夜にちょっと涼しくなってきて、寝る前とかに聴くといい感じの作品になった。
韓国発ダンスボーカルグループApeaceのメインダンサー兼リードボーカルとして活躍したUKが、3rdアルバム『Evergreen』を9月1日にリリース。今作アルバムには、疾走感溢れる真夏のポップソング“Evergreen”、UK自身が作詞・作曲した“夏!”と“桜が散っても”の他、アニメーションMVに乗せて歌いあげるという新しいチャレンジをした儚くも切ないバラードの“ブリキ”を含む全6曲を収録。
今作の制作についてや、フランスで開催されている「Japan Expo Paris」に参加した感想など、いろいろと話を訊いた。
■UKさんのインタビューは、前作シングル『Made Up Your Mind』の時以来となります。その時もすごく暑かった記憶がありますが、UKさんが今年の夏にやっておきたいことを教えてください。
UK いっぱいあります。お祭りとか花火にも行きたいし、夏らしいことをたくさんしたいです。すごい憧れがあるんです。最近はずっと仕事や運動、勉強とかの繰り返しだから、そういった時間も作れたら嬉しいなと思っています。
■ちなみに韓国でも夏は花火とか、お祭りとかをやる習慣はあるんですか?
UK あるんですけど、花火とかお祭りも有名なところはやっぱり日本がすごいですね。
■UKさんは日本のお祭りや花火大会に行ったことはあるんですか?
UK はい。一応あります。仕事で千葉の蘇我で開催された花火大会に行ったことがあります。もう十年くらい前ですけどね。(笑) 海沿いで花火が上がる近くのステージでライブをさせてもらいました。実際にライブが終わって、そのまま花火も見させてもらいました。すごく感動しました。あとは神宮の花火大会のステージにも出演させてもらったこともあります。でもプライベートで花火を見に行くことは今までなかなかなかったので、ぜひ行ってみたいですね。せっかくなら浴衣も着てみたいです。
■UKさんは、最近ハマっているものや気になっているものはありますか?
UK ハマっているといえば、筋トレですね。(笑) 筋トレで自分の理想のスタイルになりたいですし、僕は何もしないでいるとすぐに太っちゃうので、顔もまんまるになりますし、そういうのにも注意しながら頑張りたいなと思います。とくに筋肉は1週間やらないだけですぐに落ちちゃいますので、少し休んでも3日は空けないようにしています。最近は週5は必ずやっていますね。
■そういえば先日のラジオ番組で、おにぎりのこだわりを語っていらっしゃいましたけど、最近気になるおにぎりの具はありますか?
UK ラジオを聞いてくださったんですね!ありがとうございます。(笑) 本当におにぎりが大好きで、気になる具はいっぱいあります。ラジオでのラインキング1位は「さけのはらみ」でしたけど、たまに見かけるビビンバのおにぎりが美味しくて好きですね。でも韓国のビビンバの味と、日本のビビンバのおにぎりの味はちょっと違っていて、日本には日本の魅力があって、韓国には韓国の魅力があるというか。
■へぇー。どの辺がどう違うんですか?
UK 説明が難しいんですけど、僕が食べた日本のビビンバのおにぎりは海苔がなかったような気がします。韓国のビビンバにはちゃんと海苔がついています。もしみなさんが韓国に行くことがあったら、コチュジャンプルコギビビンバがすごくオススメです。あとはチョンジュビビンバというのがあって、チョンジュ(全州)という、ビビンバがすごく有名な地域があるんです。こちらもすごく美味しいのでオススメです。
■ありがとうございます。先月は「Japan Expo Paris」への出演で、フランスにも行かれていましたが、フランスでのエピソードを聞かせてください。
UK フランスであったハプニングのお話をしてもいいですか?(笑) 実はフランスでの仕事に向けて僕はお酒を1ヶ月近く我慢していたんですけど、全部お仕事が終わった後に、「久しぶりにお酒を飲みましょう!」となって、ホテルの近くのお店でピザを頼んだんです。その時はちょうどワールドカップの時期だったので、ちょうどフランス対モロッコの試合をやっていたんです。だからマネージャーさんと近くのスーパーでビールを買って、「一緒に乾杯しましょう」となって。ちょうどスーパーの隣に座れる場所があったので、ピザが出来上がるまでの間、そこで思いっきり乾杯してビールを飲んでいたんです。久しぶりだったし、すごく美味しかったです。その時、スーパーの主人と店員の方が急いで出てきて、「ダメだよ!ここで飲んじゃダメ!」みたいなことを言われて……。「ああ、ここでお酒を飲んじゃダメなのかな……?」と思って、マネージャーさんと移動して、ちょっと道端というか少し先の椅子のところに座ってお酒を飲んでいたんですけど、マネージャーさんが調べてみたら、フランスでは午後4時以降は道端でお酒を飲んじゃダメらしくて……。もうびっくりして「ごめんなさい!」と思って、半分も飲みきってないビールをそのまま隠して、急いでピザを受け取ってホテルに帰りました。(笑)
■知らなかったら、それはびっくりしますよね。(笑)
UK 「Japan Expo Paris」に一緒に出演していたジェイ・キムさんという方がいて、その方はイギリスに住んでいらっしゃって、フランスに来ていたんですけど、その話をしたら、すごい笑われました。(笑) もう向こうじゃ常識だそうですね。やっぱり夜になるとお酒のことで事故になるかもしれないから、気をつけないといけないみたいです。たまたまホテルの近くだったからよかったんですけど、今後は気をつけないとですね。
■確かに国によっていろいろありますからね。他にもなにかエピソードはありますか?
