージを伝えましたね。

■そうだったんですね。歌い方も今までには聞いたことがない感じで。

REI 1サビが終わった後の「まわるまわる地球はまわる」というフレーズがあるんですけど、レコーディングの時に「3才児になりきって歌ってー!」との指示があったので、なりきって「まわるまわる~」って歌いました。(笑)

U 「みんなまだ(歌い方が)中学生だから、もうちょい年齢下げようか」みたいなね。(笑) レコーディングマイクの高さをめちゃくちゃ低くして、腰に手を当てて歌ったり。一人でもカッコつけたらこのユニゾンは成り立たなかったですね。(笑)

■ははは。(笑) 普段の歌い方をしたら少し目立ちそうですよね。そんな“ダンシング・マン”のような歌がきた後に、“メッセージ”というエモーショナルな楽曲が収録されていたり、今回のアルバムはバラエティ豊かな楽曲が並んでいて、色合いの変化を楽しめるような作品になっていますよね。

U そうですね。曲作りのとき、いつもイメージを事前に4人で話合ったりするんですが、今回はREIの「メンバーそれぞれの曲を作ってみよう」という提案で作り始めました。全体のイメージは同じものを共有しているけど、メンバーそれぞれの違った角度で<メッセージを届けてみよう」>というコンセプトの元で制作しました。結果、作り終わった後の充実度がもう……すごくて。全曲、早くライブで披露したいと思ったアルバムになりました。

■本作のリードソング“メッセージ”なんですが、こちらはどんな心境から生まれた曲なんでしょうか?

U 多くのリリイベを経て、今の僕らが歌える応援歌を作りたい、という想いから生まれました。正直、ステージ上じゃない自分たちをみんなに見てもらうことって、あんまり考えたことなかったんですが、“Don’t think, feel.”のリリイベから特典会が始まって、Beemerや、初めましての方に握手させてもらうなかで、なんかこう……もっと歌うべきことがあるんじゃないのかなって。みんなの日常を知ったり、僕らの日常や人柄を知ってもらうことができて、ステージ上じゃない僕たちを変わらず受け入れてくれたみんなが、「そのままでいいよ」って応援してくれて。そのリリイベを経て、僕らからもみんなへ向けて応援歌を送ろうと。

MASATO “メッセージ”って歌詞に僕らの本音を書いて、自分たちに対しても歌っている応援歌なので、歌っていて嘘がない。だから、Beemerのみんなが僕ららしい応援歌になっていると思ってくれると思うし、自分たちだからこそ歌える1曲になりましたね。

SATORU 初めて歌ったのが大阪のリリイベだったんですけど、今までで一番Beemerが受け取ってくれたなって実感できたステージでした。初めて聴いたとは思えないくらい、みんな拳を上に突き上げてくれて本当に嬉しかったです。