The Biscats VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

The Biscats『Sweet Jukebox』『Do You Wanna Dance?』

Misaki(Vo)、Kenji(Gt)、Suke(Ba)

令和にロカビリー旋風を!The Biscats、ポップな新曲とロカビリーへの思いを語る

ロカビリーバンド、The Biscatsが新曲2曲を同時配信リリース。前作までとは異なる作風で可愛らしく恋を歌う“Sweet Jukebox”と、繰り返しのフレーズがやみつきになるアメリカンな“Do You Wanna Dance?”。どちらもロカビリーと日本歌謡の融合で、令和時代の新たなロカビリーを思わせる楽曲になっている。YouTubeには最新のヒット曲などをロカビリーアレンジしたカバー動画を挙げるなど、現代のロカビリーを提示し続けている彼らに、ロカビリーの魅力や新曲の制作について3人に話を訊いた。

■1年半ぶりの新譜が2曲同時配信リリースということですが、まずはリリースした感想を教えてください。

Misaki ようやく出せたなって思います。やっぱりコロナ禍の状況で思うように活動できないこともちろんあったんですけど、楽曲制作に力を入れることができたので、すごい沢山楽曲ができました。今回はその中でも一押しの2曲です。いつも応援してくださっているみなさんもすごく喜んでくれたので良かったなと思います。

■ビジュアルも曲調も前回までと比べるとかなりポップですね。

Misaki 今まで私たちはクールなイメージが多かったと思うんですけど、今回は楽曲に合わせてポップな雰囲気に変えて。アー写とかジャケ写も初めてこんなにカラフルな感じにしました。イメチェンした作品になったと思います。

■今までのクールな雰囲気とは一変してポップな曲にしようというのは最初から決めていたんですか?

Misaki そうですね。前作の“Teddy Boy”っていう曲を出した時に、次はポップな感じにして、みなさんが驚くような全然違う雰囲気にしたいなっていうのはあって。それで生まれた曲ですね。

■“Sweet Jukebox”は歌詞も可愛らしく仕上がっていますね。

Misaki ジュークボックスと、ジュークボックスに夢中な男の子とその男の子が好きな女の子の物語になっています。女の子はジュークボックスにちょっとやきもちを焼いちゃったりもするんですけど、でも結局自分もジュークボックスに魅了されるっていうすごくハッピーな雰囲気の歌詞なんです。歌詞をよく見ていただくと、「ここがジュークボックスと彼を重ねているんだな」といったことが分かるので、ぜひ注目して頂けたらなと思います。

■メロディもすごくキャッチ―ですよね。

Misaki サビの部分はみんなで踊れたらいいなと思って、同じフレーズを繰り返してキャッチーにしようと思ったので、ひたすら「ちょっと」って言っています。(笑)

■歌のリバーブ感、ディレイ感が他の曲より豊かで柔らかく感じます。

Misaki Bメロのディレイがかかっている部分は、わざとしっかり癖を出してロカビリーならではの歌い方をしました。そこは結構意識して何回か録り直してやりました。

■歌い方やベース、ギターからはロカビリーを感じつつも、楽曲自体には昭和歌謡のテイストもあって、ロカビリーに馴染みのないリスナーでもすごく親しみやすいのではと思います。

Misaki 今回はそこも意識したところだよね。

Kenji そうですね。サウンド面全てゴリゴリのロカビリーにしちゃうと、ロカビリーを知らない方には昔の音楽で終わってしまうと思うんですよね。なのでサウンドもポップで、自分たち日本人に馴染みのあるようなサウンドになっています。でもギターとかベースの音もそっちに寄せちゃうと完全に日本の歌謡曲みたいになっちゃうので、そこはロカビリーとかロックンロールサウンドにして、最終的にいい塩梅になるようにした感じです。

■TikTokでは振りつけ動画も出されていて、ライブでも踊れそうですね。

Misaki 大好評なんです!みなさん早速覚えて動画を挙げてくださったりしていて。

Suke ライブでも一緒にやってくれて。

Misaki みんなやってくれるよね!今回は「やきもちダンス」っていう名前です。

Suke ああ、そうなの?初めて知った。

Misaki ちゃんとハッシュタグつけてるのに~。(笑) 

■MVもすごくポップで、ロカビリーのファッションや文化もふんだんに取り入れられていますね。

Misaki 衣装は全部私物なんですよ。ライブの時とかもいつも自分たちで決めています。

■MVの舞台になっているカフェは実際にあるところなんですか?

