このニューシングルには、今のアルツバのいろいろな魅力がたくさん詰まっている。
ギリシャ神話をモチーフにしたコンセプトで活動しているアイドルグループ・アルテミスの翼が11月12日にニューシングル『ちゅき…ちゅ!』をリリース。表題曲の“ちゅき…ちゅ!”は、キャッチーで口ずさみたくなる中毒性の高い楽曲となっており、振り付けはKing & PrinceやSexy Zoneのダンスにも携わってきたTAMMY LYNが担当し、フォーメーションダンスを取り入れた、真似しやすく踊りたくなるような振りとなっている。カップリングには、ライブではすでに人気のアッパーチューン“星屑アクション”、その名の通りキュートなナンバー“Q: cute?”、先日の東京・KANDA SQUARE HALLでのワンマンライブで初披露された“Evergreen”の3曲が収録される。今回はアテナ・シオリ、カナコ・ケンタウロス、ペルセウス・ツカサ、カシオペア・キアラ、ユニコーン・リョーカ、ドルフィン・カレン、トライアングル・オトの7人に、いろいろと話を訊いた。
■1stミニアルバム『Road to Greece』以来の久しぶりの取材ですが、まずは自己紹介と一緒に最近ハマっているものや、注目しているものを教えてください。
カナコ カナコ・ケンタウロスです。私は基本的にカフェラテが好きなんですけど、最近は紅茶にハマっています。
キアラ カシオペア・キアラです。私は最近お笑い芸人のたつろうさんにハマっています。細かすぎて伝わらないモノマネがすごく好きです。
シオリ アテナ・シオリです。私が最近注目しているのは、そろそろクリスマスシーズンなので、クリスマス限定のクリスマスコフレをめちゃめちゃチェックしています。
カレン ドルフィン・カレンです。私はお部屋に一輪の花を飾るのにハマっています。最近はお花屋さんに寄って生花を一輪買って帰ります。
オト トライアングル・オトです。私はメンバーのリョーカちゃんにオススメされた麻辣湯にハマっています。
リョーカ ユニコーン・リョーカです。私が今ハマっているのはお散歩です。お散歩しながらコスメのポップアップストアに行ったりとか、美容系のショッピングに行ったりしています。最近は渋谷、原宿辺りをよく歩いています。
ツカサ ペルセウス・ツカサです。私がハマっているのは、お兄ちゃんが飼っている犬の鼻息を吸うことです。(笑) すごく可愛いんですよ!トイプードルなのに大きいんです。(笑)
■先日、4th Anniversary ONEMAN LIVEが行われましたが、そちらでのライブはいかがでしたか?
カナコ 私は初期メンバーなので、ライブをしながら「あぁ、もう4年も経ったんだなぁ……」と、長いようで短いような4年間を思い返していました。あとは、この4周年ライブは今までのライブと比べても、自分たちの想いだったり、今のアルツバとこれまでの歴史をちゃんと表現できたので、私はもう「悔いなし、やりきった!」という感じでした。
キアラ ワンマンライブって、メンバー全員で作り上げるものなんですけど、今回のライブは同期で魅せる場面が結構あって、今まではそうやって同期でまとまってパフォーマンスするとかはあまりなかったのですごく新鮮でしたし、みなさんにも好評だったので嬉しかったです。
シオリ 私も初期メンバーとして4年目を迎えたんですけど、周年ライブって1年の中で一番大事にしている日でもあるし、私が一番「アイドルをやっていて良かった!」と思えるのが、その周年ライブなので、今年も「続けてきて良かった!」と思えたワンマンライブでした。
カレン 私は新メンバーで加入してまだ1年経っていないので、初めての周年ライブだったんですけど、楽しすぎて時間が過ぎるのがあっという間でした。まだ入ったばかりなんですけど、今回の演出の中に、カナコさんがリメイクしてくれた初期の衣装を私たちも着せていただくというのがあって、同じ4年間を過ごしてきたわけではないけれど、先輩方がこの日まで繋いでくれた歴史とか、ファンの方たちが一緒に支えてきてくれたものを感じることができて、すごく素敵なライブでした。「これからも私たちが繋いでいかないとな」と思いました。
オト 私も去年入ったばかりなので、まだ1年経っていなかったんですけど、デビューしてすぐに始まったツアーのファイナル公演と比べて、今回の周年ライブは、少し余裕が見せられたのかなと感じました。前回に比べても煽りのパートを振り分けてもらえたりとか、自分でもできる役割が増えたのがすごく嬉しかったです。なので、これからはもっともっといろいろ任せてもらえるように頑張りたいなと思いました。
リョーカ 今回はすごくたくさんの人が来てくれて、会場に入り切らないくらいの人たちが集まってくれたのがすごく嬉しかったです。あとは、客席に降りたりとか、SEを変えてみたりとか、同期でメドレーしたりとか、ひとつひとつ挙げたらキリがないくらい、いろいろな演出があって、たくさんの工夫が詰め込まれたライブだったので、すっごく楽しかったです。
ツカサ 私たちのライブはいつもカナコちゃんを中心に自分たちでセットリストを決めていたり、今回の同期でのメドレーや、衣装のリメイクなども、すべて自分たちで決めさせてもらえたので、「これだからアルツバは辞められない」と思いますし、本当にたくさんの人たちが周年をお祝いしに来てくれて、本当にアイドルをやっていて良かったなと思いました。
■今年の夏はいろいろとイベントにも出演されて大忙しだったと思いますが、今年の夏の思い出で一番印象に残っているものはなんですか?
