ToPDoG VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

僕らは常に勝ち犬でいたいからこそ、この名前を掲げて活動を始めました。

2021年に誕生した5人組ボーイズグループのToPDoG。メンバーは不屈の闘志を胸に秘めた田口悠人、和泉隆星、千葉勇人、森建人、山崎吏希の5人。彼らはメジャー第一弾シングル『わんドリーム』を歌い、ついにメジャーデビュー。彼らが胸の内に抱く熱い想いをここに伝えたい。

■“わんドリーム”の冒頭の歌詞に「戻ってきたぜこの場所へ いつか見た夢その先へ」と記していますが、みなさんは以前にもグループ経験が……?

田口 僕と(森)建人は以前にグループ活動をしていましたが、他の3人はToPDoGが初めてのボーイズグループでの活動になります。

■このグループは2021年に誕生とのことですが、まずは今まで活動してきた中で感じているToPDoGの魅力について、一人一人語っていただけますか?

田口 じゃあ僕からいきますね。ToPDoGの魅力は、メンバーみんなが熱量を持って活動へ挑んでいることです。ボーイズグループというと「綺麗」や「かわいい」という印象が強い中、僕たちはとにかく汗をかくパフォーマンスを多く見せる、エネルギッシュなライブを魅力にしています。夏場のライブでは、1ステージを終える頃には服がびしょ濡れになってしまうくらいです。

森 ToPDoGの魅力は、なんと言っても個性的なメンバーが揃っていることです。かわいさなど王道のアイドル像を持っているメンバーから、歌やダンスを得意としているメンバー、親しみやすい面白さを押し出しているメンバーなど、一人一人が異なる色を持っています。とくに注目して欲しいのが、メンバーのことを知れば知るほど、いろんな面を発見できることです。最初はクールな人だと思って見ていたら、実はかわいい面を発見して嬉しい驚きを覚えるなど、ライブに触れる度、メンバー一人一人の印象が変わっていくし、そこを魅力に思ってくれているファンの人たちも多いです。実際に触れれば触れるほどいろんな面が見えてくるから、推しメンに深く深くハマっていけると思います。

■「ぜひ、自分を推しメンに!」という気持ちも……?

森 そりゃあありますけど、たとえ誰のファンになろうと、ToPDoGを好きでいてくれるのが一番嬉しいことなので。僕らが求めているのは、ToPDoGのファンですからね。

和泉 次は僕が話しますね。ToPDoGの魅力はですね、それぞれのキャラクターが被っていないところです。それは音楽性にも言えるところがToPDoGらしさなんですよ。グループとしてキャラクターやイメージ、コンセプトを明確に決めてしまうと、表現していく上での広がりを作るのが難しくなるけど、僕らは一切そういった枠を作ることがないから、いろんなジャンルやスタイルに挑戦していけるんです。実際に曲によってメンバーそれぞれの歌い方にも変化が出ています。そこを魅力に感じてくれているファンの方たちも多いので、いろいろ変化していけるところこそ、僕はToPDoGの最大の魅力だと捉えています。

山崎 しかもライブでは完全に「生歌」なんです。さっきリーダーが「ToPDoGの魅力は熱量」
と言っていたけど、みんな生歌で勝負しているからこそ、それが自然と熱量を持ったパフォーマンスにも反映していくんです。その場が大きなホールでも、互いの距離を身近に感じられる場所だろうと。それこそ会場の環境によってどんな音響下になろうとも、その場に合わせて、臨機応変に生歌で表情を変えて表現していけるところがToPDoGの魅力なんですよ。

■どんな状況下だろうと、ピッチがズレることは……?

山崎 ピッチをズラすことはないです!(笑) そこもライブの見どころです。

千葉 なんか、いいところはみんなに言われちゃったなぁ……。(笑) 4人の発言に付け加えるなら、メンバー同士の仲の良さですね。日々ライブ活動をしていることから、四六時中一緒にいるんですけど、忙しさの中でもたまには息抜きもしたいじゃないですか。それでこの間、貴重な休みの日をいただいたんですけど、やっぱりこの5人で集まって、事務所の車を借りて富士急ハイランドまで遊びに行ったくらいです。プライベートでもしょっちゅう一緒にいますからね。それこそが何処のグループにも負けない団結力を作っているのかなと自分は思っています。このチームワークこそ、ToPDoGの絶対的な強みですから。

■千葉さん、山崎さん、和泉さんは、ToPDoGが初めてのグループ活動とのことですが、なぜ始めようと思ったのかも教えてください。

千葉 僕は元々モデル活動を行いながら演技の勉強もしていました。でもコロナ禍になったとたん、身動きできない状況へと陥りました。同じ夢を求めていた周りの仲間がどんどん辞めていく中で、自分なりにいろいろと模索していた時に出会ったのが、ToPDoGの振り付けをしている元ジャニーズの方でした。僕自身、歌やダンスは未経験でしたけど、熱意を汲み取ってもらい、今の事務所を紹介してもらったことをきっかけに、ToPDoGのメンバーとして活動を始めることになりました。

