■現在はミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』にナレーター役として出演されていますが、普段はミュージカル女優として活躍されている清水さんとしては、キャストとして出演される時とまた違う苦労や難しさなどはありますか?
清水 今までキャストとして演じてきた時は、「◯◯役」という役名があって、その人物のルーツや過去、バックボーンなどの役作りに必要な細かい情報があって、そういう部分から役を構築してきたので、今回のナレーター役は、そういう情報が全くないところから始まったので最初は「どうしよう……?」と思いました。でも、演出家のダレン・ヤップさんからは、「普段の美依紗のままで物語を届けてほしい」と言っていただいたので、このままの清水美依紗が、『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』という作品の物語を届けているという形なのです。なので、見る人たちは新鮮な気持ちになるんじゃないかなと思います。すごく楽しんでやらせていただいています。
■10月からは、ミュージカル『ミス・サイゴン』に、キム役での出演が発表されていますが、こちらのミュージカルに向けての意気込みも聞かせてください。
清水 ずっと夢だったキムを演じられるということで、本当に身の引き締まる思いです。まだ稽古は始まっていないのですが、とにかく「このキム役をやりたい」と、ニューヨークに留学していた時から思っていたし、掲げてきた目標というか、夢だったので、この役を演じられることに誇りを持ちたいなと思います。それに、今もこの世界のどこかでは戦争が起きています。そういう世界情勢の中なので、この『ミス・サイゴン』という作品を通して、あらためていろんなことを考えさせられると思うし、この作品をやる意味が絶対にあると感じています。精一杯頑張りたいと思います。
■清水さんはすごく夢をひとつひとつ確実に実現していっていると思うんですけど、本当にすごいですよね。
清水 そうですよね。私もすごく嬉しいです。(笑)
■会う度に夢だったことを順番に叶えていっているのですが、何か夢を叶える秘訣があるんですか?
清水 夢を言葉にして周りの人に言っていくことですかね。(笑) たまに馬鹿にされることもあるんですけど、とにかく人に伝えていくことですね。いろんな人にそれを言うことで、誰かしらがどこかで情報を得て、それを教えてくださったりして、それぞれの縁に必ず繋がっていくんです。「きっとこの子はいろいろなことがやりたいんだな」と周りには思われていると思うんですけどね。(笑) でも伝えていくことは大事だなって。
■なるほど。大事なことですよね。ちなみに次に何かやりたいことはあるんですか?
清水 直近の夢なんですけど、来年の「MUSIC AWARDS JAPAN」に出たいです。(笑)
■言っておけば叶うかもしれませんね。そして英国・新作ミュージカルのコンセプトアルバム『Ayla, A New Musical』に、大物歌手たちと並んで、“The Dance”の歌唱で参加されましたが、その時の心境はいかがでしたか?
清水 この作品は私がニューヨークに留学していた頃から注目していた作品で、実はSNSに「Ayla」というアカウントがあるんですけど、そこにずっとDMを送りまくっていたいんです。(笑)
■周りの人に言うだけじゃなくて、めちゃくちゃ行動力もあるじゃないですか!(笑)
清水 そうなんです。(笑) そこにずっと「やりたいです!」とメッセージを送り続けて。(笑) そして、その団体が企画するボーカルコンテストにも、確か2020年に応募もしていて。(笑) とにかく「絶対に何か一緒にやりたいです」と、たくさんアピールして来ました。そういうことをずっと言い続けていたら、なんと今回参加させていただくことになって。
■またそれを実現しちゃうところがすごいですよね!(笑)
清水 まだ日本ではミュージカルにはなっていないんですけど、絶対にいつかは素晴らしいミュージカルになると思うので、いつか日本でもコンセプトアルバムをリリースしたり、作品を上演できるようになればいいなと思っています。
■動画も見させていただきましたが、 実際に歌ってみていかがでしたか?
清水 ありがとうございます。すごく壮大な楽曲なんですけど歌えて楽しかったです。楽曲を作ってくださったジャンルカ・クッキアーラさんという方が、「自由に歌ってみて」と言ってくださって。ミュージカルの楽曲ではありますが、アルバムの一番最後を締めくくる楽曲なので、ミュージカルらしくというよりも、自由に歌ってほしいということだったので、めちゃくちゃ自由に歌わせていただきました。
■それを聴いてどんな反応でしたか?
清水 「グーッ!ベリーナイス!最高だぜ!」みたいな反応でした。(笑) この間イギリスに行ったんですけど、その時に「Ayla」チームの方たちとお会いして、初めてちゃんとご挨拶もできたんですけど、すごく素敵な人たちで、これから一緒にこの「Ayla」を広げていこうというお話もできて嬉しかったです。たくさんの人に届く作品になればいいなと思います。
■ちなみに今回は大物歌手の方たちに並んでのクレジットになりますが……。
清水 まさにその「Ayla」の相手役の「Mohr」をやっている、ジャバン・ファン・デル・フリートという役者さんがいらっしゃるんですけど、その方は 「レ・ミゼラブル」にも出ていらっしゃった方で、私も実際にロンドンで見に行っていたので、まさかこんな形で共演が叶うなんて思ってもみなかったし、他のキャストの方たちも本当に個性豊かな人たちばかりですし、「いつか一緒にコンサートとかもできたらいいなぁ……」ということも、ジャンルカさんに会った時に伝えておきました。(笑)
■それもやりたいと言っておけば、いつか叶うかもしれませんからね。(笑) それでは最後に読者に向けて、メッセージをお願いします。
清水 今回は、アニメ「天は赤い河のほとり」のエンディングテーマとして、“Reunion”を起用していただきました。主人公の夕梨(ユーリ)と、もう一人の中心人物カイルとのの再会や、その二人の関係性がすごく思い浮かぶような楽曲になっていますし、漫画とか関係なくても、聴いてくださる人がそれぞれの「再会」を思い浮かべられるような楽曲にもなっているので、アニメも楽曲も、ミュージックビデオも、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
■“Reunion”がアニメの最後に流れるのを楽しみにしていますね。
清水 私もすごく楽しみにしていて。漫画でモノクロの世界でずっと読んでいた作品が、カラーになって、アニメーションになって、そして最後にこの“Reunion”が流れる。そんな貴重な瞬間の感動を、私自身も大切にとっておきたいなと思っています。みなさんと同じタイミングでアニメを観て、その瞬間を一緒に楽しみたいです。
Interview & Text:土谷拓史
PROFILE
2000年生まれ、三重県鈴鹿市出身の歌手・ミュージカル俳優。歌手として、ディズニーのグローバルな祭典「アルティメット・プリンセス・セレブレーション」の日本版テーマソング“Starting Now ~新しい私へ”の歌唱アーティストを担当。2022年、メジャーデビューシングル『High Five』をリリースし、その後オリジナル楽曲を立て続けにリリース。2024年10月にはドラマ「全領域異常解決室」のオープニングテーマ『TipTap』をリリースし、YouTubeの再生回数は390万回を突破。主なミュージカル作品は「ビートルジュース」(リディア役)、『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(エリナ・ペンドルトン役)、「レ・ミゼラブル」(エポニーヌ役)、「スキップとローファー」(岩倉美津未役)など。さらに、映画『ウィキッド ふたりの魔女』『ウィキッド 永遠の約束』吹替版に、グリンダ役で出演を果たした。
https://www.universal-music.co.jp/shimizu-miisha/
RELEASE
『Reunion』

デジタル配信シングル
https://shimizu-miisha.lnk.to/reunionWE
Capitol Records / ユニバーサル ミュージック
7月7日 ON SALE






