AVEST VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

夢と現実の狭間に進む5人、2ndシングル『Lily Flower』で魅せる純白の美しさ。

AVESTが2ndシングル『Lily Flower』を7月4日にリリース。2021年にステージデビューしたAVESTは、メッセージ性の強い楽曲と華麗なステージパフォーマンスを特徴とする5人組ダンス&ボーカル。今作の表題曲は「百合の花」をモチーフに、白さと純粋さを表現した煌びやかなナンバーとなった。今回は楽曲制作にも携わるメンバー、NAO、MASAYA、KEITO、KOHEI、RYOの5人に活動について話を訊いた。

■AVESTのみなさんはグループとしてはこういった形の本格的なインタビューが初めてということですが、まずはグループ名の由来からお聞きしていいですか?

KEITO 簡単に言うと「1番になる」っていう意味です。フランス語の「averse(アヴェルス)」って言葉が「にわか雨」という意味なのですが、元々「雨」をモチーフにしたいという話から入ったので、その単語が浮かびました。その後、2番手にはならない、1番になりたいという意味の「second to none」の頭文字をとって「AVEST」という名前を作りました。造語です。

■カッコいいですね。テーマが「雨」というのは?

KOHEI 元々初期には「社会に対する不満」というような強い歌詞の曲を歌っていて、「雨」のイメージに近い楽曲もあったので、「雨という言葉を入れたらいいんじゃないかな?」みたいな感じで決まりました。今は結構ポップな感じの曲も増えてきて、ちょっとずつ幅広く路線変更していっている感じです。(笑)

■かなりダンスやボーカルがハイレベルなAVESTですが、曲もカッコいいですよね。

KEITO 楽曲に関しては結構こだわりを持たせていただいています。

■曲についてはメンバーからもかなり意見を出しているんでしょうか?

KOHEI ウチの裏番長(KEITO)が、パフォーマンス面やライブ面においても全部見てくれています。基本的には「次はこういう曲がやりたいよね」って話をして、作曲家さんに意見を投げてくれて、お返事をいただいて、僕たちは歌詞にもすごくこだわりがあるので、そこから細かく打ち合わせを繰り返して、試行錯誤して曲ができていきます。

KEITO 1曲は大体3分半に収めるようにしています。4分とか5分とかの曲は、僕も聴いていられないんですよね。(笑) 多分そういう人たちが結構いるんじゃないかな?なので、その3分半の中にいろんな展開を持たせたり、いろんな楽器のサウンドを入れてみたり。歌詞も初めての人にも聴きやすいように、あまり言葉を詰め込まないようにしています。

■メンバーのみなさんは、それぞれグループの中ではどんな担当や役割をしていますか?

KOHEI 僕はパフォーマンス面だとラップを担当させてもらっています。人柄的な部分で言うと、結構ふざけたいタイプなので「おちゃらけ担当」って自称していて、愉快なポジションにいますね。(笑)

KEITO 僕は元々プロデュースとかもやりたいと思っていたので、いろんなことを言ったり、まとめたり、自分たちがやりたいものを提示したり。僕は松本潤さんに憧れていて大好きなので、ああいう存在になれたらいいなと思いながらやっています。

NAO あんまり自己紹介でも何担当とか決めたことがないので、僕は何担当になるのかわかっていないまま活動しています……。(笑)

KOHEI NAOはこのグループのリーダーで頭がいいんです。まとめるのが上手かったり、瞬発的な考えでみんなを引っ張って意見を出してくれたりします。メンバーやお客さんから見ると結構クールな感じなので、クール担当みたいなイメージではあると思います。

NAO なんて言うんですかね……。元々の性格が人見知りだったりって所はあるんですけど、でもクールだからといって、盛り上がる場所ではちゃんと盛り上がるので、そこは臨機応変にやっていますね。

MASAYA 僕は一応、年齢的には最年長なんですけど、見ての通り童顔なので、胸を張って「最年長です!」って言い辛くて……。(笑) 根本を挙げるとしたらメンバーのビジュアル管理を担当しています。自分自身がサロンモデルをさせていただいたりもしているのでそういう立ち位置で勝手にやっている時もあります。(笑)

KEITO ガチの裏事情を言うと、MASAYAは経理担当です……。(笑)

RYO 僕は……何だろう?メンバーの中では最年少なんですけど、最高身長です。

MASAYA よく僕とRYOは年齢を逆に間違えられます。(笑)

■そのギャップがいいんだと思いますよ。(笑) 最年少だから甘え上手みたいなことは?

