世界中の豪華トップアーティストが3年振りに集結!都市型エレクトロニック・ダンス・ミュージックフェスティバル開催!
9月17日(土)、9月18日(日)の2日間、コロナ禍により3年振り、そして日本では7回目の開催を迎えた世界的な都市型エレクトロニック・ダンス・ミュージックフェスティバル『ULTRA JAPAN 2022』が、TOKYO ODAIBA ULTRA PARK Ⅱ(お台場ULTRA JAPAN特設会場)で開催された。今回は初日の9月17日(土)の様子をレポートする。
初日は朝から気温が高く夏日和となった。会場にはULTRA JAPANの公式グッズを身に付けたり、お揃いの衣装やメイクなど、各々オシャレをしたオーディエンスが集まっていた。世界中からトップアーティスト(DJ)がお台場に集結し、オーディエンスは2つのステージ、【MAIN STAGE】と【ULTRA PARK STAGE】のタイムスケジュールから、見たいステージを選んでいく。
MAIN STAGEのトップバッターは、韓国ソウルを代表し、数々の韓国国内の大型クラブへのゲスト出演も多く、2019年には韓国ツアーを成功させ、その活躍は韓国のみならずアジア、世界中から注目を集めているKDHと、SEL OCTAGON TOKYOのレジデンスDJであるMikiとのDJユニット SHAPE8が務め、スタートからガンガン飛ばしていく。KDHが両手を挙げながら笑顔でオーディエンスを煽ると、オーディエンスも両手を挙げ、飛び跳ねながらそれに応えていた。Mikiもマイクでオーディエンスを煽りながらプレイすると、途中で名門レーベルからリリース歴のある、韓国で今、最も注目されるDJ/Producerとして知られるフューチャーハウスシーンの新星Jeonghyeon(ジョンヒョン)が登場し、KDHとのコラボ曲“Holding On”を披露した。
熱気が上がったMAIN STAGEには続いて、日本を代表するダンスミュージックプロデューサー、CATOON+YELLOCKへとバトンタッチ。続々とオーディエンスも増え、懐かしの楽曲を織り交ぜながらのプレイに、オーディエンスはリズムに乗ってジャンプしながら踊りまくり、益々熱気は上がっていく。
そして続くMAIN STAGEには、アメリカ出身のDJ、ARES CARTERが登場。自身がプロデュースしたアーティストの曲なども織り交ぜながらオーディエンスを煽り、ステージにはダンサーも登場するなど、会場はさらにボルテージをあげ、中にはULTRA JAPAN公式グッズのフラッグや、出演アーティストの出身国の国旗を掲げながら踊る人も見受けられた。一方ULTRA PARK STAGEでは、東京・六本木のクラブV2 TOKYOでDJをしている女性DJ、MIYUU&KOTOHAが、色とりどりのライトで照らされた会場をクールに湧かせていた。
そしてMAIN STAGEには、そのV2 TOKYOのサウンドプロデューサー・RESIDENT DJを務め、2016年にはDJ MAG JAPANからBEST RESIDENT DJs FROM BEST OF JAPANを受賞、近年では海外レーベルから精力的に楽曲をリリースし、数々の話題曲をリリースているDJ YAKSAが登場。美しいピアノのSEから始まり、徐々に激しさを増すビートに、ジャンプをしながら踊るオーディエンス。ダンサーがステージに上がるとDJ YAKSAもDステージに上り、マイクでオーディエンスを煽る。その盛り上がりを目にした周りのオーディエンスも、次々とMAIN STAGEへと集まってきて大きな会場がまたたく間に巨大なフロアへと化した。
その熱気の中、続いて登場したのは、高揚感溢れるマイクパフォーマンスと共に、ジャンルを縦横無尽にプレイするオープンフォーマットDJ、TJO。会場は後方までオーディエンスで埋め尽くされ、彼の登場に歓声が上がると、次々と人気曲がプレイされ、オーディエンスは全身全霊でそれに応えて盛り上がる。TJOはマイクパフォーマンスでオーディエンスをピークへと導いていくと、Co2が噴射され、中盤ではNEW REMIXを披露。ラストには「ただいまウルトラ!おかえりウルトラ!」と日本語で叫び、締め括った。
