EMANON VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■ちなみにそのメッセージをもらった方には、この曲は届けられたんですか?

英里沙 ちょうどこの前のライブにも来てくれていて、この曲も披露したので聴いてもらえたんです。しかも最前列の真ん中で聴いてくれていたんです。今までのライブのMCとかでも散々この曲が出来た経緯を話して来ていたので、この曲になったら、ファンのみなさんがその子に「前に行きな」ってやってくれたみたいで。曲によっていろいろな始まり方があるんですけど、この“憂生少女”は、イントロでみんなドラムの周りに集まって、初めは客席に背を向けて始まるスタイルなんですけど、イントロが終わって振り向いた瞬間にその子が目の前にいて、思わず泣いてしまって、涙が止まらなくなってしまいました……。以前は車椅子だったのに、その時はちゃんと最前列で立って見ていてくれて、後で話を聞いたら、最近は病気も落ち着いて仕事にもちゃんと行けるようになったみたいで。ちゃんと私の歌が届いたんだなって思えたし、音楽ってやっぱりすごいな、人と人の気持ちを繋いでくれるんだと実感しました。これからもそういった曲をもっとたくさん作りたいなと思います。

Boochan 私は一番最新曲の“LAST GAME”という曲が推し曲です。この曲は最新曲なだけあって、すごく今のEMANONらしさが詰まっている楽曲です。まさに戦いに行くような感じの曲になっていて、MVも作らせてもらったので思い入れもあります。ぜひそのMVもみなさんに見てもらいたいです。それにこの曲がこの4人での最後の曲になるので、ぜひオススメしたいです。

■“LAST GAME”のMVを見させていただきましたが、この曲のMVの見どころを教えてください。

Boochan 英里沙が橋の上に一人でぽつんと立っているシーンがあるんですけど、そのシーンと、廃トンネルでみんなで演奏して撮影したシーンのギャップがすごくて。(笑) ぜひそこに注目して見ていただきたいです。

■確かにオープニングの廃トンネルの感じは、すごく不気味で怖かったですよね。しかも中からみなさんが出てきたので、「その中にいたのか……」と思いましたよ。(笑)

英里沙 トンネルの中はめっちゃ怖かったんですよ!

Boochan ホラー映画の聖地にもなっているらしいです。(笑)

■ちなみにそのMV撮影でのハプニングや裏話はなにかありますか?

英里沙 トンネルの中の温度は2度でした。寒かった……。

有紗 しかも携帯の電波が繋がらなかったんです!誰とも連絡取れなかったし。

■人ではないものの気配を感じたりしませんでしたか……?(笑)

英里沙 周りをなるべく見ないようにしていました。Kanaが事前に場所を調べて、「そこ心霊スポットらしいよ」とか言っていたので、本当に怖かったです。

■動画の編集中になにか映り込んでいるのを発見したりは……?(笑)

Boochan いいMVを作ろうと集中しちゃっていたので、あんまり気にはならなかったんですけど……。

■ではファンのみなさんにMVを隅々まで細かく見てもらったら、なにか発見があるかもしれませんね。「よく見たらドラムの手が多いんですけど……」みたいな。(笑)

有紗 それは効率よく叩けていいかも!(笑)

Boochan そういうMVの楽しみ方もできますよね。(笑)

■では今作のレコーディングで苦労した曲や、こだわったポイントなどがあったら教えてください。

英里沙 メンバーみんなのコーラスがポイントですね。普段なかなかみんなの歌声を聴くことってないので、今話した“LAST GAME”は、コーラス部分が多かったりするので、メンバーに頑張って歌ってもらいました。でもみんなのコーラスの声が重なると、なぜかアイドルっぽくなるんですよ。(笑) 

■有紗さんは元々ボーカルをやっていたんですよね?

有紗 いや……私、歌がヘタでボーカルを辞めてドラムに転向したので。(笑)

■なるほど。では“LAST GAME”のコーラス部分に注目して聴いてみますね。現在は『2ND ANNIVERSARY ONEMAN TOUR』の開催中で、いろいろな地方でライブをやられていますけど、ツアーの手応えはいかがですか?

英里沙 前回の夏のツアーの時も、ツアーファイナル公演が赤羽ReNY alphaだったんですけど、その時のライブは正直言って、すごく悔しい思いをしたんです。初めてのワンマンツアーでもあったんですけど、目標には届かなかったし、内容としてもすごく悔しい気持ちが残っているので……。今回のツアーでもう一度リベンジがしたくて、今回のツアーファイナルも同じ会場の赤羽ReNY alphaで開催することにしたんです。今回はチケットをソールドアウトすることを目標に掲げて、みんなで必死に走っているところです。目標は大きくということで掲げた目標ですけど、やっぱり大変ですね……。ぜひこの記事を読んで気になった人たちにも足を運んでほしいです!でも自分たちも少しづつですが成長していて、前回のツアーの地方公演は、東京から遠征で来てくれている人たちが多かった印象なんですけど、今回のツアーの地方公演では、現地の人たちが結構見に来てくれたりもしているので、ちょっとずつ「EMANONを知ってくれているのかな?」という手応えを感じています。

■今回のアルバムを聴いてライブに来てくれる人も増えるかもしれませんしね。せっかくなので、ツアーファイナルの赤羽ReNY alpha公演に向けて、メンバーそれぞれの意気込みを聞かせてください。

有紗 ライブってお客さんからしたら、絶対に非日常だと思うんです。EMANONのライブはすごく楽しいので、ぜひ見に来てもらいたいです。それに今回の赤羽ReNY alphaでのライブにかける想いは特別だし、Kanaと一緒に演れる最後のライブになるので、絶対に楽しませたいし、泣かせたいし、いろいろな感情にさせますので、ぜひ遊びに来てください!