KEITO あー、なんなら逆に下手っスね。(笑) うちは1匹狼が多いグループでもあるんです。人間性で言うとRYOは自由人ですね。

■それではRYOさんは自由担当ということで。(笑)みなさんは何がきっかけでアーティストを志しましたか?

KOHEI 僕は高校を卒業してから社会人をやっていたんですけど、毎朝5時に起きて出勤していて、駅で構内を全力ダッシュしているおじいちゃんを見かけた時に、すごい虚無感に襲われて……「自分も60歳になった時に、こんなことしていなきゃいけないのかな……」と思ってしまって。同時に「もっと自分を活かした仕事がしたい」と思ったので、一念発起して仕事を辞め、元々男性アイドルやライブが好きだったので事務所に入り、オーディションで合格を頂いて、今はこうやってグループ活動をやっています。

■それはダッシュしていたおじいさんに感謝ですね。(笑) それまでダンスや歌の経験などは?

KOHEI 全くやっていなくて、その時から始めました。でも高校生の頃からラップが好きで、当時はちょうど「フリースタイルダンジョン」が流行った時期でもあったので、グループに入ってからはラップっていうポジションをやらせて頂いています。「自分の人生だから好きなことをやりたい」って気持ちもあり、今は活動していてすごく楽しいので、ライブでステージに立っ
て、ファンの人が褒めてくれたり、「よかったです」、「曲に救われています」って言ってくれたりすると、「本当にやっていて良かったな」って思います。

KEITO 僕は元々8歳くらいから舞台をやっていたんですけど、中学生くらいまでは音楽に全然興味が無くて、流行りもブームも全然わからなかったんです。高校は芸能の学校だったので、周りにはアイドルの子たちがたくさんいました。それで、文化祭の時に周りの男の子たちとグループを組み、歌って踊ったのですが、その子たちもAVESTのようなダンスボーカルグループを組んでいたので、そこから大きな刺激を貰っています。高校3年生くらいから、グループとしてやれる場所を探し始めて、今の事務所にたどり着いた感じです。

NAO 僕も19歳くらいから急に目覚めて目指し始めて……元々は別の仕事をしようと思い、いろいろとやっていたのですが、オーディション受けた時のアンケートの「あなたは何を目指してきましたか?」というところの、歌手・モデル・タレント……という選択肢に、モデル以外全部チェックを入れていたんです。(笑) なんでもやりたいし、ひとつに絞ろうとしても上には上がいたりするので、マルチに活躍できた方が良いと思っていました。それに、SMAPの「グループに所属しながら自分の輝ける場所をそれぞれ持っている」という所にすごく憧れていたので、AVESTのオーディションのお話を頂いた時に、「コレだ!」と思いまして。歌うことや音楽を聴くことは大好きだったので、興味があるものにたまたま辿り着いたみたいな感じではありますけど。(笑)

MASAYA 僕はいつもパクりみたいに思われるんですけど、アーティストを志したきっかけがNAOと全く一緒なんです。(笑) 昔からテレビが大好きだったので、音楽番組やドラマを見て、まずテレビに興味が湧きました。その中でEXILEを見て「ライブに行ってみたい!」と思い、「自分もステージに立ってみたい!」と思ったきっかけは“Keep On Singing”という曲でした。ATSUSHIさんがいらっしゃらない時期にLDH総出でやったライブがあり、その時に披露された“Keep On Singing”の歌詞ひとつひとつが刺さりました。それから元々歌が好きだったこともあり、ステージで歌ってみたいと思ったので、このグループに入って……という感じです。

RYO 僕は芸能活動自体をちっちゃい頃からやっていて、母によるとその時は「嵐に入りたい」って言って始めたらしいです。(笑) 小学生の時にダンスレッスンに通い始めて、ギターに出会ってからは音楽自体が好きになり、ジャンルを問わずいろいろと聴くようになりました。

■そこでバンドをやる方には行かなかったんですか?

