THE SAVAGE VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

THE SAVAGE『Cobalt Half Moon』

進化し続けるTHE SAVAGEの物語を一緒に見続けて欲しい。

9月17日に結成を発表。同月の30日に1st配信シングル『SunLight Yellow』をリリースして以降、11月に2nd配信シングル『Green Shade』、12月に3rd配信シングル『Cobalt Half Moon』と、立て続けに楽曲をリリースし続けてきたTHE SAVAGE。2021年2月24日には、1stアルバムの発売も決定。メンバーの中NADiA、NANA、TAKARA、YUYAの4人は、超有名アーティスト/グループのバックダンサーやダンスコンテストの世界大会で優勝を果たすなど、秀でたパフォーマンス力を持つ実力者ダンサーたち。まだ経験の浅いTOMOYAも、際立つ才能が注目を集めている。新しいダンス&ヴォーカルグループを形作ろうとしているTHE SAVAGEの中から、NANA、TAKARA、TOMOYAの3人がインタビューに応じてくれた。

■メンバーそれぞれが、ダンサーとしてプロの現場の第一線で、しかも一流アーティストたちと活動を共にしてきました。なぜ、それぞれに高いスキルを持った人たちが集まりグループを結成したのか、そこから教えてください。

NANA 理由はそれぞれ異なりますが、私から説明をすると、私は小さい頃からダンスを習っていて、バックダンサーにすごく興味があり、様々なオーディションを通してチャンスをつかみ、いろんなアーティストの方々のライブや映像作品などのバックダンサーとして活動を続けてきました。もちろんバックダンサーとしてのお仕事はとても楽しいんですけど、あくまでも表に立つ人ではなく、後ろで支える立場じゃないですか。もともと目立ちたがり屋な性格という理由もあって、バックダンサーとして活動を続けていく中、次第に「自分も前に出たい」「自分がフロントに立ち、キラキラ輝きたい」と思うようになっていったんですね。そんな時に「新しくダンス&ヴォーカルグループを作るんだけど、参加しない?」と声をかけられ、自分の新しい表現を求めていく上で「これはすごく良いタイミング」と思い、参加しました。

TAKARA 自分は高校生の頃からストリートダンサーとして、主にストリートでダンスバトルを続けてきました。最初こそ自己流で始めながら、活動2年目の時に、同じストリート出身のDA PUMPのKENZOさんに出会い、KENZOさんに師事しながらダンスバトルを続けてきました。その中で一つの転機になったのが、2018年に参加した世界一を決めるダンスバトル。そこで優勝を果たして意気揚々と日本に戻ってきましたけど、いくら世界一になろうと日本のダンスシーンでは誰も僕の存在を知らなかった。その時から、いろんな人たちに自分の存在を認知させることの重要性を意識し始めたことが、THE SAVAGEへの参加のきっかけになりました。同じく、自分自身がダンスから感動をもらったからこそ、自分がその感動を伝えていく立場になりたい。そのためにも自分を知ってもらう場としてTHE SAVAGEへの参加を選んだという理由もありました。

■ダンスバトルで世界一になったことは、TAKARAさんの中でも大きな自信になりましたか?

TAKARA どうなんですかね…。まだまだ満足しているわけではないので、胸張って「世界一です!」とは言えないです。むしろ、その栄誉が次へ進む大きなきっかけになったなという気持ちです。

TOMOYA 僕はもともとサッカーで有名になりたかったんです。だけど、その夢を叶えることが出来ず、「じゃあ、自分は何を通して有名になりたいのかな」と思った時に選んだのが歌でした。そのきっかけを探していく中で出会ったのが、THE SAVAGEへの参加の声。自分一人ではまだ夢を手にするには心もとないと思っていた中、心強い仲間となる人たちがTHE SAVAGEに集まっていたことから、そこへ自分も乗っかろうという気持ちで参加をしました。ただ、僕に関してはダンスの経験者たちである4人とは異なり経験も浅いので、歌を軸に据えて参加しています。それでも4人と一緒にリハーサルをしていると、とても新鮮だし、いつも楽しさを感じています。自分に関してはまだまだ未完成のレベルですけど、5人が一体化した時にすごいことが出来そうだから、それを想像するだけでいつも楽しくなれます。

■4人の実力者と肩を並べて活動することへプレッシャーを感じたりもしますか?

TOMOYA それはそんなに感じたことはないです。4人の存在がすごいからこそ、むしろ良い刺激として僕は受け止めています。

■THE SAVAGEのメンバーが顔を合わせたのは…?

NANA ちょうどコロナ禍による自粛期間明けの6月末頃ですね。そこから数えたら、ようやく半年くらいの月日が経ちました。THE SAVAGEは異なる場所で実力を磨き続けてきた人たちが集まり、動き出したグループ。それぞれの実力はメンバーのみんな認め合っていたこともあって、お互いの個性を活かしあおうと、すごくリスペクトしあった関係で活動をしています。

TAKARA それぞれが他のメンバーの個性を認めているし、尊敬もしているからこそね。

NANA そう。このメンバーは良い意味でも悪い意味でも、とにかく強い個性の塊のような人たちばかり。全員で共有していくべき面をみんなで認識した上で、それぞれが自分の良い面をTHE SAVAGEの中で伸ばしていければ、絶対に他には無い個性を発揮していけるグループになる。メンバーみんなそれをわかっているからこそ、グループ全体としては、変に一つの色に固めたりはしていないよね。

TAKARA 固めてないね。

■みんなで平均を取るのではなく、それぞれが自分の個性を発揮しながら自由に暴れてくれればということですね。

NANA THE SAVAGEはそれで良いんだと思います。そのデコボコさをむしろ魅力にしていきたいです。

TAKARA 同じダンサーと言っても、僕自身、他のメンバーとは違う世界で育ってきたように、それまでの自分の中にはなかった知識や常識をみんなが持っている。それを知れることで自分もさらに成長していけるように、そこが楽しいんですよ。そこは他のメンバー同士にも言えること。互いに吸収しあいながら成長し続けていく姿が、今のTHE SAVAGEの魅力でもあるからね。

NANA そうだね。TOMOYAは私たちのダンス経験を新鮮に受け止め吸収してくれているけど、私たちからしたら、TOMOYAのシンガーとしての実力は、歌やラップに関して経験の浅い私たちからすれば、とても学ぶことが多いです。そうやって各々が他のメンバーたちから学び続けているからこそ、その意識や姿勢が、経験を重ねるごとにTHE SAVAGEをどんどん輝かせていくんだと思う。

■結成を宣言して以降、THE SAVAGEは次々と作品をリリースし続けてきましたが、すごく早いペースで活動をしていますね。

NANA 結成してすぐに3枚のシングルをほぼ毎月リリースし続けて、表題曲のMVもすべて作ったし、2021年2月には1stアルバムの発売ですからね。

TAKARA 今はライブ活動が難しいことから、制作へ意識を向けてきた結果なんだけど、次々と作品の制作を重ねたことで、自分たちでもTHE SAVAGEの良さを早いペースでつかんできているなという実感があるんです。とくに3枚目のシングル『Cobalt Half Moon』で、それまでの印象をガラッと嬉しい形で裏切った時、THE SAVAGEらしさって何なのかというのが、つかめたような感覚もありました。『Cobalt Half Moon』は、海外での評判も高いみたいで、良い感じで人の心をつかめた曲になったなと思っています。