Kana EMANONのライブは初めての人でも絶対に楽しめるので、今少しでも気になっている人はぜひ遊びに来てほしいです。私にとってはこの4人で回る最後のツアーの集大成のライブでもあるので、ぜひEMANONのライブを共有しに来てください。みなさんと楽しい時間を過ごせればと思っています。

英里沙 EMANONは、メンバーが各々でいろいろクリエイティブなこともやっているのがバンドの強みだと思っていて、今回の赤羽ReNY alphaでのライブは、後ろのスクリーンを使っての演出なんかもBoochanが映像を作ってくれたりもしているので、自分たちのこだわりも詰まっているし、すごく楽しんでもらえると思います。それに今回、アルバムもリリースさせていただいて新曲も増えたし、いろいろな振り幅の楽曲があるので、今まで以上にEMANONを知ってもらえると思います。初めて見に来た人にも「EMANONにこれからも着いていきたい」と思ってもらえるようなライブをしたいと思っています!

Boochan もうみんながいいことを全部言ってくれたんですけど、今話が出たように、今回は自分が映像のクリエイティブな部分を任されているんですけど、前に初めて赤羽ReNY alphaのステージに立たせてもらった時は、対バンのイベントだったんですけど、すごくステージが広くて、初めてそこでライブを演った時からずっと「ここでワンマンライブがやりたい」と思い続けてきた会場でもあるし、これだけの映像演出が出来る会場もなかなかないので、みんながボロ泣きするくらいの演出で頑張ります!「あの演出はズルいよね……」というみんなの顔が早く見たいです!(笑)

■それでは今年も始まってあっという間にもう1ヶ月が過ぎましたが、今年の目標も踏まえて、最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

有紗 私はこれはいろいろなところで言っているんですけど、できるだけ広い会場でライブがしたいので、今年中に、今まで立ったことがない大きなステージでドラムを叩きたいです!それにはみなさんの応援も必要だし、これからも頑張るのでEMANONをどうぞよろしくお願いします!

Kana 私は3月14日で脱退してしまうんですけど、それまではEMANONのギタリストとして、なにがなんでも全力でいいライブにしようと思っていますので、ぜひみなさんにその姿を目に焼き付けに来てほしいです。それで、ぜひその後のEMANONも応援してほしいですし、私も卒業した後はしっかりと休んで体調を整えて、「EMANONのトップオタになる」という目標もあるので、頑張りたいと思います。客席の最前のど真ん中で応援したいと思います!

英里沙 えー!“憂生少女”の他にKanaに向けた新曲も作って歌わないといけないじゃん。(笑)

Kana ぜひ楽しみにしています。(笑)

英里沙 今のでなんて言おうとしていたのか忘れちゃったじゃん!(笑) Boochan先に言って。

Boochan 私の今年の目標は、このバンドではクリエイティブで支えている面が多いので、今年は更にいい作品たちを作って、公開していきたいと思っています。そのためにもバンドメンバーのいいところを3つくらいずつ見つけていきたいと思います。

英里沙 3つと言わずにもっと見つけてよー!(笑)

Boochan 今までいろいろといいところを見つけて来たことに加えて、さらに追加で3つくらい見つけるから!(笑) なので、みなさんにも今年1年、私たちの作品にも期待していてくれたら嬉しいです。まずは今作のアルバムをぜひ手にとってみてください!

英里沙 私の目標は、今作アルバムを一人でも多くの方たちにお届けすることです。最近はありがたいことに、EMANONの曲を知ってくれている人たちが増えてきてはいるんですけど、ライブにはまだ足を運んだことがないという人たちが多いので、ぜひそういう人たちにもライブに遊びに来てもらいたいす。SMSでの発信はもちろんですけど、バンドの動きを止めないというのを心がけていきたいと思います。Kanaが卒業するというのもあるし、心配してくれるファンの人もいると思いますけど、その後も動きを止めずに進み続けていきますので、これからも応援よろしくお願いします!きっと応援してくれている人の中には、Kanaの卒業を悲しむ人もいると思うんですけど、そういう人たちのためにも、自分たちが動きを止めないことで支えになれたらいいなと思います。もちろん大きな会場でライブがやりたいとか、いろいろな目標はあるんですけど、まずは自分たちが止まらずに進み続けるということが大事だと思っています。

Interview & Text:土谷拓史

PROFILE
元アイドル、雑誌モデル、ガールズバンド、ユーチューバー、そしてソロアーティストとして活躍してきたメンバーが運命的に出会い、2023年3月8日に結成されたガールズバンド。多彩なバックグラウンドを持つ彼女たちは、結成1周年を迎えた2024年にShibuya eggmanで初のワンマンライブを成功させた。2024年11月17日からは『2ND ANNIVERSARY ONEMAN TOUR』をスタート。ツアーファイナルはバンド結成2周年の記念日である2025年3月8日に、赤羽ReNY alphaにて開催が決定しており、チケットの完売を目標に掲げている。

RELEASE
『NO NAME<T.B.D盤>』

ミニアルバム(CD)
QARF-60295
¥1,200(tax in)

rockfield
2月4日 ON SALE

『NO NAME<Q.E.D盤>』

アルバム(CD)
QARF-60296
¥2,200(tax in)

rockfield
2月4日 ON SALE