RYO やっていたのがアコースティックギターだったんですよ。エレキだったらバンドをやっていたかもしれない。(笑) そこからこのオーディションがあると聴いて今に至ります。

■今後はRYOさんのアコギでみなさんが歌うというステージもあるかもしれませんね。(笑) さて、2作目のシングル『Lily Flower』ですが、テーマはそのまま「百合」ですか?

KEITO そうです。白さや純粋さという部分を表現したいと思い、「花」をモチーフにやりたいという意図もありました。

■なぜ「花」をモチーフに?

KEITO 僕らはデビュー当時から何度も曲調が変わっていったのですが、今のトレンドの曲も気にしていて。

NAO この前に配信リリースした“恋は突然さ”は、夏っぽさも感じる恋愛ソングなんですけど、それまではアップテンポが多かったんですが、少しテンポを落として、でもバラードだとライブでしんみりしてしまうということで、バラードまでにはいかないけどアップ過ぎない「その中間」をやりたいという話になりました。そんな中、たくさんのアーティストの曲を聴いていると、「その中間」にハマる曲が「花」をモチーフにしているものがすごく多かったんです。アーティスト写真やジャケット写真にも花が映っていることが多く、そこからインスピレーションを受けて、「花をテーマにしよう」ということになりました。

■AVESTの楽曲制作ってかなりデータ分析路線なんですね。いつもしっかりとマーケティングしているんですか?

KEITO 毎回ライブをやりながら、今ファンの方たちはどんな音楽を必要としてるか、AVESTにはどんな楽曲が足りないかを考えながら制作にあたっている部分があります。

■楽曲にちなんで、みなさんの中で何色にも染まっていない子どもの頃のままの部分を教えてください。

KEITO 僕は今まで芸能活動を辞めようと思ったことがなく、ずっと突き進んできたことですね。芸能って年齢問わず活躍できるじゃないですか。俳優でも30歳くらいからブレイクすることもあるし。今までバイトとかは合わなくて1日2日で辞めちゃっていたのですが、芸能活動はもう14~15年も続いていて、すごく楽しくやっています。続けるにつれてやりたいことや技術も身に付いてきたので、活動に対する想いは今も何色にも染まらずにピュアなままだと思います。

KOHEI 僕は小2から高3まで剣道をやっていたんですけど、剣道には「礼に始まり礼に終わる」という言葉があって、それが染みついていることが今でも役に立っています。恩師から説かれた武道の精神を胸に秘めて活動しているので、そこだけはずっと純粋に残っている部分かなと思います。「背筋がピンと伸びてる!」って言われるのも、剣道をやっていた名残かもしれません。

NAO 僕はおやつが大好きなんです。(笑) 「大人になったらおやつなんて食べないんだろうな」と思っていたんですけど、未だにハイチュウとかが大好きです。甘いものは苦手で、ケーキとか和菓子とかは食べられないんですけど、お水を買いにコンビニに入ると、ついつい策略にハマってレジ横のお菓子を買ってしまいます……。この前実家にいる時に、家族に「コンビニに行ってくるけど何かいる?」と聞かれて、「おっとっと買ってきて!」と答えたら「あんた昔から変わっていないね」と言われました。(笑) 大人ぶったりしていますけど、そこは昔から全然変わっていないんだなと思いました。

MASAYA この流れでこの話をするのか……とは思うんですけど、僕は子どもの頃から口と鼻にタオルを当てるのがすごく好きなんです。(笑) 今でも洗いたてのタオルを当てちゃうので……。そこにタオルが無いと落ち着かないというか、無性にそれをやっちゃいます。親によると赤ちゃんの頃からずっとタオルで顔を覆って寝ていたそうで、その感覚は変わっていないんだなと思います。(笑)

RYO 僕は……うーん。自由な所は昔から変わらないんですけど……。

■自由人エピソードって、なかなか自分では出て来ないですよね。(笑)

KOHEI クリスマスのファンミーティングの時に、「それぞれがメンバーにプレゼントを買いに
行く」っていう企画をやったんです。マネージャーさんから2,000円くらいお金いただいて、制限時間3時間くらいで。それでみんな買い物に出たんですけど、RYOはそのまま何も買わずに戻ってきたんですよ。(笑)その時は「すごい自由人だな」と思いましたね。