FES☆TIVE VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

FES☆TIVE『微笑ノ国』

曲を成長させつつ自分たちも成長できたらいいなって

FES☆TIVEが5月25日に14thシングル『微笑ノ国』をリリース。タイトルの通りタイをテーマにした今作は、タイ語がふんだんに使われたお祭りソングとなっている。海外遠征に多く行っていた時期にはタイに行くことが多かった彼女たちにとって、馴染みのある国をテーマに、今年の夏のFES☆TIVEを盛り上げる楽曲が完成した。カップリングには“ボクノナマエ”、“夏リア旋律”といった、これまでの底抜けに明るいFES☆TIVEには珍しい落ち着いたトーンの歌声も聴くことができる。本インタビューでは、楽曲の話題の他に、表題曲“微笑ノ国”のテーマであるタイのことや、夏に向けてのフェスの話題、お祭り系アイドルにかけて好きな祭りについてなど、多岐に渡る話題を、メンバーの青葉ひなり、南茉莉花、髙木ゆりあの3人に語ってもらった。タイ遠征や夏に向かって突き進むFES☆TIVEのこれからが楽しみになる取材となった。

■今回のシングルはどうしてタイがテーマになったんですか?

青葉 私たち、コロナ前は結構海外に行くことが多くて、1か月に1回くらい海外行くんじゃないかっていうくらい、海外での活動が多かったんです。その中でも特にタイに行く機会が多くて。姉妹グループもタイにできて、海外の中でも一番タイにゆかりがあるということで、今回はタイがテーマになりました。

■タイには馴染みがあるんですね。「次のシングルはタイをテーマにします」と聞いた時は、そこまで驚きはなかったんですか?

全員 いや、驚きました!

 まだ海外には行けないんだろうなって思っていた中でもあったので。

髙木 私と八木ひなたちゃんはまだタイに行ったことがなくて。今年の6月に初めてタイ遠征ができることになったので、今からすごく楽しみです。

■みなさんが持っていらっしゃるタイのイメージといったら、どんなものがありますか?

 タイってすごくライブが盛り上がって、優しい人が多くて、サービス精神が豊富な人が多いイメージです。先日MVが公開された時も、「タイと日本は兄弟だ!」みたいなコメントがたくさん来ていて、本当に温かさを感じました。タイに行くのが今からめちゃめちゃ楽しみです。

■タイに行ったことがないという髙木さんはいかがですか?

髙木 “微笑ノ国”の歌詞にはタイ語がたくさん使われているんですけど、「サワディーカー」とかしか知らなかったくらい、タイは知らないことが多くて。でもこの曲だけでもすごくタイのことを勉強できるなと思いました。自分でも6月に行くまでにはタイ語も勉強して覚えて、タイのファンの方にももっと知ってもらえたらいいなと思っています。

■タイ語を歌やリズムに乗せるのは難しさもありましたか?

髙木 ありました。レコーディングの時、発音が音程やリズムと合わなくて。歌詞に「サヌック」っていう言葉が出てきて、ヌで音程が上がるんですけど、普通の発音とはちょっと違うんです。

青葉 本来はヌの音程が下がる発音なんです。外国の言葉とかも、日本人が言いやすいように変える言葉とかあるじゃないですか。この曲に出てくる言葉も日本人が馴染みやすいような発音に変えていたりします。

 タイ人の方が録った発音がレコーディングの前に送られてきて、その発音通りにレコーディングするみたいな感じでした。タイの人にもちゃんと伝わるようにっていう。そこはレコーディングで苦戦しましたね。

■歌詞にはタイの食べ物も多く出てきますが、好きなものはありますか?

青葉 私は基本食べたことあるような気がします。パッタイが一番好きです。

 マッサマンカレーだけは食べたことがないかも。タイに行くとトムヤムクンのカップラーメンがあるので、私はトムヤムクンのカップラーメンを日本に持って帰ったりとかもします。日本に帰ってからもタイ料理屋さんに行ったり。その時は絶対にパッタイとトムヤムクンを注文しますね。

髙木 私はガパオしか食べたことがなかったです。でもMV撮影の時にパッタイを初めて食べて、「パッタイが一番好き!」ってなりました。

■“微笑ノ国”は早くて盛り上がる曲でもありますが、ラップではクールな一面を見せていますね。

髙木 私はラップが初挑戦でした。レコーディングの時に「もっといかつく挑戦的に」って言われて、すごく難しかったです。

 私はFES☆TIVEの曲の中で、ラップとかセリフを担当することが多いんですけど、今までのラップって大体日本語だったので。「胸の鼓動はドンドコどーん」とか、可愛い感じだったんですけど、今回のラップは「んでもって Yo Yo Yo! サバーイ ディー マイ」って、タイ語とかも入っていたから、こういうノリで(腕で「~」の形を再現)というか。文章にしにくいと思うんですけど。(笑) 「そういう感じで歌ってください」って言われて、すごく難しかったです。

