清水美依紗 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

聴く人それぞれが自分の「再会」を思い浮かべられるような楽曲になった。

清水美依紗が13th Digital Single『Reunion』を7月7日にリリース。本作はアニメ「天は赤い河のほとり」のエンディングテーマとして起用され、離ればなれになった大切な人との「再会」を願い、その「再会」によって人生の光を取り戻していくという、「再会」をテーマにした至極のバラードとなっている。
そんな本作の制作についてはもちろん、彼女の近況についてもいろいろと話を訊いた。

■VANITYMIXでのインタビュー取材は、10thデジタルシングル『Finale』の時以来なので、約1年半振りの取材になりますが、清水さんが最近ハマっているものや、気になっているものを教えてください。

清水 最近ハマっていることは、日記を書くことです。

■毎日書いているんですか?

清水 書ける時は書くようにしているんですが、自分の心が動いた出来事があった時に書くことが多いです。

■それは手書きで紙に書くんですか?スマホとかにメモしたり?

清水 ちゃんとノートに手書きで書いていますよ。

■いつかそれが作詞活動の役に立ったりするかもしれませんしね。

清水 自分を知りたいなと思って。(笑) もっと自分を知るために、後で日記を読み返して、「私はこういうことに興味あったか」とか、感情の整理もできるのかなと思っていて。

■なるほど。前回の取材の際に、映画『ウィキッド ふたりの魔女』日本語吹替版のグリンダ役を担当されたお話を聞かせていただきましたが、続編の『ウィキッド 永遠の約束』でも続投でグリンダ役を担当されましたよね。再びグリンダ役をやってみていかがでしたか?前作とは何か心境の変化などはありましたか?

清水 前作のパート1の時は、吹替声優というものがまだ右も左もわからないような状態での挑戦でした。劇団四季がミュージカルもやっているようなすごく歴史のある作品だったし、初の映画化、しかもその日本版を届けるということに、すごくプレッシャーも感じました。そんな責任がのしかかったまま、アフレコして、歌も録って、という感じだったパート1に比べると、パート2の時は、割とリラックスできた気がします。「パート1の時よりも、より私らしいグリンダを演じてほしい」と、監督からおっしゃっていただいたので、自分の中でスッキリしたというか、それが胸に響いたので、パート1の時よりも力を抜いて声を当てられたのかなと思います。パート2では、舞台版では描かれていなかったグリンダの内面もしっかりと描かれているんです。グリンダは私から見たら、もう手の届かないほどの存在だし、すごく人気者だけど、普通の女の子の一面もあって、自分の弱い部分があらわになるので、心境の変化というか、声を当てながら共感することが増えたなと感じました。それで自分らしく演じられたし、役にも入り込みやすかったです。

■とはいえ、憧れのアリアナ・グランデさんからご自身の声が聞こえてくるわけですもんね。(笑)

清水 ヤバイですよね!(笑) 今回も続投できてすごく嬉しかったです。

■今回リリースされる『Reunion』は、7月から放送されるアニメ「天は赤い河のほとり」のエンディングテーマとなっていますが、タイアップが決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

清水 初めてお話を聞いた時は、感謝の気持ちでいっぱいでした。今までもいろんなタイアップをさせていただきましたが、やっぱり当たり前じゃないし、決まると本当に嬉しいです。今回はエンディングテーマということで、作品の締めくくりとして、「どうすれば作品に寄り添えるかな?」と考えました。それに、早くテレビで見てみたいなと思いました。

■「天は赤い河のほとり」の原作や台本もお読みになったと思いますが、読んでみての感想はいかがですか?

清水 まだ最後までは読めていないんですけど、少女漫画なので、もうドキドキしちゃって。(笑) 設定もすごく面白いんですけど、現代の中学生の女の子が主人公で、紀元前にタイムスリップしてしまうという、すごくファンタジーなお話なんです。漫画もすごくテンポが良くて、「早く!次はどうなるんだろう?」というワクワク感と、夕梨(ユーリ)とカイルのやり取りにもドキドキしますし、もう恋愛を超えた愛があって。そんな二人の愛情にキュンキュンしながら、どういう物語の結末を迎えるのかなと、ワクワクしながら読んでいます。読み切るのが惜しくて、終わっちゃうのが嫌なので、すごく大切に今読んでいますが、とても素敵な作品です。

■今回はエンディングテーマということで、曲調はバラードとなっていますが、初めて曲を聴いた時の感想はいかがでしたか?

清水 今作は「再会」をテーマにしたバラードなんですが、早く歌いたいなと思いました。 すごくいい意味で、今の令和で流行っている楽曲とは違っていて、少し懐かしさを感じるというか、平成を感じるようなバラードだなと思いました。歌詞を読んでいただいたらわかると思うんですけど、結構漫画とリンクするワードやキーワードがあって、歌を聴いていてそのワードが聴こえた時に、きっと鳥肌が立つ人がいるんじゃないかな?というぐらい、私も「なんでこんなに原作の漫画の絵が浮かぶんだろう」と思いましたし、そんな世界観が広がる楽曲だなと思いました。もちろんこの作品ベースで作った楽曲なんですけど、普通に聴いてもいろんな人が共感できる楽曲でもあるなと感じました。

■そんな“Reunion”の歌詞の中で清水さんが共感したワードや、気に入ったフレーズはありますか?