Suke 那須ハイランドパークなんです。オーナーさんがロカビリー好きで、パーク内の一画にあるんです。

Misaki 結構広いエリアで今回の曲の雰囲気にもぴったりだったよね。オーナーさんも私たちのことを知ってくださっていて、すごく喜んでくださいました。

■一方で演奏シーンはすごくクールですね。

Misaki そうですね。他のシーンが可愛らしいので、バンドのシーンはメリハリをつけてダークな感じにしました。その分バンド以外のところでは振り切って久々にぶりっこしたな~。(笑)

Suke そうなの?

Misaki いつもバンドでいる時はちょっと格好良くしようかなと思っているんだけど、ひとりのシーンはちょっとぶりっこしちゃった。(笑) そういう部分もちょっと楽しんでいただけたらと思います。

Kenji めっちゃぶりぶりしてたよ!

Suke そうなんだ。そういう目でもう一回観てみよ。(笑)

■“Do You Wanna Dance?”の方は、ゆったりした曲調ですね。

Kenji イメージ的にはアメリカンポップスです。サウンドプロデューサーの真崎さんとお話していて、音がめちゃくちゃ広がるようにしようと。The Baseballsっていうロカビリーバンドがいるんですけど、その方たちの音がコーラスがすごく重なっていて綺麗なんですよ。その要素を出していけば広がるんじゃないかと思って。アメリカンポップスな感じなんだけど可愛いっていうか、歌謡要素も入っていて、という曲です。

Misaki 歌詞の方はこれも中毒性のある感じにしていて。今はなかなかできないですけど、ライブでみんなと一緒に歌ったりできればいいなと思います。

■ギターソロの部分は音色がすごくふくよかなのが印象的でした。

Kenji ふくよかな感じなんだけど柔らかい、なおかつ曲になじんで揺れているような音を意識しています。

Misaki いつも音作りにすごい時間かかっているよね。こだわりが素晴らしい。

Suke 「そろそろ一曲録れたかな?」と思って見に行ったら、まだ音作りしているなんてこともあるし。(笑)

Kenji 真崎さんが師匠的存在なので、一緒にやっていると知らない間にすごい時間が過ぎているんですよね……。音作りで最長2時間くらいかかったこともあったんじゃないかな。目盛りを1にするか2にするか、その半分かみたいなのを何回もずっと繰り返しているので。(笑)

■そうなんですね。ベースはどっしりしていると感じましたが、プレイで意識されたことはありますか?

Suke ロカビリーってベースが引っ張っていくので、今までは前にいる感じでしたけど、今回はあえて少し後ろで、本来のベースの位置にいて周りを支えています。なので、ちょっと重たい感じに聴こえるかなと思いますね。

■ロカビリーバンドは国内の同世代には少ない歌だと思うんですが、そのことを強みにしてやりたい活動などはありますか?

Misaki 他にいない分「新しいね!」って言ってもらえることもたくさんあるので、いろんなところに出て行きたいです。

Kenji お店とかも含めて、ロカビリーのカルチャーが広まればいいなと思います。

Misaki ロカビリーって音楽だけじゃなくて、ファッションとかインテリアとか、いろいろ結びつきがあって。そういうお店もたくさんあるので、いろいろなものと繋げてこんなに楽しいんだよっていうのを広めていけたらいいなって思います。あとは絶滅危惧種的な扱いされることも多いので、こんなに素敵な音楽なんだよって。ロカビリーの炎を消しちゃいけないという使命感が自分たちにはあります。

Suke 車とかリーゼント、もちろん音楽もですけど、ロカビリーの入口はいっぱいあるので、どれでもいいので入ってきやすいように、僕らが窓口を広げたいですね。

Misaki そうだね。老若男女みんなで楽しめる輪を広げていけたらと思います。