ToPDoG VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■千葉さんは、「あれ?あの子可愛くない?女関係散々で でも今に見てろ大逆転」のところですよね?

千葉 そうなんですけど……僕のパートだけはフィクションになります。(笑) 楽曲の展開面で一番盛り上がるところでもあるからこそ、そこは攻めた歌い方を心がけています。僕の場合、コロナ禍によって夢をあきらめた仲間たちが身近にいたし、その姿を見てきたからこそ、今の厳しい環境の中でさえ夢を追いかけている人たちに向けて、「僕たちが先頭に立って夢を目指してくぞ!」と強い意志を持って歌っています。

■「あれ?あの子可愛くない?」の歌詞のように、ライブ中についつい可愛い子を気にしてしまうこともありますか?

千葉 実はそこのパート、僕がファンの人たちに向けてレスを送るポイントにもなっているんですよ。この部分を歌う時、僕はよく担当カラーの紫のペンライトを振ってくれている人を指差しながら「あれ?あの子可愛くない?」とレスをしています。ただ、ときどき「今のレスは私に向けたものだから!」と喧嘩する子たちも出てきてしまって、レスの難しさを知りました……。なので、そこはいろいろと工夫もしています。最近、母の日にはそこのパートを「お母さんありがとう」と変えて歌うなど、その場、その環境、その日のイベントごとに合わせて、自由に歌詞を変えていけるから、そこのパートに関してはいつも遊び心を持って歌っています。

■森さんが歌っているのは、「豆腐メンタルすぐ顔にでる 顔面偏差値3点言われて」の部分ですが、本人的にはその歌詞をどう受け止めているのでしょうか?

森 「顔面偏差値3」という言葉は、とあるイベントでMCの方がトークの流れの中、冗談で言った発言なんです。(笑) 僕のパートは、最初はコミカルに伝えて自分を落として見せながら、でもその後バキバキのダンスでみんなを魅了して、歌詞も強く自分を肯定していきます。実際のライブでも、自分のパートの前半では軽く踊りながら、後半からはバキバキのダンスを見せて、見ている人たちを魅了していきます。その振り幅を示す部分でもあるからこそ、自虐的な歌詞でも楽しんで受け止めています。

■ToPDoGには甘い表情から、爽やかな歌、バラード系など、多彩な表情を持った楽曲が並んでいます。その中でなぜ“わんドリーム”を表題曲に持ってきたのか、その理由も教えてください。

田口 ToPDoGは、かわいさや爽やかさよりも、熱量のある姿を強く押し出しているグループなので、カッコよくて攻めた表情を持った上で、今の僕らの気持ちをすべて詰め込んだ“わんドリーム”こそ、初めて僕らのことを知る人たちにもグループの魅力をつかんでもらいやすいとの思いから、この曲を選びました。

■カップリング曲には、“イマキミニ”、“プリーズサマー”、“ホワイトベル”の3曲が収録されますが、それぞれの楽曲の魅力も教えてください。

千葉 “イマキミニ”は、ToPDoGを結成した時から歌っている楽曲で、歌詞に記したメッセージは“わんドリーム”と共通する面もありますけど、「5人それぞれの個性や将来の目標は異なろうと、グループとしての夢は同じところを向いている」という、今の自分たちの心情が記されています。その上で夢や目標を持って頑張っている人たちの背中を押せる楽曲でもあり、そういう人たちを応援する歌にもなっています。僕自身がグループを立ち上げた時のメンバーの一人だけ
に、今でも “イマキミニ”を歌うたびに「夢は叶う」と信じる気持ちになれるし、「いつかその夢を現実として証明してやる、きっと出来る」という気持ちになれます。

山崎 “プリーズサマー”は、僕と社長で納得いくまで内容を煮詰め上げて、理想とする形に作りあげた楽曲なんです。きっかけは、デモ音源が届いた時に、社長に初めて「この曲、どう思う?」と聞かれて、「いい曲だけど、ここをこうした方がもっと良くなると思います」と、自分の意見を述べたところ、社長も同じ意見を持っていたことから、その場で一緒にディレクションをさせてもらって、よりブラッシュアップしていただいて、今の形になりました。その経緯を体験したこともあって、個人的に思い入れの深い楽曲にもなりました。“プリーズサマー”は、「夢への1ページは」や、「夢への伏線回収」という歌詞があるように、今の自分たちの心情にもぴったりと当てはまる楽曲になっています。

