「THUG×kawaii」で女性ファンも急増中!1周年ワンマンを控えたメンバーを直撃!
「THUGxkawaii」をコンセプトに掲げ、他のアイドルとは一線を画する“強さ”を武器に、女性からも熱い支持を集めているBLACKNAZARENE(ブラックナザレ)が、まもなく初ライブから1周年を迎える。これまで楽曲は配信でのみリリースし、ライブを中心に活動してきた彼女たちだが、全員がグループ結成以前から活動していたことに加え、この1年で数えきれないほどのステージを経験してきただけに、パフォーマンスの完成度は既に格別だ。それぞれ紆余曲折を経ながらも、運命に導かれて集まった5人に、結成の経緯から、メンバーが口を揃えて感情移入できると言う楽曲への想い、そして3月26日に迫った1周年ワンマンライブへ向けての気持ちを、村田実果子、清乃希子、南向いずみ、戸田ころね、冬野あゐくの5人に語ってもらった。
■まずは結成の経緯から教えてください。
村田 ナザレ(BLACKNAZARENEの略称)のプロデューサーで、レーベルオーナーでもある美月リカちゃんと私がお友達で、一緒にご飯を食べたときに「何かしたいね」という話になったんです。それでメンバーを集めてこようとなって、私がもともと同じグループで活動していた(清乃)希子に声をかけて、リカちゃんが他の3人を連れてきて、この5人になりました。
■声をかけられたみなさんは、加入しようと思った決め手はなんでしたか?
南向 私はずっと歌をやっていたんですけど、なかなか活躍の機会がなくて、くすぶっていたんです。正直、アイドルに興味はなかったんですけど、知り合いだったリカちゃんから声をかけてもらって、自分の歌の表現ができる舞台のひとつとして選びました。めちゃくちゃ悩んだんですけど、いまはその選択は正しかったと思っています。
清乃 私はもともと村田実果子と同じグループにいたんですけど、そのグループが終わるときに誘ってもらって。もう一回アイドルをやるべきか、すごい悩んだんですけど、リカちゃんからもらったデモ音源がかっこよくて。実果子もいて心強さもあったし、このグループで最後だと決めて入りました。
■戸田さんもアイドルは初めてじゃないですよね?
戸田 前に違うグループをやっていて、解散したんですけど、アイドルは続けたかったんです。それで信頼できる事務所が見つかるまでは、どこにも所属しないで一回やってみようと思っていたんですけど、タイミングよく声をかけてもらって。もともとリカちゃんとはSNSでつながっていて、宗教法人マラヤ(美月リカが所属していたグループ)のCDを買いに行ったこともあったんです。実果子とも知り合いだったし、やってみたいと思って。
■冬野さんは、ふゆのどうぶつえん(同じく美月リカがプロデュースするエアバンド)と兼任しています。
冬野 そうですね。両方やることでトータルして成長できるんじゃないかなと思ったというか。ふゆのどうぶつえんはめちゃめちゃポップなグループなんですけど、ナザレは音楽性も全然違って歌がメインなので、もっと歌がうまくなるためにもがんばろうと思って。どっちも好きなので、すごい楽しいです。
■ブラックナザレは奇跡を起こすと言われているフィリピンの黒いキリスト像ですけど、加入するときにグループ名は決まっていたんですか?
戸田 私が誘われた時点では、グループ名も、「THUG×kawaii」というコンセプトも決まっていたので、知っていて入りました。たぶん実果子以外そうじゃない?
南向 私はメンバーとリカちゃんのグループLINEに招待されるまで知らなくて。最初はブラックナザレって読めなくて、「ナザリーヌってなんだろう?」と思っていました。(笑)
村田 私はLINEでリカちゃんから聞いたんですけど、お祭り(毎年1月9日にブラックナザレ像が市内を行進する祭で、100万人以上が訪れる)のことを教えてもらって、「めっちゃいいじゃん!」って言ったのは覚えています。
■「THUG×kawaii」というコンセプトは、どう解釈したらいいですか?
戸田 THUGは女の子の悪い部分とか、やんちゃな部分とかを意味していて。女の子の強さや小悪魔的な部分もかわいさとして見せていきたいんです。弱くて守ってあげたくなる女の子だけじゃなくて、強い女の子も素敵なんだよって。
■自分たちのなかにも、そういう部分があると感じますか?
戸田 白い衣装を着た正統派アイドルをやれと言われたら、たぶんできない子の集まりなので。誰しも幼少期に悪さをしたことはあると思うんですよ。このコンセプトを話すと、「どんなTHUGいことしてきましたか?」と訊かれるんですけど。
■それでなんと答えるんですか?
南向 先生を泣かせたとか。
村田 学校に行ってないとか。希子だけ変だったよね?
戸田 アリの巣をほじくったみたいな。(笑)
清乃 ほじくり返してました。(笑)
■反抗期とかもあったんですか?
村田 私はありました。
戸田 私もあります。
■冬野さん、めっちゃ頷いていましたけど。
冬野 6年くらい反抗期があって、家出しまくってました。出身が兵庫県なんですけど、石川県まで行ったこともあったし。
村田 えーっ、初めて聞いた!
冬野 高校が神戸だったんですけど、帰りに逆方面の電車をずっと乗り継いでいたら、石川県まで着いてて。気づいたら警察に連れられて、(親に)迎えに来てもらいました。
■石川県まで行ったら5〜6時間はかかりますよね。
戸田 そのくらい逃げたかったんだね。
■南向さんは?
南向 私は生意気だったと思います。すべてのことにおいて、両親には事後報告で、自分で決めて、バレたら言うみたいな。「ピアス開けました。もう直せないですけど、なんか文句ありますか?」とか、「髪染めたんで、もう黒にはなれないです」とか。あとは先生を泣かせてしまったり。
■それ、記事にできる話ですか?(笑)
南向 私の学校は校則が厳しくて、化粧が全般ダメだったんですよ。それで、たまたま色付きのリップクリームを持っていた日があって、朝礼のときにステージの上から怒られたんです。でも、色付きのリップクリームなんて、全校生徒のぽっけから出させたら、絶対100人くらい持ってるじゃないですか。だから全員集めて怒ってくださいと主張し続けたら泣かれてしまって。いまだったら「すいません」で終わっていると思うんですけど、青かったなと思います。