UK いろんなアーティストの方たちと出会えたのがよかったです。日本からもきゃりーぱみゅぱみゅさんが来ていたんですけど、そのステージをすごく近くで見れたのも嬉しかったです。一緒に出ていたダンサーのみなさんも素晴らしいパフォーマンスをしていて、個性的なカツラとメイクも自分だけのキャラクターがはっきりしていたし、みんなが真似しやすいダンスとか、耳に残る曲を歌っていらっしゃったので、すごく勉強になりました。自分のステージもやりつつ、いろんなステージも見られたのが本当に大きかったです。
■今回は3rdアルバム『Evergreen』をリリースとのことで、今作が出来上がった感想はいかがですか?
UK 今作のアルバムのレコーディングをしながら、今まで自分の中にはなかった感じのJ-POPになりました。今までのBPM(テンポ)は、だいたい早くても140ぐらいで、今回僕が作った曲も140ぐらいなんですけど、表題曲の“Evergreen”はテンポが早くて、180ぐらいのBPMで、すごく早いんですがノリも良くて、すごく素敵な曲だなと思いました。作曲してくれた(柳川)陽香さんがすごく素敵な方なんですけど、僕の頭の中からは絶対に出てこないし書けないような歌詞で、「アイスが溶けるスピード」という言葉があって、僕はこれだけでもうすごいなと思いました。この言葉だけで「夏だな」というのを描けるのが本当にすごいです。迷惑にならないようにと、この曲を活かすためにすごく頑張って練習してレコーディングに臨んだんですけど、すごくいい曲になったので幸せでした。あとは自分の曲で、“夏!”という曲と、“桜が散っても”という曲を収録したんですが、“夏!”の方は、本当に真夏に歌っているような、夏フェスとかで歌っているところをイメージしながらレコーディングしました。“桜が散っても”の方は、もともと僕はピアノで作曲したんですけど、全てのアレンジをギターでやってくださって、それはそれですごく良かったです。夜にちょっと涼しくなってきて、寝る前とかに聴くといい感じの作品になっているんじゃないかなと思います。
■なるほど。前作アルバムの『vivid UK』と比べても、すごく聴きやすいJ-POPになっているなと感じました。あの時はまだ韓国語や英語などを混ぜ合わせた歌詞の曲が多かったし、サウンドもEDMや、バキバキに踊る感じのダンストラックが多かった印象がありましたけど、今回は本当にいい意味でまとまりがあるし、すごく聴きやすい作品になっていますよね。
UK はい、そうなんです。今回は全部聴きやすい曲を目指しました。
■それでは収録曲についても話を聞ければと思いますが、前作シングルに収録されていた“Made Up Your Mind”と、“君と僕のシーズン”については、前回の取材の時に詳しくお話を聞きましたので、それ以外の収録曲を中心に解説していただければと思います。まず表題曲の“Evergreen”は、夏らしく爽やかで疾走感のあるポップチューンでしたが、この曲の聴きどころや注目ポイントを教えてください。
UK 人によって刺さるところが違うのかなと思いますけど、僕にすごく刺さったフレーズがあって、「夢見るには遅いかな 隠した情熱はあの日のまま」という歌詞が、僕にはすごく刺さりました。最初もすごく気持ちを入れやすいんですけど、そのフレーズから感情がドカンと入るような感じなんです。そしてその後に出てくる、さっきも説明した「アイスが溶けるスピード」という歌詞で、これはもうすごいなという感じです。でも、みなさん人それぞれなので、今の僕が刺さっている歌詞は気にせず、それももしよかったら注目して聴いていただき、ぜひ自分に刺さる歌詞を1つずつ丁寧に聴いてほしいなと思います。
