ラップに、歌に、ダンスにCrazyBoyが世界照準に打ち出す新機軸的チューン
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーELLYによるソロ活動が、このCrazyBoy from 三代目 J SOUL BROTHERSだ。2017年より活動を開始し、「NEOTOKYO」をコンセプトに一連の作品リリースとライブを行ってきた。そんな彼のソロ活動第二章が、この初のシングル『PINK DIAMOND』から幕開けする。自身の武器であるラップとダンス、そこにメローな歌ものが加わった今作は、現在、そして今後の彼を代表していくであろうチューン。そう、世界を視野に入れた快進撃はここから始まる!!
■先日はL.A.にてパフォーマンスを行ったとお聞きしました。向こうでの反応や手応えはいかがでしたか?
CrazyBoy どのようなリアクションが起こるのかを楽しみに挑みました。L.A.と日本ではカルチャー的にもかなり違いますから。結果、向こうの人たちが120%で受け止めてくれたのが嬉しかったですね。
■と言うことは、100%以上のリアクションがあったと?
CrazyBoy そうなんです。僕のやっている音楽がみなさんに伝わってくれたようで。会場の大勢の方々が一緒にすごくバウンスしてくれたし、手も挙げて、声も出してくれたんです。そこまでは自分でも想像していませんでしたね。当初は、「やはり品定め的に観られるのかな…?」的な気持ちで挑みましたが、全然違った光景がそこには広がってくれて。自分の音楽でL.A.のみなさんが楽しんでもらえているのを実感しました。おかげさまで僕自身も触発されて、いろいろとアドリブを交えたりして。あれには一緒の臣(登坂広臣)もビックリしていました。(笑)
■ちなみに挑む前のプレッシャー等はいかがでしたか?
CrazyBoy それが不思議と無かったんです。逆にワクワクした気持ちで臨めたところがあって。自分のスタイルを全力でやるだけだと信じて挑みました。ただ、ステージに出る前にちょっとしたトラブルがあって…。
■トラブルですか?
CrazyBoy そう。出番直前に僕のマイクが見当たらなくなっちゃったんです。
■えっ!?
CrazyBoy 自分の出番のデパーチャー映像が流れ出してもまだ探している状態だったんで、「これはもうやる前から終わったな…」と。もう、とりあえずマイク無しで一度ステージに立つか、ぐらいの覚悟までしていました。でも映像が終わる直前に見つかって。ギリギリ。(笑)
■では、かなり焦りの中でのスタートだったと?
CrazyBoy でも、それが逆に自分を高めてくれた部分もあって。「もう、こうなったら行くしかねぇだろう!全力以上を出すしかねぇだろう!!」と、鼓舞されたんです。
■ちなみに向こうの方々をロックオンできた要因って何だったんでしょうか?
CrazyBoy やはり歌って踊れての両方がキッチリと出来るスタイルだったからかなって。向こうでもそこまで、それらを両立できる人はなかなかいないようで。僕自身、歌の時もでしたが、ダンスに入った際のリアクションが特に印象深くて。逆に日本だと、ダンスの際に登場以外で声が挙がることもあまりありませんでしたから。あとでSNS等でも、「この男は本気で踊れる」や「あまりアメリカでもいない、しっかりとダンスも踊れるアーティストを見つけた!」といった評判も見受けられて。自分としても「ラッパーで踊れるアーティスト」との強い自負が持てました。
■元々CrazyBoyさんの場合、いい意味で国籍不問な多国籍でハイブリッドな音楽性でもあるので、その辺りもすんなり受け入れられた要因だったのかもしれませんね?
CrazyBoy それもあったでしょう。特に自分の場合、アメリカ、日本、韓国の血も流れているので。それが自分を形成しているとの自覚の下、「音楽もハイブリッドなことをやりたい」と始めたのが「NEOTOKYO」でしたから。トラックは欧米主流のトラップをベースに、日本や他の国ならではのテイストやエッセンスを交え、ラップに関しても様々な言葉のイントネーションやフロウのミックスで。あとはダンス。他は頑張ればある程度出来るでしょうが、これだけは一長一短ではできないでしょうから。これらの両立や並行は大変だけど、それがやれるし、出来るのが自分の強みですからね。
■では、改めて自分のスタイルの確立に目覚めるいい機会でもあったわけですね、L.A.でのライブは。
CrazyBoy そうですね。そういった面では、この“PINK DIAMOND”は、その辺りの強みが更に活きる楽曲かなと。
■分かります。さっきおっしゃった強みが各所ふんだんに盛り込まれています。
CrazyBoy そうなんです。自分の中でも一番のダンスミュージックでもあり、ダンスの魅力も声の成分も全て詰め込めた楽曲なので、再スタート且つ、自分にとって始めてのシングルとしても、自信を持って届けられるものになりました。
■そんな“PINK DIAMOND”も既にL.A.で披露したとお聞きしました。その際の向こうでのリアクションはいかがでしたか?
CrazyBoy 中でも特に抜群でした。その要因として、お客さんも参加できる要素が多かったからかなって。
■それは?
CrazyBoy 手も挙げやすいですし、構成も分かりやすくシッカリとしているし、しかも幅もあるので。1曲の中で様々な要素がとっ散らからずに、全て凝縮して魅せられたかなって。L.A.でのライブの際にも1曲目にやったんですが、イントロからして、どんな音楽が飛び出してくるかが分からない感じじゃないですか、クラシック的なストリングスが優雅に流れたりして。そこで、「この音楽は何?」って詮索されていく中で、バシッと聴いたことのないタイプのトラップミュージックが現れる。その「待ってました!!」感もツカミには良かったようで。実際そこから一気に惹き込めた手応えを感じました。