有華 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

サマーソング“Darling Darling”楽曲作りと西海岸をイメージして制作されたMVの撮影秘話を語る。

リアルな乙女心を表現したラブソングとキャッチーな振り付けをきっかけに、メジャーデビュー曲“Baby you”がSNSを中心に拡散され、海外での人気が急上昇。SNSでの総再生回数は58億。Billboard TikTok Weekly Top 20では映えある1位を獲得し、Spotify グローバルバイラルソングスでもTOP50入りを果たしている。そんな今最も勢いのあるアーティストの一人、有華の初のサマーソングの新曲は、夏らしいサウンドにのせた片想いソング“Darling Darling”。西海岸をイメージしたMVでは、可愛らしい衣装に身を包んだ有華がキュートなダンスを披露している。聴けば思わず体が動き出してしまうアッパーな新曲“Darling Darling”について、有華がその制作秘話を語ってくれた。

■ “Darling Darling”は初のサマーソングと伺いましたが、曲作りで意識したところはありますか?

有華 「夏最高!」みたいな、みんなで盛り上がる曲を作りたいなと思って制作しました。

■“Darling Darling”の聴きどころはどこでしょうか?

有華 夏はみんなでドライブをしていて、思うままに踊ったり歌ったりするイメージがあります。“Darling Darling”もそういう楽しい気分を作れる曲になって欲しかったので、リズムや言葉遊びにこだわって作りました。特に、Aメロの「午後の beach 堂々と駆けてく」というフレーズでは、同じ母音で発音できる「午後」と「堂々」というワードを持ってきて、音をかけています。母音がよく聴こえるようにと思って、その部分のフレーズでは歌い方にこだわっているので、みなさんにも注意して聴いてもらえたら嬉しいです。

■“Darling Darling”は片想いソングですが、個人的な有華さんのイメージからすると、意外な歌詞にも思えました。

有華 実は歌詞で一箇所、最初に作ったものから変更している部分があるんです。それがAメロの「私よりあざといあの子に」の部分なんですが、この歌詞はもともと「私よりかわいいあの子に」という歌詞だったんです。主人公が好きな男の子には、別に好きな人がいて、「私よりもかわいい女の子が好きだから、私は多分無理なのかな……」っていうストーリーだったんです。でも、私は歌詞を見た時に、「そんなわけない!」ってなって、「かわいいあの子」から「あざといあの子」に変更したんです。「私より可愛い子なんているわけない」って言うメンタルでやらせてもらっているので。(笑) 聴いた人の背中を押せる曲にしたいと思っているので、聴いた方たちには「自信を持って!」という思いが伝わったらいいなと思っています。

■“Darling Darling”を聴いたファンの人たちのコメントから、曲のおかげで自信を持てた人が多いだろうなと伺えます。きっと有華さんのメッセージが伝わっているんですね。

有華 そうだといいなと思います。ファンの方たちにはいろんなことが伝わっちゃうみたいで、古くからのファンは、2番の最後の「だから、、、その、、あの、、○!※□◇#△」って、「波に飲まれちゃうところが有華ちゃんらしいね」と言ってくれることが多いんです。「面白いことをついしちゃうところが有華ちゃんっぽいね」って言われて、「ああ、バレているんだな……」って思いました。(笑) 同時に私のことをちゃんと見ていてくれているんだなと思って、すごく励まされました。

■MVも曲にぴったりの映像で素敵でした。今回のMVはどんなイメージで制作されたんでしょうか?

有華 もともとアメリカのL.A.とか、西海岸のサウンドを取り入れた楽曲になっているので、「西海岸をイメージできるような映像にできたらいいな」と話していたんです。私自身、アメリカの文化やミュージカル映画が大好きなので、私の好きなものを再現してもらったMVになっていると思います。

■今回のMVの見どころはどこでしょうか?

有華 Aメロが始まってからサビまでがワンカットで撮影されているので、そこのリアルさは特にみなさんに注目していただきたいところです。

■MVを見たファンからは、「衣装がとてもかわいい!」というコメントが多かったように思います。

有華 スタイリストさんが「L.A.の雰囲気をだすなら丈の短いものの方がいいよ!」とアドバイスしてくれて、普段は短いパンツとかスカートはあまり履く方ではないんですけど、今回は意を決して挑戦してみました。出来上がったMVを見たら、共演者さんの衣装とのバランスも良くて、着てみてよかったなと思いました。今後はこれ以上短い丈を履くことはないと思いますけど。(笑)

■MVのワンシーンで有華さんがくらっとめまいを起こして倒れる場面がありますよね。ダンサーさんに体を預ける様子は「すごい連携プレーだ!」と感じていましたが、実際はどうでしたか?

有華 最初はやっぱり緊張して全然倒れ込めなかったんですけど、ダンサーさんたちが「預けてくれたら絶対支えるから!」って言ってくれて、そのおかげで緊張が解けてあのカットが撮影できました。

■他にもMV撮影の思い出はなにかありますか?

有華 MVの最後に出てくるピンク色のドレスを着ているシーンが、実は最初に撮影したカットなんですけど、その場面の撮影時は特に記憶に残っています。実はあのシーンで見せたダンスはアドリブなんです。監督さんに「なんでもいいんで踊り出しちゃってください」と言われて踊った場面なんですが、最初は「どうしようか……」と戸惑ってしまって。でも共演してくれた男性の方が、「なんでもやっていいよ、応えるから」とおっしゃってくださって。おかげで思い切り思うままに踊れました。どんな動きをしてもすごく明るい表情で反応してくださったので、撮影もすごく楽しかったです。

■男性が見せた「ワォ!」っていう表情は自然な表情だったんですね。(笑)

有華 そうなんです!

■前作“Baby you”と、“Darling Darling”のMV撮影での心持ちの違いなどはありましたか?

有華 MV撮影で照明さんやスタッフさんがいる撮影を経験したのが“Baby you”の時が初めてだったんです。だからあの時はすごく気を張っていて、一緒に共演した子供たちとおしゃべりできたことが唯一の癒しだったんです。(笑) でも今回の“Darling Darling”のMVは、“Baby you”でもお世話になった鳥畑監督にまたお世話になることができましたし、私の好きな西海岸の雰囲気の撮影だったことで、すごく気持ちがほぐれていたので、前回よりはちょっとだけですけど、慣れた感じで撮影に臨むことができていたのかなと思います。

■“Baby you”が大反響を呼んでいますが、“Baby you”のリリース以前と以後で、なにか変わったことはありますか?

有華  “Baby you”は本当に大きな反響をいただけて、おかげさまでこれまでの音楽活動では届かなかった人たちにも私の音楽が届いているなと感じます。老若男女幅広い世代の方たちが聴いてくださっていて嬉しいです。それと同時に、昔から応援してくれている人たちが今でも私の音楽を聴いて応援してくれているのを実感しています。最近驚いたのは、私と同い年で、5年前から応援してくれている方がいるんですが、「子供も有華ちゃんの曲を聴くようになって嬉しいです」とメッセージが届いたことですね。「時間を重ねているんだなぁ」と、しみじみ感じましたね。 “Baby you” がバズったことで、海外の方たちにも聴いていただけるようになって、海外の子供たちとか、そのお母さんたちが踊ってくれている動画もSNSにあがっているんです。音楽って言語を超えて思いが伝わるものなんだなと、あらためて思いました。