カナコ 私は夏フェスの中でも初期にあった「NATSUZOME 2024」が一番印象に残っています。配信バトルで戦って出演できたライブだったというのもあるんですけど、私はその時には実は心の中で卒業を決めていたので、今年が最後だと思って臨んでいました。結果、メインステージには立てなくて、上から2番目のステージでしたが、私はすごく感動したし「私たちなりに頑張ったな」と思えるライブだったので、すごく思い出に残っています。
キアラ 私は関ケ原(関ケ原唄姫合戦2024〜SEKIGAHARA IDOL WARS 2024〜)かなと思います。割とファンの人たちも、新メンバーが入ってきてからガラッと変わった部分もあって、「初めて関ケ原行くんだよね」と言っていた方も多かったので、そんなみなさんと過ごした初めての関ケ原だったので、すごく楽しかったし印象に残っています。
シオリ 私はやっぱりサマソニ(SUMMER SONIC 2024)ですね。個人的なことですけど、私の誕生日当日だったのですごく思い出に残っています。(笑) での「あのサマソニにアルテミスが……?」みたいな気持ちだったので、本当にいい経験をさせていただけたと思います。それに、そういった桁が違うフェスとかに出ると、より燃えましたし、「もっと上に行きたいな」と思いました。いろいろな意味で熱い夏でしたね。きっと一生忘れないと思います。
カレン どのフェスもすごく楽しかったんですけど、私も「NATSUZOME 2024」です。アルツバとして初めて出させていただいた夏フェスで、配信バトルですごく燃えましたし、その結果を受けて、「もっとできることがあったのかな?」とかも考えさせられたので、悔しさもあったし、学びもあったライブだったのですごく印象に残っています。
オト 私も「NATSUZOME 2024」が一番心に残っています。私はアイドルになったのが今年初めてで、配信バトルももちろん初めてだったので、よくわからなくてカナコさんにいろいろと教えてもらいながらやっていたんですけど、私はお話するのがすごく好きなので、配信はとても楽しかったし、朝から超むくんだ顔で配信したのも覚えているし、誕生日前で年齢制限があって22時までしか配信できなかったのがすごく悔しかったのもよく覚えています。でもすごく楽しかったので、ぜひまた挑戦したいと思います。
リョーカ 私も関ケ原ですね。私はアルツバに入る前から結構長いことアイドルをやってきたんですけど、夏フェスにはどれにも一回も出られたことがなくて、アルツバに入った時に「夏フェスに出たい」というのが目標だったので、すごいたくさんのフェスに出させてもらえて、すごく嬉しかったんですけど、関ヶ原は私の中ですごく大きな存在で、それに2日間も出させていただけて、しかも2日目の最後のステージには本当にたくさんの人たちが観に来てくれて、みんながジャンプしてくれていた光景が今でも残っていて、ライブ中にも泣いちゃったんですけど、思い出すだけで今も涙が出ます。(泣)
ツカサ 私は台湾遠征が一番思い出に残っています。ライブはすごく盛り上がったし、楽しくて良かったんですけど、最終日に本当に時間が無い中で、九份というところにお土産を買いに行ったんですけど、九份は街が迷路みたいになっていて、来た道を戻ればよかったのに、途中で横の階段を下ったら、近道かと思ったら迷子になってしまって……。最後に本当に急な階段を急いで走って駆け上りながら帰ったというエピソードがすごく記憶に残っています。(笑)
■それは大変な目に遭いましたね。(笑) それでは今作についてもお話を聞ければと思います。ニューシングルの表題曲“ちゅき…ちゅ!”ですが、この曲を初めて聴いた時の感想はいかがでしたか?
