BLACKNAZARENE VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

BRACKNAZARENE

理不尽なことが嫌いなタイプなんでしょうね。

南向 それをかっこいいと思っていたのが、すごいダサいなぁって。(笑)

大人になったら、納得いかなくても謝っとけば短く済むなと思っちゃうじゃないですか。でも、そう考えちゃう自分は嫌だなと思うので、自分の信念を貫く姿勢は素敵だなと思います。

南向 じゃあ貫きます。(笑)

戸田 かっこいいよ!

村田 忘れないでいこう!

あのときの気持ちを忘れない的な。() でも、ナザレの曲は悔しさが根底にある歌詞が多いと思うんです。自分の体験と重なるところもあるんじゃないですか?

戸田 活動しているなかで思い当たる節というか、感情移入できる歌詞なので、そこは表現しやすいなと思います。リカちゃんもそういう方向で歌詞を書いてくれていて。私がサビを歌っている“叛逆starmine”も、私がいままでアイドルをやってきた反骨心みたいなものが重なるんです。自分としても希望とか夢とかキラキラした歌詞よりは、ステージで感情を表しやすいなと思っています。

他のみなさんは、特に感情移入した曲はありますか?

戸田 これは実果子を見せる歌だとか、希子を見せる歌だとか、1人1曲はあるよね。希子は“7/7”の歌詞を書いてるし。

■“7/7”は清乃さんが作詞を?

清乃 はい。作詞しました。でも、こういう感じで作りましたと細かく説明するよりは、聴いた人に歌詞を読んでもらって、なんで“7/7”ってタイトルなんだろうとか、自分なりに考えてほしくて。

あんまり詳しく説明したくない?

清乃 そうですね。自分の気持ち的には、ころねがメインで歌っている“叛逆starmine”を聴くと、すごいテンションが上がるんです。「やってやるぞ!」みたいな歌詞が多いので。自分も歌っていますけど、自分で聴いて元気をもらっています。

自分の曲はさておき、“叛逆starmine”の話になりましたね。() “7/7”は展開もドラマティックで、個人的に大好きなんですけど。

戸田 “7/7”はファンの方からも好評で、普通のアイドルだったら、こういうバラードっぽい曲は、お客さんが盛り上がりにくいからやらないと思うんですけど、そういう曲をライブで堂々と歌えるのは、ナザレのいいところだなと思います。

他の3人は?

村田 私は“first light”の歌詞が好きなんですけど、ころねと希子と私が前のグループを経て、いまはナザレとして活動していることを考えて作ったとリカちゃんから聞いてて。ファンの人たちの気持ちも、私たちの気持ちも入っている歌詞なんです。特にライブで昔からいるファンの人を見ると、歌っていてグッと来るものがありますね。

南向 私は“ニューワールド”なんですけど、2番のAメロに「1人で生きてく方が楽だよ」っていう歌詞があって。私はナザレを始めるまで、あんまり友達とかも作らずに、1人でいるほうが楽だなと思って、歌も1人で歌ってるほうが楽しいと思っていたんです。でも、ナザレに入って活動を重ねていくなかで、グループのよさを感じるようになって。お互いが補いあって、ひとつのステージを作る。自分にはできないことを、他の誰かができるんですよ。それで私が「1人で生きてく方が楽だよ/塞ぐ僕に君は言った」と歌ったあとに、実果子が「痛みから逃げて愛を拒否しても/君のそばに僕はいるよ」と歌うんですけど、愛を拒否してもいいことないなと思って。

アニメのストーリーみたいじゃないですか!

南向 それまでは一匹狼なところがあったんですけど、メンバーに出会えてよかったなって思うからこそ、「1人で生きてく方が楽だよ」っていう歌詞を歌えているのかなと思います。

まさに実体験なんですね。冬野さんは?

冬野 私は“いばらの冠”なんですけど、この曲からころねと私の2人で振り付けを考えるようになったんです。やっぱり歌詞に当てて作っていくことも多いので、それからは歌詞をめちゃめちゃ見るようになったんですけど、“いばらの冠”は世界観が本当にすごいなと思うんですよ。うまく言葉にできないんですけど。

戸田 “いばらの冠”のよさを言葉にするのは難しいよね。

村田 うん、ライブを見てほしい。

■“7/7”は清乃さんが歌詞を書いたと言っていましたけど、それ以外の曲は美月さんが書いているんですか?

戸田 “7/7”は希子、“WILL”は(南向)いずみが書いていて、それ以外はリカちゃんが書いてます。

ネットで歌詞を探したんですけど見当たらなくて、どこかに載っているんですか?

村田 ナザレのツイッターに載っているんですよ。だいぶ遡らないと出てこないかもしれないですけど。配信したときにツイートしています。

戸田 ナザレの歌詞は難しい言葉が使われていることも多くて。私たちも最初にもらったときは、一個一個意味を調べているんです。

南向 “officialfake”がいちばんわかんなかったかも。「パスティーシュの花」ってなんだろうとか。知らない言葉があったときに、自分で調べるのがおもしろいです。

歌詞の内容については、美月さんから説明があるんですか?

村田 直接教えてもらうこともあるし、リカちゃんのSNSを見て知ることもあるし。

戸田 最初の1曲になった“first light”のときは、何もないまま歌詞をもらって、一回各々でどういう意味なのか考えて、それに対してリカちゃんからこういう意味で作ったんだよっていうのを聞きました。

南向 ガストでやったね。(笑)

戸田 自分たちで一回考えてから共有することが多いですね。

メンバー同士で話し合いもするんですか?

南向 します。“7/7”は希子に聞いたし、私が書いた“WILL”は英詞だったので、みんなに日本語に訳した歌詞を渡しました。

戸田 最初は歌詞を覚えなきゃみたいな感じでやっていたんですけど、それだけじゃ伝わらないことに気づいて、みんなで共有するようになりました。やっぱり難しい歌詞も多いから、理解してないと歌えないんです。そこはこれからも大切にしたいですね。