■2曲目はそのまんまのタイトル“夏!”ですが、こちらはUKさん自身が作詞・作曲とのことですが、この曲を作ろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
UK 去年の夏も暑かったので、今年も夏は絶対に暑いだろうなと思って。(笑) 去年を経験していますからね。でもやっぱり夏は「暑い!」というままで終わらせたくない。そしていろんな夏フェスにも出たい。そこでみなさんにも楽しんでほしい。ということで、この曲を作りました。いつも曲を作る時にはいろんなことを考える時もあるんですけど、この曲は意外と簡単に出てきました。本当に単純に繰り返すフレーズと、ノリの良いバンドサウンドが日本の夏っぽくていいですよね。ちょっと一つエピソードがあるんですけど、サビのところに「まるで炭酸みたいだ」というフレーズがあるんですけど、実はそこはもともと最初に作った時は、「まるで生ビールみたいだ」でした。(笑) でも「さすがに生ビールまでいくとちょっといき過ぎかな?」と思い、炭酸のように涼しくて気持ちいい感じにしたくて、最後の最後で炭酸に変えました。(笑)
■確かに日本の夏といえば、やっぱり炭酸とかラムネのイメージですもんね。(笑)
UK ですよね。でも気持ちは生ビールです。(笑)
■この夏「フェスでこの曲を歌って盛り上げたい!」という気持ちで作ったんですね。ちなみにタイトルを“夏!”にしたのには理由があるんですか?
UK いや、本当はカッコよく英語で“Summer Song”にするとか、いろいろと案はありましたけど、ここは潔く“夏!”にするのが、それもまた日本っぽいなと思いまして。(笑) 今まで誰もやっていないチャレンジをしてみたかったというのもあったし、マネージャーとも相談して、「やっぱり“夏!”がいいんじゃないかな」ということで決めました。
■確かに日本っぽいですよね。僕はこのタイトルを見た時に、うちわに「夏!」とでっかく書かれているようなイメージでした。(笑) そして3曲目と4曲目は、前作シングルの収録曲ですが、これらの曲は今までライブやイベントなどで歌ってきて、印象が変わったり、育ってきたりしたイメージはありますか?
UK やっぱり曲というのは、歌えば歌うほど自分のスタイルが出てくるものだなと思います。レコーディングをした時からまた時間が経つと、今歌っている自分の感情が変わっている様にも感じますし、歌えば歌うほど、振り返ってみて、あの時はあの感情で感じていたのに、今はこんな感じでいい感じになっているんだなと思えますし、自分でも成長を感じてすごく素敵だなと思います。毎回そんな感じです。
■5曲目もUKさんが作詞・作曲された“桜が散っても”ですが、この曲に込められた思いも教えてください。
UK もともと僕は代々木公園がとっても大好きで、よく行くんですけど、桜のシーズンが終わって桜が全部散ってしまった頃に行ってみたら、すごく人も少なくなるんです。桜が満開で一番綺麗な時は確かにいいんですけど、その時期を過ぎると人も少なくなるけど、逆にそれを楽しみにしている方たちもいるんです。僕も寂しいなと思いつつも、桜が散った後のピンクに敷き詰められた道が、まるで花道を作っているような気がして。その道を「一緒に歩いていきましょう」ということで、この曲を作りました。
■それでこのタイトルなんですね。
UK 「桜が散ってもこの道は僕らを導いてくれているよ」という、散ってしまったことが決して悲しいことじゃないかもしれない。「一緒に歩いていくのはすごく素敵な道かもしれないよ」という、「大変だけど二人が一緒ならば、それも大したことないよね」ということを言いたかったのかもしれないです。でもそこで終わりたくなかったんです。だからタイトルは「散っても」となっているんです。その言葉に続く、後ろの言葉を僕は言いたくて。





