■曲調はそれこそ春を感じさせる開放感のある曲ですが、歌っていても気持ちが良かったのでは?
安田 気持ち良かったです。今回はアニメのオープニングテーマだったこともあり、風が吹くような、風を全身で浴びながら進んでいく、そんな世界観をイメージして歌いました。いわゆる向かい風に抗って、それでも前に進んでいく、そんなイメージも含めて。
■リリックの中で「大きく咲く花」というフレーズが出てきますが、これはどのような花をイメージしてのものなんですか?
安田 この花は具体的な花というよりかは、花=女性ですね。人間そのものを花と見立てているというか。自分自身が華なんだよって。それも含め、「私はこれから綺麗に咲くのよ!!」との強い意志を込めて歌いました。
■今回はジャケットもちょっと懐かしい感じがします。
安田 1970年代頃の昔のモードファッション誌、例えばVogueみたいなテイストにしてもらいました。それこそVogueに出てくる人たちなんて自信が漲った存在感のある方々ばかりじゃないですか。その辺りからインスピレーションを受けてこのジャケットにしました。ちょっとしたレトロ感を出すために、目元にブルーのアイシャドーを入れたり。普段ではしないメイクにもチャレンジしてみました。
■対照的なカップリングの“One last word”の方は、自身で作詞・作曲も手掛けていますね。
安田 そうなんです。打って変わり、こちらは全く違ったタイプの曲で。主人公が愛する人に裏切られるシチュエーションなんです。とはいえ、あえてそこまでヘビーにはせず、最終的にはピリオドを打って、その人を許して、自身も次に進んでいくという前向きさで終わっています。1番ではドライな気持ちで、2番では昔のことを想い出してしまって、と。部屋の中で想い出しながら一人で歌っている、そんなシチュエーションでした。それもあり、歌もルームリバーブみたいな雰囲気を交えて。なので、スケールの大きな世界観というよりかは、狭いところで自身に向けて歌っている、誰かに聴かせるために歌うというよりかは、自身に向けて歌う、そんなイメージで歌いました。どうしても秘めていた言葉やメロディが溢れてしまった。そんなシチュエーションを思い浮かべながら歌ったというか…。そして、今、あなたのその隣にいる人に、私と同じ思いをさせないでねと最後に残し、自分も次へと向かう。そんな歌です。
■最後に安田さんの2019年のビジョンを教えて下さい。
安田 いろいろなフェスやイベントに出たいですね。そこでバックトラックではなく、ピアノやギターといった生楽器と一緒に歌を届ける、それを実現したいですね。あとは自分で作詞・作曲を手掛ける曲をもっと増していく1年にもしたいです。もっともっと自分の引き出しを増やしていく、そんな年になればなと。
Interview&Text:池田スカオ和宏
PROFILE
アメリカ・ノースカロライナ州で生まれ。13歳で音楽ユニット『元気ロケッツ』に参加後、20歳を迎えた2013年7月にシングル“Best of My Love”にてソロシンガーとしてデビュー。その後も、ドラマやアニメ主題歌、CMタイアップ曲など、話題の楽曲を次々とリリース。ファッション分野、ラジオDJとしての活動も行い、さらなる活躍が期待されている。
http://www.yasudarei.net/info/
RELEASE
『blooming』
初回生産限定盤(CD+DVD)
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通常盤(CD)
SECL-2388
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期間生産限定アニメ盤(CD)
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SME Records
2月27日 ON SALE