清水 結構いっぱいあって。(笑) キーワードで言うと、原作ファンの方が絶対に「うわっ!」となるワードとしては、「愛の記し」、「一つ星」ですね。個人的に一番共感したというかグッと来たのは、一番最後の「またここで会えたら 抱き寄せて名前を呼んで」です。やっぱり再会した時に、一言目に出る言葉ってきっと相手の名前だと思うんです。なので「確かにそうだなー!」となりました。(笑) そこに結構グッと来ました。

■レコーディングで歌う際に気をつけた点や、難しかった点などはありましたか?

清水 自分なりに気をつけたところは、歌いすぎないということです。余白を残す。あまり声を張り上げずに、歌詞を一言一言丁寧に置いていくように歌いました。難しかった部分はコーラスです。コーラスのハモリがとても難しくて……。このハモリは作詞・作曲・編曲をしてくれたTaiseiさんが作ったんですけど、「えっ!そこいくんだ?!」という難しいハモリをいつも作られる方なんです。(笑) 元々アカペラで歌ったりしている方なので、私のルーツにはない面白いハモリを作るので、歌うのがすごく難しいんです。そこにもぜひ注目して聴いてみてください。

■さっき言っていた「歌いすぎない」というのは、やっぱりこの曲だからこそなんでしょうか?「歌いすぎないようにしよう」と思ったのはなぜだったんですか?

清水 この曲はメロディーもそうなんですけど、歌詞がすごく素敵なので、歌詞をリスペクトしてというか、この歌詞は強く張り上げたような声を重ねてしまうと、楽曲の良さが薄れてしまうのかなと、私なりに考えてそうしました。

■なるほど。大袈裟にならないように歌うイメージなんですか?

清水 抑えた方が伝わるものがあるというか、余白を残して言葉が先行するような歌い方を心がけました。私なりに楽曲と向き合った結果、そういう方向でいこうと思って。

■ちなみにこの曲はアニメのエンディングですが、アニメは関係なしに聴いてもらうとしたら、どういうシチュエーションがいいですか?

清水 電車の中とかで、ひとりで静かに聴いていただくとか、公園を散歩しながら聴いてもらうとかもいいかもしれません。きっとその時々の感情とか、人によって受け取り方や、思い浮かべる人も違うだろうから……。まぁ今、人に限定しちゃったけど、ペットを思い浮かべる人もいるかもしれませんし。“Reunion”という曲名の通り、「再会」という意味では、もしかしたら亡くなった人を思い浮かべる人もいたりするかもしれないし。そういう意味では、この楽曲がたくさんの人の心に届いたらいいなと思いました。

■“Reunion”のミュージックビデオは撮影しましたか?

清水 はい。先日撮影してきました。

■ぜひMVの注目ポイントも教えてください。

清水 ミュージックビデオも「再会」というコンセプトで撮影させていただきました。今までのミュージックビデオとは全然印象が変わっていて、今回は物語がベースにあるんです。登場人物それぞれにストーリーがあって、私も出演しているんですけど、主人公というわけではなく、もうみんなが主人公で、みんなそれぞれに再会を待つ人がいて。

■複数のストーリーが交差するような内容になっているんですね。

清水 そうです。いろんな登場人物が出てくるので、きっと受け取るものや、共感する部分もあると思うので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

■清水さんのストーリーも、その中の一つとしてそれを演じられたんですね。撮影はロケで外での撮影だったんですか?

清水 はい。外での撮影でした。

■今作のMV撮影のエピソードや、裏話などがあったら教えてください。

清水 今作の映像の中にはバスが出てくるんです。そのバスが結構大きな役割というか、一番大事なキーになっているんです。すごく古いバスだったんですけど、なんと昔の三重交通のバスだったんです。私は三重出身なので、すごくテンションが上っちゃって。(笑)

■撮影自体も三重でやられたんですか?

清水 それが違うんですよ。だからこそ不思議な感覚になって。(笑)

■それは清水さんが三重出身だから、あえて三重交通のバスをチョイスしたわけではないんですか?

清水 それが本当にたまたまだったらしくて。(笑) 三重交通のバスは大体緑色なんですけど、そのバスももちろん緑で、撮影が始まる前の資料の中にも、バスの写真もあったはずなんですけど、三重交通かどうかまでちゃんと確認していなかったんです。そうしたら撮影当日、実際にそのバスを見た時に「三重交通」と書いてあって、すごく大興奮した記憶があります。(笑)

■撮影中にハプニングなどはありましたか?

清水 1960年代の古いバスだったのでエアコンがなかったんですよ。その時代のバスにはエアコンがついてなくて、しかも撮影日が思ったよりも暑くて……。一番後ろの席の端っこに座って撮影したんですけど、窓も開かなかったので、撮影中以外はずっとハンディの扇風機を当てながら頑張りました。

■今回は歌を歌うシーンはなかったんですか?

清水 ちょっとだけリップシンクするシーンはありましたけど、基本的にはドラマのストーリーが中心のMVになっています。