山崎 僕は少し遅れて加入したメンバーになります。僕は福岡出身で、とにかく歌うことがめちゃめちゃ好きで、高校時代から「上京して歌で勝負したい!」という気持ちを持っていました。その決意を胸に、高校卒業後の1年間だけ、上京のための資金作りをと社会人として働き、そこで貯めた資金を持って上京しました。そこで出会ったのが、今の事務所の社長でした。社長に今の自分の熱意を語ったところ、「ToPDoGをさらに強化するためにも実力のあるヴォーカリストを求めているんだけど、興味あるか?」と聞かれたことから、「これは歌えるチャンスだ!」と思い、参加を決意しました。

和泉 僕は元々ジャニーズが好きで憧れはありましたが、自分が表舞台に出ることはまったく考えていませんでした。それよりも僕は美容師になりたくて、高校卒業後は東京の美容学校へ進学しようと受験して、合格通知もいただいていました。だけど、僕が住んでいた福島に大きな台風が直撃して、実家が浸水してしまって……。実家が大変なことになり、専門学校へ送り出す余裕がなくなってしまいました。でも僕自身は、「せっかく上京を決意したんだから、何とかして東京に行きたい」と思い、そこで発見したのが、今の事務所が行っていたオーディションなんです。ここでは、元ジャニーズの方が振付師として参加していると書いてあったことから、夢をシフトして応募しました。結果、今ここにいます。(笑)

■田口さんと森さんは、なぜ再び新しいグループで勝負しようとしたのでしょうか?

森 僕自身は、悠人の存在が大きかったです。以前悠人と一緒の同じグループで活動をしていた時に、何事にも愛を持って接する悠人の人間性に僕自身強く惹かれていました。その悠人が改
めてグループ活動を始めたことを、訳あって当時僕はスタッフ側で見ていました。その後、社長と悠人が認めてくれて自分もToPDoGに参加することになりました。もし悠人が今の活動をしていなかったら、僕は再びグループ活動をすることはなかったくらい、僕がToPDoGに加入するきっかけになったのは悠人の存在でした。

田口 建人も同じメンバーとして活動をしていた前のグループでは、相応に結果を出しながらも一度夢破れています。それもあって、僕の場合はもう一度トップを目指して活動したい気持ちが、新たなグループ結成へと自分を突き動かしました。最初は僕と隆星、勇人の3人でスタートして、そこから2人が加入して、今の体制になりました。ToPDoGはコロナ禍真っ只中でスタートして、正直最初は活動状況もままならず、動員面でも厳しさがありました。以前のグループ活動とは比較にならないくらい厳しいスタートではありましたが、自信があったからなのか、不思議と焦りはありませんでした。むしろ再び平穏な日常を取り戻す時までに、どう準備をしておけば改めて成功を手にしていけるのかと、そこを踏まえて活動をしてきた中、今年2月に行ったワンマン公演で、今回のメジャーからのシングルリリースを発表するまでの状況になったと思います。だけど本当の意味での勝負はここからだと思っています。

■MVも制作した今回のデビュー曲“わんドリーム”には、今の5人が「なにくそ」という気持ちをラップに乗せてぶつけています。歌詞にはそれぞれが自分の思いを詰め込んだ形なのでしょうか?

田口 歌詞はずーっと身近で僕らの活動を見続けてくれている事務所の社長が、5人の気持ちを代弁する形で書いてくださいました。自分たちの気持ちを汲み取った内容ばかりだからこそ、僕らも感情を乗せて表現できています。

■“わんドリーム”の冒頭に記された「戻ってきたぜこの場所へ いつか見た夢その先へ」の部分を、田口さんが担当していますが、さっきも語っていましたが、まさに歌詞通りの思いを胸にToPDoGとしての活動を始めたわけですよね?

田口 再びこのシーンに戻ってきた以上は、「以前のグループでは手に出来なかった夢を手にしよう」、「叶えたかった思いを成し遂げよう」という気持ちを僕自身は持っています。それを歌詞に記してくれたのが本当に嬉しかったですね。

■「巻き起こすは大騒動 今に見てろこの大東京」は、和泉さんのパートになります。

和泉 僕が今目標にしているのが、「福島出身の男性アイドルと言えば、和泉隆星」と言われるようになること。今の時代は何をするにも笑われたり、後ろ指を指されることの多い時代だからこそ、「そんなことを言う奴らなんてほっといて、自分のやり方で上がっていこうぜ」という僕自身の思いを、社長が汲み取って歌詞にしてくれました。おかげですごく自分の感情を乗せて歌いやすかったし、実際に毎回気持ちを乗せてラップ出来ています。

■「この声信じ出てきたこの街 今宵君に届けるこの響き」は、福岡から上京してきた山崎さんのことですよね?

山崎 そうです。実際に福岡から上京をする時、「自分の歌声が何処まで通用するのかを試したい」と口にしながらも、本音では自信しかありませんでした。でも、上京して感じたのは、歌が上手い人なんてごまんといるということでした……。じゃあその上で、「自分らしさとは何なのか」を見いだし、それを自分の武器にして勝負していくべきだと感じました。その気持ちを“わんドリーム”の歌詞に記してもらったからこそ、僕も気持ちを込めて自分のパートに感情をぶつ
けています。