カナコ 初めて聴いた時は、正直に言うと「NGだな……」と思いました。(笑) 私自身が現代の流行り言葉みたいなのがそもそも好きではなくて、タイトルを見ただけで「えっ?!」という感じだったんですけど、歌詞を見て「ちゅきかぁ……言いたいくない」と思ってしまいました。本当に「キャラじゃないな」と初めて聴いた時は思っちゃいましたけど、曲が耳から離れなかったので、「頑張るしかないか……」と腹をくくりました。(笑)
キアラ 私は可愛い系の曲が好きなので、今回は可愛い系の曲だと聞いて楽しみにしていたんですけど、聴いてみたら、もう可愛いの最上級で「ちょっといき過ぎてるかな?」とか、「アルツバらしくないなぁ」とも思いましたけど、これからのアルツバには必要になってくる曲なのかなと感じました。
シオリ 私も正直に言うと、「おっと!こういう感じでいくのかぁ……」と思いました。(笑)
私もキャラ的にいつもちょっとお高めのキャラでいっちゃっていたので、ファンの方に「シオリちゃんがちゅきちゅき言ってる」とか言われるのを想像して、頭が一瞬フリーズしました。最初はカッコいい神話系だったのになぁ……。(笑)
■なるほど。キャラ変するしかないですよね。(笑)
カレン 私も最初は本当に恥ずかし過ぎて、「どういう顔して、どうやって歌おう……」と困惑したんですけど、振り付けとかも込みで、SNSで発信していくにはいい曲なのかもしれないと思いました。でもファンの人たちも初めはびっくりしていたけど、「クセになる」という人も多かったので嬉しかったし、自分たちの間でも日常会話にちょっとずつはさんでみたりして、だんだんと慣れてきました。(笑) 最近はリリイベでたくさん歌って踊っているうちにすごく楽しくなってきました。
■確かにTikTokとかでバズりそうな感じはありますよね。
オト 私も最初に聴いた時は「おっと……」ってなりました。(笑) 私は可愛い曲よりもカッコいい曲の方が好きなので。でも今回は可愛い曲だと聞いていたので、これはもう「恥じらいを捨ててやり切るしかない」と思っていたし、この世界観に入り込んで頑張ってパフォーマンスをしています。
リョーカ 私は可愛い曲が好きなんですが、この曲を最初に聴いた時は「おや……なんだ、なんだ?」となりました。(笑) でもレコーディングまでに聴き込んで、レコーディングをして、自分たちの声でできたものを聴いたら、「お!すごくいい感じ」と思って。そこからはモチベが上がって、「かわいこぶってやるぞ!」と気合が入りました。(笑)
ツカサ 初めて聴いた時はすごく可愛いに振り切った曲だなと思ったんですけど、途中からガラッと雰囲気が変わって、ラップのパートが出てくるので「え?これって大丈夫なのかな?」と思ったんですけど、うちにはシオリちゃんというラッパーがいるので、シオリちゃんが歌ったらいい具合に馴染んでいて、すごくカッコよくなりました。今までも“Lock On !!!”とか、過去の曲でもラップパートがあって、そこもシオリちゃんが歌うと本当にカッコよくキマるので、すごく大好きなんです。
■今回の“ちゅき…ちゅ!”には、フォーメーションダンスが振り付けに取り入れられているとのことですが、今回の振り付けでぜひ注目してほしいポイントを教えてください。
カナコ 私が個人的に好きなのは、みんなで円になってクルクル回るところがすごく好きで、特に私は後ろを向いたまま円に混じっていく感じなのが面白くて、今までのアルツバにはなかった感じで楽しいです。
キアラ これからSNSで「#ちゅきっちゅダンス」として流行らそうとしているサビの振り付けがポイントですね。
リョーカ やっぱりサビのダンスが注目ポイントなんですが、私はサビの前半ではなく、後半の「ぎゅ!ってぎゅ!ってぎゅ!ってぎゅ!ってしたい」のところの振りがかわいくて好きです。
■この曲のレコーディングで苦労した点や、エピソードなどがあったら教えてください。
カナコ 私は苦手とか言っていましたけど、声がこんななので(可愛い声なので)全然苦労しなくて、ほぼ一発OKみたいな感じで。(笑) いつも通りに歌ったら「イイネ!」と言ってもらったのが逆に悔しかったです。「なんだ似合っちゃうのかぁ……」みたいな。(笑)
キアラ そもそも私生活で「ちゅきちゅきちゅき…」なんて言うことないし、「でもでもでも…」とか、「むり!むり!むり!…」とか、繰り返す言葉が難しかったです。そこに音程も入ってくるので大変でした。