■「なんかしばらくぶりですね 相変わらずキミも元気でいますか?」という歌詞は、今の状況下での想いが込められているのかな?と感じました。

青葉 そうですね。もう3年くらいタイのファンの方たちと会っていなくて。そういう気持ちも込めてこういう歌詞になっているんだろうなって思うので、自分のパートなんですけど、タイで歌うのが楽しみだなと思います。

■コロナ禍で大きく変わったことは、海外遠征が減ったこと以外にありますか?

 海外に行けない分、日本での遠征が増えましたね。今までは名古屋とか大阪が多くて、たまに沖縄とかに行ったりしていたんですけど、今では全国ツアーの回数も少し増えてきて。

髙木 1年に2回ツアー回ったよね。

 初めて広島とか岡山にも行ったりとか。初めて行く場所が増えました。

髙木 あと声出しができないので、そんな中でも楽しめるような見せ方を考えました。声を出せなくても、見て楽しめるようなライブにしたいっていう。

青葉 コロナ禍の最初の頃はずっと配信ライブをしていて、配信ってなると、細かいところまでパフォーマンスが見られるようになるんですよ。今までのFES☆TIVEのライブはみんなで楽しめるようなものだったけど、今はお客さんの禁止事項もあったりするので、しっかり私たちのパフォーマンスが見られるようになる。なので、メンバーのスキルの強化だったり、みんなで楽しむ曲だけじゃなくて、見て楽しめるような曲とかも伸ばしていきたいなっていう感じで活動してきました。

■カップリングの“#トレジャーハンター”は、“微笑ノ国”に匹敵するような存在感のあるアッパーチューンですね。

青葉 でも唯一この曲がカップリングの中でびっくりしない曲でした。

髙木 今回のカップリングだと“夏リア旋律”の方がうちらのイメージとは違うからね。“#トレジャーハンター”は歌い方もいろいろあって、「バカボン風に」とか、「ドラえもんみたいに」っていうリクエストの中でレコーディングをしたので、是非イヤホンで聴いて、「誰の声だろう?」っていうのを考えてみて欲しいです。

青葉 これ一番ライブでやりたいかも!

南 やりたい!声出しとか始まったらみんなで「ここ!」ってやりたいよね。

■すごく楽しい気持ちになるのを前面に出した歌詞だと思うんですが、みなさんにとってこの歌詞に共感するような楽しいことはなんですか?

髙木 私は結構ライブ中は表情豊かで、前列の人に変顔したりもするんですけど、その人が笑ってくれたりとかするのがよくあることなので、「変顔してみた」っていう歌詞は、まさにいつもファンの人と取るコミュニケーションのひとつです。自分のパートですし、共感しますね。

青葉 FES☆TIVEは普段からライブが中心の生活なので、楽しみって言ったらやっぱりライブかな。一番楽しいのはライブだし、ライブ中心の生活なので、プライベートでそれを越せることがあまりないっていうか。(笑) オフでもこれをしたいとかがなくて……。

髙木 旅行も遠征で行けちゃうからね。

青葉 確かに。逆に趣味が欲しいです。(笑) でもやっぱりライブが楽しいです。

 それこそ「楽しいコトなんだろな」だね。(笑)

青葉 うん。ここに趣味ある子いないよね、多分。(笑)

 でも私はゲームが好きなので。家で夜な夜なゲームでガチャ回してます。

■サビにある「がはがは」というフレーズはインパクトがあるなと思いました。

髙木 でも本当に自分たちっぽいなって思います。みんないつも一緒にいる時はガハガハ笑っているよね。

 うちららしい笑い方だよね。(笑)

髙木 「ウフフ」って感じではないから。(笑)

青葉 まさに楽屋のうちらです。

■そうだったんですね。一方で先程も曲名が挙がりましたが、“夏リア旋律”は切ない爽やかな曲調ですね。

髙木 これはもう仮面を被った私たちって感じですよ。本当の自分たちじゃない。(笑) 「これ歌えるのかな?」って思いましたもん。

青葉 ライブでも一番難しそう……。気持ちを込めるのとか。