続いて登場したのは、世界各国のULTRAにも出演するMYKRIS。手拍子で始まり、ダンサーもMYKRISのフラッグを持って登場。Co2や炎の演出もあり、更に熱気が増していく。両手でハートを作ってオーディエンスに感謝を伝えると、続いてはDJをしながらトランペットを演奏するという、唯一無二のスタイルが人気のオーストラリア出身のDJ/producer、TIMMY TRUMPETが登場。トランペットを吹きながら登場し、DJを披露しながら過激なダンスを魅せ、ステージには花火が上がり、Co2が噴射された。途中からは“明日があるさ”や“サライ”などJーPOPの曲も織り交ぜ、「日本ダイスキー!!」と感謝を伝えステージを後にした。
続いてLA出身のプロデューサーDallasKとのコラボシングル“Burn”が世界的レコードプール「Beatport」のTOP40で1位を記録した事で注目を浴び、その後、いくつものヒット曲を叩き出したカリフォルニア出身のEDMプロデューサーKSHMRが登場。アラビアンっぽいアニメーションがスクリーンに写し出され、独特な雰囲気の中、レーザービームを使った演出や、スマートフォンのライトを使って煌びやかな景色を作り出す一方で、激しく繰り広げられる楽曲に、オーディエンスは手を挙げ身体を揺らす。日本のみならず、世界中で人気のある日本アニメの海外オープニング曲も交えるなど、日本での開催のために工夫された選曲も垣間見れた。
そして初日のトリを飾るのは、代表曲“Animals”が10ヵ国以上の音楽チャートにベスト10入りし、イギリス、ベルギーでは最高ランク1位、アイルランドでは3位に順位をつけた、オランダ出身の音楽プロデューサー兼DJのMRTIN GARRIX。「コンニチハー!」と挨拶をすると、満員になった会場からは熱気がムンムンと溢れ出す。日も落ちてすっかり暗くなった会場をレーザービームや花火、炎に映像など、ありとあらゆる演出が会場を彩ると、オーディエンスのボルテージもどんどんと上がっていき、ジャンプや手拍子にも拍車をかける。すると途中でサプライズで特別ゲストとして、翌18日に出演予定のZeddがステージに登場!2022年3月にリリースしたばかりのMRTIN GARRIXとのコラボ曲“FOLLOW”を披露し、会場のボルテージは最高潮に達した。オーディエンスは盛大な拍手で迎え、ジャンプしながら弾け飛ぶ姿に、MRTINもZeddも笑顔になった。最高の空気感で会場は包まれ、約1時間半ノンストップでプレイし続けたラストにはたくさんの花火が打ち上げられ、『ULTRA JAPAN 2022』初日公演は幕を閉じた。
世界中からトップアーティスト(DJ)が集まり、一日中エレクトロニック・ダンス・ミュージックが響き渡る空間には気分が高揚しっぱなしだった。会場にはフードトラックが沢山出店し、飲食出来るスペースや、寝転びながらゆっくりくつろげるスペースなどもあり、それぞれがいろいろな楽しみ方ができるコンテンツも満載で、1日中飽きずに過ごせる夏恒例の都市型ダンス・ミュージックフェスティバルだった。コロナ禍により3年振りの開催とあって、久しぶりのULTRAに心が踊り、笑顔でいっぱいのオーディエンスが沢山見受けられた。来年はどんな世界トップアーティスト(DJ)が参加して、どんな世界を魅せてくれるのか、今から楽しみだ!
Text:隅内かな
Photo:©ULTRA JAPAN 2022
ULTRA JAPAN 2022 9月17日(土) タイムテーブル
Main Stage (メインステージ)
19:30 Martin Garrix
17:45 KSHMR
16:10 Timmy Trumpet
15:05 MYKRIS
14:15 TJO
13:25 DJ YAKSA
12:35 Ares Carter
11:45 Cartoon + YELLOCK
11:00 SHAPE8
UltraPark Stage (ウルトラパークステージ)
20:15 AHREUM
19:30 Yohji Igarashi
18:45 TREKKIE TRAX
18:00 Triple D
17:10 WAGS
16:20 Sloppy Disk (TJO&KM)
15:30 DJ WILD PARTY
14:45 MATZ feat. NIJISANJI EN
14:00 Teddy Doox
13:15 HiRAPARK
12:30 MIYUU & KOTOHA
11:45 YOSEEK
11:00 DJ YAGI
©ULTRA JAPAN 2022