シオリ 全体的に可愛い曲なので、さっき言ってもらったラップパートをどうやって歌ったらいいかな?と思ったので、プロデューサーに相談したら、「特に可愛く歌う必要はないです。」と言われたのでいつもの私らしく歌いました。でも、いつもより若干可愛らしく歌っちゃっているかも。(笑) ぜひ聴いてみてください。
カレン 個人的には自分の声はそんなに可愛い声だとは思っていなくて、同期のメンバーは声が可愛い人が多いので、自分の声が混ざった時に違和感がないように、あとは落ちサビの「ねぇなんで?!」のところは、優しく歌ってとディレクションされたので、精一杯優しく可愛い声で歌いました。
オト 私は「だって…だって…だって…」のパートをサラっと歌っていたら、「もっと気持ち込められるよね?!」と言われてしまったので、自分史上最高にぶりっ子で歌ったので、そこに注目してみてください。(笑) あと、最後の「むり!むり!むり!むり!むり!言えない!」が言えなさすぎて、何回も録り直したけど結局少し噛んでます。(笑)
リョーカ 私は歌い出しと落ちサビという、すごく大事なパートを任せてもらっているんですけど、歌詞は「ちゅきちゅき」しか無くて、「ちゅきちゅき」だけしか言わせてもらえないんです。(笑) すごく不雑な感情になりました。同じ歌詞でどうやって差を出すか、いろいろと考えて、落ちサビは少し切なく「ちゅきちゅき」言っていて、歌い出しは人を惹き込めるようにと気持ちを込めて「ちゅきちゅき」言ったら、「最高だね!この曲の出来が決まったね!」と、めちゃめちゃ褒められたので、今は自信を持って「ちゅきちゅき」言っています。(笑)
ツカサ この曲はすごく覚えやすくて良かったんですけど、落ちサビ前のパートで、一箇所だけ普通に練習していった感じで歌ったら、「そこは普通じゃないような音程で作っているから難しいよね」と言われて、そこで初めて音程が間違っていたことに気が付いたんですけど、もうそれで覚えてきてしまっていたのでなかなか音程が取れずに苦戦しました。今もそこを歌う時はドキドキします。(笑)
■“ちゅき…ちゅ!”のMVも見せてもらいましたが、今作のMVの見どころや注目ポイントを教えてください。
カナコ 今作のMVにはJK(女子高生)にも参加していただいているんですけど、TikTokを頑張りたいという私たちの意思が反映されていて、途中には携帯で一緒に撮るようなシーンがあったりするので、そういうシーンの意味も考えながら観てもらえたらと思います。
キアラ 今回は体育館の中だけでの撮影だったんですけど、正面からのカメラだけではなく、ドローンを使って撮影もしたし、360度カメラも使ったので、いろいろなアングルの私たちが楽しめると思います。
シオリ 今までのMVは何カットも場面を変えたりとか、背景を変えたりとかしていたんですけど、今回のMVは「体育館オンリーの撮影だけでどう見せるか」という、アルツバ史上始初めての撮影方法だったし、私たち以外のエキストラの人たちもたくさんいてすごく新鮮でした。
カレン 私はアルツバに入って初めてのMV撮影だったので、一人でリップシーンを撮ったりとかもちょっと緊張したし、「このシーンがどんな感じで使われるんだろう?」と思いながら撮影していました。
オト 私も人生で初めてのMV撮影だったのですごく緊張しました。MVとかジャケット撮影とかがちょうど重なっていたので、私はそれまでにすっごく頑張ってダイエットしたので、めっちゃビジュがいいんです。(笑) アルツバに入ってから過去一ビジュが良かった日だったと思います。なので、早くみなさんにも観てもらいたいです。特に可愛い顔に注目して見てください!(笑)
リョーカ 私の注目ポイントはリップシーンで、「ちゅきちゅき」言ってはいるんですけど、「でもでも」とか、「だってだって」とか、悩んでいるような歌詞が多くて、それに合わせていろいろな表情をして撮影したので、コロコロと変わる表情に注目してほしいです。私もアルツバに入ってから初めてのMVなので、今まで友達に「アルツバに入ったよ」という話をした時に、「リョーカが出てるMVはどれ?」と言われても、出ているMVがなかったので気まずかったんですけど、これでやっと私が出ているMVが完成したのですごく嬉しいです。
■それは友達にぜひ観てもらわないとですね。顔芸もたくさんしたみたいですし。(笑)
ツカサ MVの最後に一日撮影に協力してくれたJKの子たちと「お疲れ様ー!イェーイ!」みたいな感じで一緒に盛り上がるようなシーンがあるんですけど、私は見事に人見知りを発揮してしまって、その輪に入ることが出来ずにひとり浮いてしまっていて……。そこが注目ポイントです。(笑)