和楽器バンド『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』ライブレポート@さいたまスーパーアリーナ 1月5日(日)

和楽器バンド『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』

圧巻のパフォーマンス!伝統の和楽器が織りなすショータイム!

和楽器バンド『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』

2019年が始まり、お正月気分真っ只中の1月5日(土)、和楽器バンド『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』公演の初日が行われた。会場には、和楽器バンドの衣装のコスプレのような和装を着た人たちや、ペンライトやマフラータオルを身につけたオーディエンスで溢れていた。

和楽器バンド『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』

客電が落ち、紗幕にメンバー紹介の映像が流れると、ペンライトが紫色に光り、幻想的な雰囲気に。紗幕が降りるとゴンドラに乗った和楽器バンドメンバーたちが登場。ゴンドラがゆっくりと降りてくると一際歓声が上がる。和太鼓の黒流の「さいたまスーパーアリーナいくぞー!!」という掛け声とともにオーディエンスたちは揃って拳を突き上げた。“光の中で”“「儚くも美しいのは」”を立て続けに披露。ボーカルの鈴華ゆう子が「みんなで声出して盛り上がっていくぞー!」と声を上げ、続く“雪影ぼうし”では、メインステージからランウェイを渡り、中央ステージへと移動。中央ステージからさらに左右に伸びたランウェイまで使いオーディエンスを煽っていく。そして鈴華が「まだまだ声出していけるかー!?頭からひとつになろうぜー!」と叫んで、人気曲“千本桜”へ。扇子を使って舞いながら歌い、津軽三味線、尺八、ギターのそれぞれのソロパートでは一際黄色い歓声が巻き起こる。その後のMCでは、「新年明けましておめでとうございます!和楽器バンド、デビュー5周年になりました!たまアリ2days、最高の2日間にしていきたいと思います!」と鈴華。

和楽器バンド『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』

スクリーンに「景ノ扉」と映し出されると、ベースの亜沙にスポットライトが当たり、亜沙はベースを叩きながら演奏。続いて尺八の神永大輔にスポットライトが当たり、ベースと尺八のセッション曲“EinzelKampf”を披露。そこに再び他のメンバーたちが加わり、“雪よ舞い散れ其方に向けて”を披露。和傘を持ち、衣装チェンジした鈴華が登場して歌い上げる。続けざまに“シンクロニシティ”へと続くと、筝のいぶくろ聖志にスポットライトが当たり、筝の演奏に合わせて鈴華が扇子を持ち、舞いを魅せ、綺麗な音色と舞いに盛大な拍手が沸き起こった。そしてスモークが焚かれ幻想的な雰囲気になったところで“砂漠の子守唄”を歌い、スクリーンに「憂ノ扉」と映し出されると、中央ステージにメンバーが登場。中央ステージの真ん中がさらに一段上がり、鈴華が高いステージから歌う。「みなさんの近くにやってきました!この公演が決まってから、どうにかみんなに近づけないかと考えて、このステージにしました。」と鈴華。そのまま“オキノタユウ”を歌い、オーディエンスは透き通るような鈴華の歌声に聴き入っていた。

和楽器バンド『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』

その後のMCでは、今年の目標を鈴華がメンバー1人1人に聞きながらメインステージへと戻り、ドラムの山葵が意味のわからない中国語を交えて話すと、会場からは笑いが起こる場面も。そしてスクリーンには「舞ノ扉」と映し出され、ギターの町屋と、津軽三味線の蜷川べにの激しいセッション曲“Finite Limits”が繰り広げられた。“Strong Fate”では、鈴華がセンターステージで殺陣を披露し、「まだまだついてこれるかー?!」との声にオーディエンスは大きな歓声で応え、“白斑”へ。その後は和太鼓の黒流とドラムの山葵のセッションが繰り広げられ、二人ともワイヤーで空中に吊られながら高い位置での和太鼓とドラムのセッションにオーディエンスは湧き上がり、一糸乱れぬ和太鼓とドラムのセッションに拍手が鳴り止まなかった。「まだまだ盛り上がれますか!?」とドラムの山葵。セッションが終わるとメンバーも加わり“拍手喝采”を披露。「今回は2人ずつパートナーを組んで演奏を披露するという構成を作りました!」と鈴華。そこで今回の公演がDVDになる事も発表され、「今日初披露の新曲を歌います!まだまだラストスパートいくぞー!」と新曲“義風乱舞”を披露。オーディエンスも拳を突き上げ盛り上げた。「もっと騒げ!」と和太鼓の黒流が煽り、“星月夜”“地球最後の告白を”を披露し、「今日は本当にありがとうございました!5周年最初の素敵な景色を見せてくれてありがとう。音楽シーンを元気にすべく、精一杯努力して真っ直ぐ歩いていきたいと思います。最後の曲はみんなでひとつになりましょう!!」と鈴華が伝え“暁ノ糸”を扇子を使い舞いながら歌い、本編は終了した。

和楽器バンド『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』

するとオーディエンスが“暁ノ糸”を大合唱で歌いながらアンコール。メインステージに再び鈴華が登場し、アカペラで“華火”をワンフレーズ歌うと、迫力のある歌声に歓声が湧き上がった。そこにライブTシャツに着替えたメンバーたちも登場し、「アンコールありがとうございます!一緒にライブを作り上げてくれてありがとうございます。今年は日本だけじゃなく海外へも進出していきたいと思います。」と鈴華。テレビCMなどでもおなじみの“あっぱれが正義”では、オーディエンスとのコールアンドレスポンスや、一緒に歌う場面があり、会場全体がひとつにまとまっていった。ラストの“空の極みへ”では、ライブグッズのマフラータオルを振り回し、メンバーはステージ全体を使ってオーディエンスと触れ合い、最後はメンバー全員でメインステージで手を繋いで感謝を伝え、山葵がTシャツを脱いで背中を見せると、背中に「あけおめ」と書かれていた。それを見たオーディエンスからは笑いが巻き起こった。「2019年もよろしくお願いします!」との亜沙の言葉を最期として、公演がすべて終了し、スクリーンにはエンドロールが流れた。

和楽器バンド『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』

新年一発目のライブとして、とても素晴らしいパフォーマンスを次々と魅せてくれた和楽器バンド。和楽器と洋楽器とのセッションは圧巻で、ひとつの盛大なショーを観ているようだった。和楽器バンドとして最大キャパシティを記録し、日本伝統芸能の素晴らしさが体験出来るライブであり、海外での活躍も十分に期待できる最高のライブだった。

Text:隅内かな

https://wagakkiband.jp/

『大新年会2019さいたまスーパーアリーナ2days~竜宮ノ扉~』セットリスト01 光の中で
02 「儚くも美しいのは」
03 雪影ぼうし
04 千本桜
05 EinzelKampf ~尺八×ベース~
06 雪よ舞い散れ其方に向けて
07 シンクロニシティ
08 前世の記憶 ~箏×舞~
09 砂漠の子守唄
10 細雪
11 オキノタユウ
12 Finite limits ~ギター×津軽三味線~
13 Strong Fate
14 白斑
15 相反融合 ~ドラム×和太鼓~
16 拍手喝采
17 義風乱舞
18 星月夜
19 地球最後の告白を
20 暁ノ糸

アンコール
01 華火
02 あっぱれが正義。
03 空の極みへ