■琉球音階って、沖縄の若い子でも普段から馴染みがあるんですか?
ゆうり 耳は馴染んでいますね。
愛子 モノレールのチャイムも琉球音階で流れているので。
ソフィー 三線の音とかも聞こえてきたらすぐわかりますし、馴染みはあるかもしれないですね。
■じゃあ、すんなり歌いこなすことができましたか?
LILI ちょっと難しかったです。(笑)
ソフィー こぶしとかがね。
LILI そう、こぶしとか。音程差が激しくて、チャレンジな曲でした。
■2番のサビ終わりの「忘れずにいたい〜」とか、特に沖縄っぽいですよね。誰が歌っているんですか?
ソフィー 私です。そこはレコーディングのときも「もっと沖縄感出して!」って言われました。(笑) やっぱり、いままでポップスを歌ってきたので、LILIも言っていた通りチャレンジな曲でしたね。自分の思う沖縄感を出して、がんばってみました。
■ここは聴きどころのひとつですよね。カップリングには初回盤と通常盤で違う曲が入っていますが、まずは初回盤収録の“Snowflakes”について教えてください。
ソフィー めちゃくちゃピュアで、めちゃくちゃかわいいラブソングです。
琴音 これは大切な人を想うハッピークリスマス的な歌で、ダンスは妖精をイメージした振り付けになっております。だから、私たち妖精なんです。
■そうなんですね。(笑) やっぱりこういう恋に憧れはありますか?
ソフィー まぁ……人肌恋しい季節ですね。(笑)
愛子 憧れはありますよね。チュニキャンは恋愛の妄想が激しいタイプなので。
ソフィー それは愛子だけでしょ。(笑)
■妄想好きな愛子さんから見ても、いいストーリーですか?
愛子 そうですね。付き合いたてのカップルが、初めて迎えたクリスマス。「来年も一緒に過ごせたらいいね」みたいな。ピュアで素敵だなと思います。
ソフィー 舞い上がってる感じがすごいありますよね。
■ちなみに、みなさんのクリスマスの予定は?
ソフィー まだ何も聞いていないですね。去年は仮装してライブをしたんですよ。私はトナカイのかぶりものをして。
琴音 私はクリスマスっぽいリースをはめました。
LILI 私はエルフでした。
ゆうり 私、なぜかウサギだったんですよ。(笑)
愛子 私は一人だけまともにサンタクロースでした。
■ウサギだけよくわかんないですね。(笑) 一緒に住んでいたら、家でパーティーとかもするんですか?
LILI 去年はやりました!プレゼント交換もしました。
ゆうり シャンメリーをワイングラスに入れて乾杯したよね。
LILI ゴールドのぱっか〜んって開けるやつ(くす玉)も買って。
琴音 出し物もしました。
愛子 プログラムも作ったよね。
ソフィー 開会式と閉会式もやったんですよ。
■青春していますね!(笑) そして通常盤には“GIRLS’ PARTY”が収録されています。
LILI 明るくて、盛り上がる曲になっているんですけど、ライブのときにみんなでタオルを振り回せたらなと思っています。ぜひ一緒に楽しみましょう!
■歌詞は「ずっと友達だよ」的な内容になっていますけど、どんなことを思い浮かべながら歌っていますか?
ゆうり 「いつもは言えないような照れちゃう話も/言葉にして 素直になろう」とか、すごい共感できて。やっぱり沖縄にいたときは、毎日友達と会えたし、「大好きだよ」とか照れ臭くて言わないじゃないですか。でも東京に来てからは、たまに会えるときがすごく楽しくて、お別れするときに寂しい気持ちになるんです。それで素直になったというか。電話するときも「早く会いたいね」みたいなことを話すようになって。つい最近も、友達と電話したときに「素敵な曲ができたから聴いてほしい」と話したので、ライブに来てくれる友達やチューナー(ファンの愛称)さんにも、この想いを伝えられたらなって思います。
■みなさんは東京の友達もいるんですか?
ゆうり 大学の友達と高校の友達が。
■大学に通っているんですね。年下組(琴音、LILI、愛子)は高校生ですけど、東京の友達はできましたか?
LILI 私はインターナショナルな友達がたくさんできたんですけど、愛子と琴音はあんまりうまくいかなくて。(笑)
琴音 ななこちゃんいるもん!ななこちゃんからLINE来るもん!(笑)
■ライブで一緒になったアイドルと仲良くなったりはしないんですか?
ソフィー チュニキャンはみんな人見知りなんですよね…。
LILI なんか一歩引いてしまって。緊張しちゃうんです…。
■そうなんですね。完全な偏見ですけど、沖縄出身だし、ハーフのメンバーもいるし、「うぇ〜い!」とか言ってそうなイメージを持っていました。
ソフィー そう思われがちなんですよね。仲良くなるといけるんですけど、最初の一歩が踏み出せなくて。
■声をかけてほしいタイプですか?
ソフィー そうですね。
LILI ぜひお願いします!
■この記事がきっかけになったら僕もうれしいです。今作はみなさんにとってどういう作品になりましたか?
ゆうり ファッションもメイクもMVも、すべて自分たちが好きな感じだったんですよ。初回盤のジャケットのメイクはちょっと大人っぽい感じで、いま流行っているマットなリップを使ったりとか。通常盤のほうも、ちょっとダークでかっこいい衣装が着れたりとか。自分たちがやってみたいと思っていたことができたんです。MVに関しても、監督さんが「フリーに表現していいよ」と言ってくださっていた部分もあって、それぞれの個性が出せたんじゃないかなって思います。
ソフィー 私たちを日頃見てくださっているスタッフさんが、夢に向かっている私たちにリンクした曲をくださって、すごく表現しやすかったですし、いまの私たちをギュッと凝縮したシングルになったと思うんです。盛り上がれる曲も入っているので、早くライブで披露して楽しみたいですね。
Interview & Text:タナカヒロシ
PROFILE
2013年に沖縄のキャッツアイタレントスクール生で結成した平均年齢17歳のガールズグループ・通称〈チュニキャン〉。2018年3月にシングル『Dance with me』でメジャーデビューすると、人気と注目度が高まり第60回「日本レコード大賞 新人賞」を獲得。キャンディーのように色々な個性を持つメンバーが、一体となって音楽を紡ぎだす。
chunican.com
RELEASE
『STAND UP!!/アイのうた』

初回盤(CD+BD)
PCCA-04862
¥1,800(tax in)

通常盤(CD)
PCCA-04863
¥1,200(tax in)
ポニーキャニオン
11月27日ON SALE