これまでの“悪夢”を一挙収録!異彩を放つK-POPグループの日本初アルバム
K-POPグループとしては異彩を放つ“悪夢”をコンセプトにした楽曲で、これまで20カ国以上でライブを行なうなどワールドワイドに活躍するDREAMCATCHERが、日本では初のアルバムとなる『The Beginning Of The End』をリリースした。本作にはこれまでリリースしてきた代表曲の日本語バージョンのみならず、日本オリジナルの新曲も収録。新旧の悪夢ストーリーを一気に体感できる作品に仕上がっている。ステージで見せる鋭い目つきとは打って変わり、インタビューでは明るく元気な姿を見せる彼女たち、ジユ、ユヒョン、シヨン、スア、ガヒョン、ダミ、ハンドンの7人に、アルバムについて、グループについて、そしてパフォーマンスへのこだわりについて語ってもらった。
■DREAMCATCHERは悪夢をコンセプトにしたヘヴィなロックサウンドが特徴ですが、どういう部分に注目してほしいですか?
ユヒョン 歌はもちろんですが、パフォーマンスにも注目してほしいです。聴くだけではなく、見る楽しみもあると思うので。
シヨン 特にいままで発表してきたタイトル曲は、イントロが印象的なんです。イントロでお見せする絵というか、その世界観に注目してほしいです。
■音楽が激しい分、ダンスで苦労することはないですか?
ユヒョン とっても大変です。(笑) コンサートなどで何曲も続けて披露するときは、体力的にも厳しくて。振り付けを覚える大変さもありますが、そこは大変でも覚えた甲斐があるなと感じます。
■コンセプト的に、あえて笑顔を出さずに踊っていると思うんですけど、それは大変じゃないですか?
スア 目に力を入れて踊らなきゃいけないので、目が疲れてきますね。(笑)
■しゃべっているとみなさん明るいですけど、別に普段は性格が暗いわけではないですよね?
スア ははははは!こんな感じです。(笑)
ジユ みんな明るいですよ。(笑)
■では、日本で初めてのリリースとなるアルバムの話を聞きたいんですけど、注目してほしいポイントを教えてください。
ジユ フルアルバムなんです!
■それは知っています。(笑)
ジユ でも、韓国でもフルアルバムは発売したことがないんですよ。このアルバムには、これまでの悪夢ストーリーの曲が、すべて入っているんです。
■『The Beginning Of The End』というタイトルの意味は?
ジユ 直訳すると「終わりの始まり」ということで、悪夢自体は終わったけど、ここから新しいスタートが始まるんじゃないかという意味が含まれてます。
■アルバムには“Breaking Out”と“My Way~この道の先へ~”が日本オリジナルの新曲として収録されていますが、韓国語を日本語に訳した曲と、制作の仕方に違いはありましたか?
ジユ いままでの日本語バージョンに関して言うと、もともと韓国語で歌ってきた曲だったので、歌詞に対しての意味だとか、表現方法だとかに対して、考える余地があったんです。でも、日本オリジナル曲は、歌詞も最初から日本語なので、翻訳をもらって、自分たちなりに解釈をして歌いました。
■その翻訳を見て印象的だったことはありますか?
ジユ “Breaking Out”の「Baby 過去さえ/捨てて 光を/探し求めている」のところは、韓国語の翻訳をもらったときに、すごく真面目に進むことに対して取り組む曲なんだなという印象を受けました。そこがいちばん頭に残っています。
■こういう表現は、あまり韓国では使わないんですか?
ジユ そうですね。「過去を捨てる」ということはあっても、「過去を捨てて光を探し求める」という表現は、少し珍しいなと思いました。
■“Breaking Out”は歌詞の内容も前向きだなと思ったんですけど、どんな気持ちで歌われたんですか?
ジユ そのタイトルの通り、悪夢を打ち破って前に突き進むストーリーの曲なので、私たちもそろそろ悪夢を打ち破って突き進むべきかなと。
■普段の生活で、そんなに悪夢と思うことはあるんですか?
スア メンバーみんな、けっこう考え込む人が多いんです。どうでもいいことでストレスを受けたりとか、ちょっと悩んじゃったりとか。でも、そういったメンバーの性格があるから、楽曲のディテールだとか、繊細な部分だとかが表現できているのかなと思うんです。
■どういうときに考え込んじゃうんですか?
ジユ ひとつの曲でも、すごく振り付けの動作が多いので、コンサートとかになったら、「あれ、どっちだっけ?」とか、こんがらがっちゃうことが多いんです。なので、曲をずっとかけながら、ひとりで考え込んだりします。
■やっぱりパフォーマンスについて悩むことが多いんですか?
ジユ 私たちはコンサートをたくさんやるんですが、どうすれば観客のみなさんがもっと楽しんでくれるか、喜んでくれるかに考えを巡らせることは多いです。次のステージではどういうことをしようかというのも、メンバー同士でたくさん話し合います。
■やればやるほど悩みが増えそうですね。
ジユ そうですね。満足のいくステージがあっても、次がプレッシャーになっちゃいますし。(笑)
■うまくいっても悩みからは逃れられないんですね。(笑) ちなみに先日のショーケース(9月12日にマイナビBLITZ赤坂で開催)で反省したことはありますか?
ガヒョン いつも日本に来るたびに、もうちょっと日本語を勉強しておけばよかったなと思います。
スア もっとスムーズにお客さんとコミュニケーションを取りたいです。
■スアさんはメンバーのなかでも積極的に発言していたというか、いちばん騒がしかったなと思うんですけど。(笑)
スア はははは!(笑)
シヨン いつもです。(笑)
ガヒョン 私たちはスアを見習わないといけないです。(笑)
■それでもコミュニケーションが足りないと思ったんですか?
スア そうですね。本当はひとり残らず「うわー!」ってやってほしかったんですけど、静かに見ている方もいらっしゃったので、それを見てもっとがんばらなきゃなと思いました。
■あんなに明るい姿を見せていても、悩むことはあるわけですね。
スア あります。悩みます。
シヨン 心配事や悩み事がないメンバーは誰もいないです。でも、7人のうち1人でも悩んでいるなと気づいたら、あとの6人がいつも以上に明るく努めようとします。
スア これがチームワークです!
■素敵なチームですね。さっきもインタビューのスタンバイをしているときに、みなさんの大きな笑い声が聞こえてきて、本当に仲がいいチームだなと思ったんです。(笑)
ジユ よかったです。(笑) 本当にあれが普段の姿という感じなんですよ。