『chuLa 2nd ONE MAN LIVE~NEXT~』ライブレポート@恵比寿LIQUIDROOM

未来へとバトンを繋ぐ現体制最初で最後のワンマンライブ。

薄闇の中で鼓動するライトに、開演前から熱を抑えきれない歓声。ぼんやりしたスモークの中、ステージにそびえ立った風船の柱。2月26日(木)、東京・恵比寿LIQUIDROOMでは、chuLaの2度目となるワンマンライブ「〜NEXT〜」が、満員のフロアを臨んで今まさに始まろうとしていた。開演時間になると、オープニング映像を過ぎて魔法少女めいた7人のシルエットが逆光の中に立つ。肌を震わせるほどの大音量が響き渡り、“トキメキCherry”でスタートしたこの日のステージ。「今日はワンマンライブ!みんなを幸せにしてあげるから!」の叫びに導かれ、オープニングからエンジン全開で“ポポポポペット”、“全力ハリケーン”へと繋いでいく。この日お披露目となった新衣装はパニエのボリュームもいつもよりマシマシ。「平成女児」を感じさせるデザインにハートやリボン、キラキラのストーンは、「カワイイ」を全力で表現するchuLaが舞台の上で身にまとうことで新しい色彩を帯びる。

短い自己紹介を終え、「幸せな時間、届けるね」と誓った7人は“涙色星”をドロップ。ペンライトが輝く中で、7色の涙色星が揺れる。間髪入れずに流れ込んだ“ケ・セラ・セラ”に、“完全無敵あいうえお”。フロアの熱量はますます上がり、メンバーの肌にも汗が光る。7人の個性も輝く。透き通った歌声でchuLaの音楽に拡がりを作る玉響せつな、激しい振付を身体に叩き込みステップを踏みしめるはまちひよ、大きな振付でスカートをひるがえし舞い踊る明鏡みらの、胸の底から声を振り絞り会場を煽り立てる陽咲みお、力強い歌声にクールな表情を見せつつ笑顔を輝かせる紫藤らら、ひとつひとつの仕草が可愛く飴玉のように弾ける飴色りんご、サポートメンバーながら怒涛のステージに食らいつく茉野ゆに。それぞれが作る色彩が、chuLaという大きな存在を形作る。

ここから、chuLaは2曲続けて新曲を披露。1曲目の新曲“ジュリセン☆ちゅら無双”はその名の通り、扇子で仰ぐような振付と次々繰り出される語彙、ノリやコールを煽る歌詞と、盛り上がること間違いなしなナンバーだ。それぞれの色でひらりひらりと揺れる7人はお立ち台の上のジュリ扇のよう。そして新曲2曲目は“ぶっとび!!(←半角です)ちゅらランチャー”。初披露からメンバー名のコールが本能のままにあがり、メンバーは間奏、ギターソロ、アウトロまで駆け抜けて、指先でファンを撃ち抜いていく。そんな2曲の初披露の余韻も冷めきらぬ中、息つく間もなく「まだまだ行くぞー!」と“ビバ☆ジャパン”、“史上最強うぇぽん”へ。激しい振付とフロアの熱狂にあてられた7人はファンにも水分補給を促して、新曲について「歌詞とかダンスとか全部覚えて盛り上がってほしいです!」と話す。そしてはまちひよがこの場に集まってくれたファンへの感謝を語り、「この愛を伝えさせてください!」と“Shooting STAR”へ。「会いたい」の歌詞に「俺も!」のコール&レスポンスが響き、きらめくペンライトが七色の星空を作る。そこから太陽のもとへ飛び出した“閃光8”。自らの存在を証明するこの曲から、“ちゅららんレーサー”とキラーチューンを連発するchuLa。汗を散らし、懸命に「カワイイ」存在であり続ける彼女たちは、最高にカッコいい!

会場の盛り上がりも最高潮になったここで、3月をもってchuLaを卒業する玉響せつながマイクを持って歩み出る。「今のメンバーの中で一番長くchuLaにいて、良い時も悪い時も、苦しい時も、このグループと一緒にいろんな景色を見て来ました。正直、楽しいだけじゃなかったです。でも、それ以上にここで得たものが大きすぎて、ここにいなかったら出会えなかった自分がたくさんいます。そして何より、今日ここにいるみなさんが、私の誇りです」「忙しい中で時間を作り、チケットを取って会場に来て、声を出してくれること、そのひとつひとつが当たり前じゃないって、私はわかっているつもりです。だからありがとうと言わせてください。本当にありがとうございます!」涙の混じる声に、会場からは拍手と応援の声が上がった。それを受け止め、せつなは続ける。「卒業と聞くと終わりに思うかもしれないけれど、私は終わりだと思っていません。これは自分の人生を自分でちゃんと決めるための決断です。そしてchuLaも、これからもっともっと強くなると信じています。このグループは終わらないし、止まりません。だからお願いします。3月まで私とchuLaを応援してほしい。そして私がいた時間も、いなくなった後も、このグループが進んでいく姿をあなたの目で見届けてほしいです。その想いを込めて、最後にこの曲をみんなで歌います」温かな想いのもとに選ばれたラストナンバーは“FIGHTING DREAMER”。振付の中でせつなに触れる手を名残り惜しく引くメンバーに、歌声に涙を混じらせながらも笑い続けるアイドルの強さが、照明のもとできらきら輝く。その姿には、彼女たちだけが形作る不思議な魔法が降り掛かっているようだった。

「今日は本当にありがとうございました!」全14曲を歌い終えて深々と頭を下げ、涙を拭った7人。終演後には、サポートメンバーとして参加していた茉野ゆにの正式加入、そして新曲“ジュリセン☆ちゅら無双”“ぶっとび!!ちゅらランチャー”の配信、さらに9月3日(木)に東京・EX THEATER ROPPONGIで3rdワンマンライブが開催されることが発表された。正式加入が決定した茉野ゆには、元々chuLaへの加入を希望していたらしく、メンバー曰く「chuLaに加入できないという夢を見て号泣していたことがある」そう。そんなゆにも今日は喜びの涙を流しながら、「改めまして、茉野ゆには今日からchuLaの正規メンバーとして活動させていただきます。最初はサポートだけの気持ちだったのですが、みんな優しいし、スタッフさんも優しくて、chuLaで活動したいなと考え始めていたので、これからもchuLaとして活動できることが嬉しいです。私とchuLaのこと、応援よろしくお願いします!」と元気にコメントした。現体制最後のワンマンライブを終えて、まだ見ぬ先へと真っ直ぐに進んでいくchuLa。その行く先には眩しい輝きが待っていることだろう。

Text:安藤さやか

https://scot-inc.jp/chula/

『chuLa 2nd ONE MAN LIVE~NEXT~』@恵比寿LIQUIDROOM セットリスト
01.トキメキCherry
02.ポポポポペット
03.全力ハリケーン
04.涙色星
05.ケ・セラ・セラ
06.完全無敵あいうえお
07.ジュリセン☆ちゅら無双
08.ぶっとび!!ちゅらランチャー
09.ビバ☆ジャパン
10.史上最強うぇぽん
11.Shooting STAR
12.閃光8
13.ちゅららんレーサー
14.FIGHTING DREAMER