藍井エイル VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

「新しい藍井エイル」で挑戦する人生初のWタイアップシングル。

藍井エイルがTVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』オープニングテーマ“MONSTER”と、TVアニメ『転生したらスライムだった件第4期』オープニング主題歌“絵空事”を収めたWタイアップシングル『MONSTER/絵空事』を、4月22日(水)にリリース。
海外でも根強い人気を博する彼女が「新しい藍井エイル」で魅せる今作。インタビューではMVの制作秘話から、レコーディングで意識したこと、作詞のことまで、幅広く話を聞いた。

■取材日はエイプリルフールですが、SNSにもエイプリルフール関連のことをポストされていましたね。

藍井 そうなんです。私、3月31日に「明日は大切な日だから絶対に嘘はつきません!」と投稿していたんですよ。4月1日はTVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 4th Season 2年生編1学期』の放送日なので「嘘はつきません!」って。そうしたら「よう実」のことをよく知らない方から「明日何か発表があるんですか?!」と言われて、ちょっと悔しくなりました……。(笑)

■そんなことがあったんですね。(笑) ここ最近は海外でのライブなどもありましたが、トピックをあげるとしたら、どんなお話がありますか?

藍井 プライベートで、人生で初めて石垣島に行ったのと、シンガポールに久しぶりに行ったことですかね。石垣島にはオリオンビールのTシャツを着て、浮かれていました。(笑) 訛りとかも結構あるのかな?と思っていたのですが、観光客が多かったので、訛りが無い人たちばかりでした。(笑) シンガポールでは、すごく有名な公園でライブをやったんですけど、約4,000人くらいお客さんが来てくれて。英語で「私のライブ初めての人~?」と聞いたら、結構手が挙がったのですが、“IGNITE”をみんなで歌ってくれたりして、すごく嬉しかったです。

■素敵ですね。海外のファンの方の熱量ってすごいですもんね。シンガポールといえば、チキンライスは食べましたか?

藍井 食べました!めちゃくちゃ美味しかったです。あとはバクテー。バクテーの「バク」は「爆」というくらい美味しかったです。(笑)

■そんなに美味しかったんですね。(笑) あの、めちゃめちゃくだらない質問で申し訳ないんですけど……エイルさんってどうしてじゃがいもが苦手なんですか?

藍井 じゃがいもってめちゃくちゃモサモサしていて、それがダメなんですよ。かぼちゃもダメです。農家をやっている従兄弟がいて、採れたてのじゃがいもをいただいて食べたんですが、それもやっぱりダメでした……。里芋もなんだかネチョネチョしていてダメで……。でもサツマイモはセーフです。ギリセーフ。ちょっとしっとりしていますからね。(笑) フライドポテトはイケます。ただ、太いのじゃなくて、細いのだけ。モサモサが苦手なんです。

■なるほど。よくわかりました。(笑) さて、今回リリースされるWタイアップシングルですが、まずはMVのお話をしたく思います。それぞれ「寒かった!」とコメントがありましたが……?

藍井 どっちもすごく寒かったんです。鼻から息が漏れないように頑張って撮影しました。2月に撮影して、すごく薄着で廃墟に行って、洞窟に行って、広原に行って……みたいな感じでした。

■スタジオじゃなくてロケばかりだったんですね。

藍井 そうなんです。洞窟は樹海のふもとにあるところなんですけど、それよりも廃墟の方が寒くて……。 

■それは冷気じゃなくて霊気みたいな……?(笑)

藍井 そう!変な寒さがありましたね。(笑) 外の方がまだちょっとあったかかったくらいで。撮影中のトラブルみたいなことは基本的に無かったんですけど、着替えている途中で危うく太陽が沈みそうになって、「日が沈み始めたので、すぐに戻ってきてください!」と連絡が来て、急ぎで撮影しました。

■天候はどうしようもないですもんね。そうして出来上がったMVですが、どんな仕上がりになりましたか?

藍井 実は今回の2作のMVは繋がっていまして、「鍵」が印象的な作品になっています。“MONSTER”のミュージックビデオ中に、“絵空事”の英語部分のリップシンクを入れていたり、“絵空事”の時に“MONSTER”を歌ったりと、繋がりを持たせています。

■それぞれストーリー仕立てになっているというわけではないのでしょうか?

藍井 ストーリーにはなっていないです。ただ、“MONSTER”では、小さな女の子とすれ違ってなかなか会うことができず、最終的には出会えて鍵を渡して貰って……という感じになっています。それが「物語が始まる鍵」みたいなものになるのかな。

■確かに映像に女の子が映っていましたね。

藍井 めっちゃ可愛かったです。(笑) すっごい良い子で、可愛くて、まさに天使だなと思いました。一回、車に拉致しちゃいそうになったんです。(笑) 「寒いよね?一緒に車行こうか?」って……なんかちょっと危険人物みたいになっている自分に気づかなくて。危ない人になりかけました。(笑)

■すごく可愛いですもんね。(笑) それでは“MONSTER”の方からお話を伺っていきたいのですが、この楽曲はご自身で作詞もされているとのことですが、作詞のポイントはなんですか?