和泉 “ホワイトベル“は、初めて僕らメンバーの歌詞を元にして作った楽曲なんです。2番は社長が歌詞を書いているので、1番の歌詞だけが僕らメンバーの考えた歌詞で、それを組み合わせた形になっています。この曲の歌詞を作るにあたって、メンバーそれぞれにいろんな言葉を持ち寄ってもらいました。それを組み合わせて、作曲の面でも「こういう曲調で、中にこういう要素や、こういう音色を、ここの部分に入れて欲しい」など、細かいお願いもしながら作りあげました。僕自身は、誰がどこの歌詞を持ってきたのかがわかっているからこそ、たとえば「そう、いつだってかじかんだ手を」の部分は、「リーダーの悠人が考えてきた歌詞だなぁ」と思いながら歌ったりもしています。この経験を経たことで、次はメンバー全員の歌詞で丸々1曲仕上げてみたいです。

森 “わんドリーム”と“プリーズサマー“の振り付けは、僕が担当していて、これまでもカバー曲の振り付けは僕が手がけてきましたが、この“わんドリーム”の振り付けを手がけたことをきっかけに、オリジナル曲でも僕が振り付けを手がける頻度が高くなってきています。今は盛り上がり系の楽曲を任されることが増えていますが、バラードなどの人を魅了する楽曲など、今後はいろんなスタイルの振りを手がけてみたいという気持ちが今は強くなっています。

田口 僕は“REBOOT”が好きなんですよ!

和泉 今回のシングルにその曲は入ってない!(笑)

田口 ツッコミありがとう。(笑) 今回カップリングに収録した曲たちには、メンバー個々の色がより強く描き出されているんです。しかも、収録した4曲ともすべて異なる歌詞の内容や曲調だからということから選んだ形でした。そうしたのも、ToPDoGの持つ振り幅の魅力を知って欲しかったからなんです。ちなみに“プリーズサマー”は、これからの季節のライブでは一緒にタオルを振り回しながら、みんなと夏を感じたい楽曲にもなっています。余談ですが、“REBOOT”も収録した4曲とはまた異なる表情だし、ライブでしか今のところは聴けないので、気になったらぜひライブに足を運んでみてください。

■そして今後のことですが……。

田口 僕らは今、まず日本武道館の舞台に立つことを目標に走り続けています。そこに駆け上がっていく上での一つのチャンスとして出したのが、今回のメジャー1stシングルの『わんドリーム』になります。今回のリリースを通して、さらにたくさんの方々に触れていただくチャンスをつかめたことから、これをきっかけにもっともっとたくさんの出会いを繰り返しながら、日本武道館という目標に辿り着きたいし、それを成功したあかつきには、東京ドーム公演へと向かって夢も進ませていきたいと思っています。ToPDoGはライブにすごく自信を持っています。まずは
一緒にライブで楽しみながら、共に歩んでもらえたら嬉しいなと思います。

■最後にグループ名をToPDoGと名付けた理由も教えてください。

田口 「負け犬」の反対語が「勝ち犬」、つまり「ToPDoG」ということ。僕らは常に「勝ち犬」でいたいからこそ、この名前を掲げて活動を始めたし、これからも勝ち続けていきたいと思っています。よろしくお願いします。

Interview & Text:長澤智典

PROFILE
コロナ禍に生まれたアイドル。コロナによりライブができない=稼ぎがない、それで夢を諦めたアイドルや、アイドルになることを辞めた者たちの分の想いを乗せたパフォーマンスをする。歌は今時、YouTubeみれば上手い人がたくさん、上手いダンスは目黒あたりの人たちに任せる、ルックスでいえばやっぱりYouたちには敵わない。「でも、なんかうるっときたね」、「えっ、不意に泣いちゃったんだけど」、そんなライブを彼らは届ける。そこには「コロナ禍に生まれ、コロナを理由に思うように活動ができず、収入も減り、コロナを理由に仲間を失ってきたからこそ生まれた想い」の乗ったライブが、ToPDoGにはある。
Twitter:https://twitter.com/ToPDoG_official
Instagram:https://www.instagram.com/top.dog_official/

RELEASE
『わんドリーム』

Type-A(CD)
QARF-69123
¥1,200(tax in)

Type-B(CD)
QARF-69124
¥1,200(tax in)

Type-C(CD)
QARF-69125
¥1,200(tax in)

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5月23日 ON SALE