途中までマーカーを入れていた台本も、気付けば真っ白なままです。
矢吹奈子が、4月4日から放送開始のテレビ朝日系 オシドラサタデー『ターミネーターと恋しちゃったら』に出演。400年先の未来から来た高性能アンドロイド・時沢エータとともに働く“あざとい系”の編集部員、秋本梨沙(あきもとりさ)を演じる。ミュージカルやラジオなど、HKT48卒業後も活動の幅を広げる彼女に、今作での役どころや、撮影エピソードをインタビュー。また、多彩な経験を重ねる中で気付いた、自身の変化についても語ってもらった。
■矢吹さんは表現者として、俳優に留まらないさまざまな活動をしています。目まぐるしい日々を送る中で、心境が変化したことがあればお聞きしたいです。
矢吹 私は今まで、休みの日に外出をするようなタイプではありませんでした。とにかくお家で身体を休めることが、次の仕事へ向かう活力を得るために必要だと思っていたからです。でも最近、たまには外に出て思いっきり遊ぶ方が、心もリフレッシュできることに気付いたんですよね。
■それはどのようなきっかけがあったのか気になります。
矢吹 2025年に放送のドラマ『御上先生』で共演した、永瀬莉子ちゃんと安斉星来ちゃんに、外の世界に連れ出してもらったことがきっかけです。そのドラマの撮影がすべて終わったのがあたたかい時期で、3人でレンタカーに乗って東京から飛び出して、まずはイチゴ狩りを堪能しました。その後は海にも行ってキラキラした景色を眺め、近くの食堂でご飯を楽しむという……私からするとかなりアクティブな1日を送ったんです。
■すごくいいですね。楽しそうです。
矢吹 普通こんなにたくさんのことをしたら、身体はやっぱり疲れてしまいます。でも、それ以上に気持ちが満たされていて、友達と外で同じ時間を過ごすことの大事さに、あらためて気付けた瞬間でした。今でもふとした瞬間に思い出してしまうほど、心に残り続ける楽しかった出来事です。
■いい出会いだったんですね。
矢吹 撮影期間中は仲良くしていても、どうしてもタイミングが合わず、そのままになってしまうケースは多々あります。でもこの3人は「この後、ご飯どう?」といった時に、タイミングがバチッと合う時が多くて。まさに運命に近いような仲良しなのかもしれません。(笑)
■矢吹さんは年末年始はミュージカルにも出演し、活躍の幅がどんどん広がっていると思いますが、表現者として何か新しい発見があれば教えてください。
矢吹 ミュージカルとドラマを地続きでチャレンジする中で、セリフを染み込ませる方法に変化が出てきたと思います。以前は台本の自分のセリフに蛍光ペンでマーキングして、スクリーンショットで切り取るようなイメージで言葉を覚えていました。撮影中もマーカーを引いた台本の1ページが頭の中に浮かんでくるような感覚です。でも今は、相手の言葉や演技に反応するように、自然とセリフが出てくるような覚え方を試しています。芝居と歌が絡み合い、共演者と呼吸を合わせることが必要なミュージカルで実践していた方法なんです。
■ミュージカルで得た経験をドラマに落とし込めるのは、矢吹奈子さんならではですね。
矢吹 周囲の方に聞いても、セリフの覚え方は本当にそれぞれでした。自分に合ったやり方は自分で探すしかないなと思いながら、今も試行錯誤している段階です。今、撮影中のドラマ『ターミネーターと恋しちゃったら』でも、絶賛ミュージカル仕込みの方法での演技に挑戦しています。途中まではマーカーを入れていた台本も、気付けば真っ白なままです。
■矢吹さんはオシドラサタデー『ターミネーターと恋しちゃったら』(テレビ朝日系)で、あざとい系の編集部員・秋本梨沙を演じていますが、どのようなキャラクターなのか詳しくお聞きしたいです。
矢吹 「まっすぐなあざとい系女子」という、最近だとちょっと珍しいキャラクターです。でも同性から煙たがられるようなあざとさではなく、周囲から「またやってるよ……」なんて、笑われてしまうコミカルさを持ち合わせています。自分自身を可愛いと思ってもらいたくて必死だけど、他人を落として自分を上げるようなことはしません。ハイスペック男子を見かけたら、猪突猛進でアピールするという気持ちのいい女の子なんです。
■宮舘涼太さん演じる主人公、アンドロイドの時沢エータにも恋をすると聞いています。ヒロインの臼田あさ美さん演じる神尾くるみとは、ライバル的なポジションなのでしょうか?
矢吹 いえ、梨沙はエータに恋心があるけど、エータはくるみさんしか見ていません。もはや、ライバルにすらなれていないところも面白いポイントです。(笑) でも、そんなエータのくるみを思う一途な部分すら、「カッコイイ!」とトキメキを感じてしまうような、自分の思うままに生きているところが梨沙の魅力です。私は物事に対して、じっくり考えてから動くタイプなので、未知の刺激を受けながら楽しく演技をさせてもらっています。
■梨沙の愛されキャラがすごくイメージできました。(笑) 動きも大げさだったりするのでしょうか?
矢吹 どちらかといえば自由奔放な感じで、オフィスをタイヤ付きの椅子でゴロゴロ移動しているシーンなどもあります。ドラマでは編集部員らしく、PCをカタカタと触る私の真面目な後ろ姿が映るかもしれません。タイピングには慣れていないのですが、実際に作業している感じを出すように、「こんにちは」とか適当な文字を一生懸命に打っていました。(笑)