藍井 「よう実」というアニメ自体、主人公の綾小路くんがすごく謎めいていて、でもクラスから浮かないように、いつも冷静に物事を判断して、目立たないように過ごしているんですけど、「君たちのラスボスはコイツだよ」……ということを表現しています。周りから見た綾小路くんをテーマにして、「危険な人物がいるよ」ということを、警告するような感じで書きました。今までの主題歌を歌っていたZAQちゃんの歌詞は、綾小路くん視点のものが多いのかなと思ったので、私はその逆をやってみたところもあります。なので、今回は私から見た綾小路くんだし、クラスメイトから見た綾小路くんという視点で歌詞を作りました。

■エイルさんにとって、綾小路くんはどんなキャラクターなんですか?

藍井 綾小路くんは、ホワイトルームというところで育った天才なんですけど、結構人のことを人と認識しないくらい、サイコパスな部分があって、平気で人のことをコマのように使うので、「Everyone is always the king’s piece.」という歌詞を入れたりしました。

■歌詞の中でお気に入りのフレーズはどんなところですか?

藍井 「hidin’」というワードが出た時、めっちゃ嬉しかったんです。綾小路くんは隠れているので。隠れているけど、今回始まるSeason 4では本気を出すので、「hidin’」と言っているけど、「はみ出しのMONSTER」と対比する言葉として使わせてもらっています。

■曲全体の要素を通して気に入っているところはどこですか?

藍井 ゴリゴリしているロックなところ、デジタルロックなところが好きです。SEが結構使われているので、デジタルさも感じられるのかなと思っていて、そこに激しさが加わって、すごくカッコイイ曲だなと思いました。作曲のGAK-amazuti-さんにもお会いして、ライブにも来てくださいました。

■レコーディングでは何を意識しましたか?

藍井 「感情を爆発させるみたいな感じの歌い方」というのを意識して歌いました。ただ、私は発声障害をやってしまったので、勝手に体にブレーキがかかってしまって……。そこの調整がすごく難しかったです。

■歌っていて難しいフレーズなどはありますか?

藍井 全部が難しかったです……。(笑) 音程も難しいですし、今までの藍井エイルっぽくない曲なので、歌い方もこれから整理して、自分らしさみたいなものを加えて行かなきゃいけない曲かなと思っています。意外とブレスする場所が一瞬しかなかったりするので、カラオケで歌う時は、倒れないように気をつけてください。(笑)

■この曲で魅せている「新しい藍井エイル」はどんなところですか?

藍井 曲自体、あんまりこういう曲を歌って来なかったんです。だいたいピッチが高い曲が多かったのですが、この曲はすごく低めですからね。なので、ファンの方々も「新しいエイルな感じがする」と言ってくれて、そこが伝わっていてよかったなと思いましたし、こういう新しいエイルの一面を見せることも、いい機会に恵まれたなと思っています。

■そんな“MONSTER”とは、また少し違った印象の“絵空事”ですが、こちらは歌っていて気持ちいいポイントはありますか?

藍井 サビが気持ちいいです。こちらはやっぱり自分がいつも歌っているキーの感じがして、安心感があります。“MONSTER”は、内側に秘めている感じなんですけど、“絵空事”は、外に開けていく感じなので、その表現の違いで難しさもありました。“MONSTER”は、ちょっと、がなりまでは行かないですけど、太く声を出そうと意識しました。“絵空事”では、むしろちょっとわかりやすいがなりにしているんですが、内に秘めている部分は、Aメロとかだけにして、サビでは抜ける感じというのをイメージして歌いました。

■逆に苦労したところはありますか?

藍井 うーん……最初にメロディを覚えるのが難しかったです。ループするものじゃないので、結構トリッキーな曲だなと思っていて。だけど、みんなで歌える曲が出来上がったので、リリイベやライブもすごく楽しみです。

■月並みな質問で恐縮ですが、「転スラ」とのタイアップが決まった時のお気持ちはいかがでしたか?

藍井 びっくりしましたね。驚きましたし、すごく嬉しかったです。こんな世界線が自分の未来に存在したんだ……という感覚になりました。

■歌詞としては、独特な言葉遣いや、ルビ使いも特徴的な曲ですよね。

藍井 作家さんのテーマとしては、「正義と亜正義」みたいなところなんですが、「亜正義」というのはマリアベルという敵のことを言っているんだと思うんですけど、どっちが正しいのかって、甲乙つけがたいところがありますよね。「そこをこういう言葉で表現しているのかな?」というふうに思って歌いました。

■気に入っているフレーズはありますか?

藍井 『「どうしてふたつの願い 叶うとひとつが泣くの」/まるでハイドアンドシーク』というのは、私のボキャブラリーの中では絶対に出てこないワードなので、素晴らしいなと思いました。「亜正義」とかもなかなか出て来ないワードですよね。

■この曲はどんなところが物語の内容に合っていると思いますか?

藍井 私、この曲の作詞はしていないので、物語をまだ見れていないんですよ。ただ、ストーリーでマリアベルとの戦いになるので、「もしも生まれた星座が違えば/僕と君とは友かもしれない」という歌詞はちょっと切なく感じました。リムルの優しさがすごく出ている歌詞だなと思いました。