■二十歳になって成人した時はどうでしたか?
柏木 そうですね……「ようやく大人の仲間入りだ!」って思ったんですけど、なったからってあまり何も変わらなかった気がします。(笑) お酒が飲めるようになったってくらいですかね。(笑)
■そういえばこの前ちょうど私立恵比寿中学の取材もあって、その時みなさんに「あなたにとっての青春って?」と質問したんですけど、結構面白い返答が返ってきましたよ。柏木さんの青春はいつ頃でしたか?
柏木 私の学生時代の青春はエビ中が全部だったっていう感じですね。でも今が一番青春しているかもしれない。(笑) 最近は自分の時間を持てるようになって、いろいろとやりたいこともできるようになったし、人とも会うようになりましたし、好きなこともやらせてもらっているので、今が一番青春していますね。
■今作のアルバム収録曲のレコーディングで一番苦労した曲や、自身にとってチャレンジだった曲はどの曲ですか?
柏木 さっき言った“エキストラガール”は自分の歌い方を変えたところが難しかったし、声の厚みでいうと“Culmination”も苦戦しました。私は声がデカ過ぎて、マイクの近くで歌うと声が割れちゃうみたいで、スタッフさんから「マイクからちょっと一歩離れて歌って」と言われて……。(笑) でもこんなに楽しく盛り上がる曲も久しぶりだったので、ちゃんとライブを想像しながら歌えました。歌の技術面でいうと、トリッキーで難しかったのは、やっぱり川谷さんの“踊りましょ”ですね。音程も難しかったし、あのノリを出すのも大変でした。でも難しいからこそ楽しいって思える楽曲でした。
■技術面だとJAZZテイストの“目から流れた歌”とかも難しそうですよね?
柏木 確かにそうですね。今までやったことのないジャンルでしたし、なんだか懐かしい感じの曲調ですよね。この曲は女性らしい歌い方をするのがすごく難しかったですね。
■なかなか選ぶのは難しいと思いますが、今作のアルバムの中で一番好きな曲、お気に入りの1曲はどれでしょう?
柏木 今回は今までのEPに収録されていた曲たちも収録されていて、期間で言うと半年くらいの間なんですけど、意外と変化はあるので、今現在で最新の柏木ひなたを表しているのは“踊りましょ”なのかなって思います。声とかノリとかも含め、ちゃんと自分らしさをすごく表せていると思います。ぜひいろいろな方に聴いてもらいたいと思います。
■今作はいろいろな曲調が詰まったバラエティに富んだアルバムになりましたが、どんなシチュエーションで聴いてもらうのがおすすめですか?
柏木 いろいろなジャンルの曲があって飽きないと思うので、車の中で聴いてもらうのがおすすめかな。私も車の中で音楽を聴くのが好きなので。
■ご自分でも車を運転するんですか?
柏木 自分でもちょこちょこ運転しています。
■ご自分で運転する時は、ご自身の曲を聴くんですか?
柏木 自分の曲は嫌です。(笑) グループの時からそうなんですけど、なんか自分が思っている声じゃないというか、自分の歌を聴くのが苦手なんですよね……。でも昔の方が聴けていたかも。歌っているのが一部だったから。(笑) ソロになってからの曲は最初から最後まで全部自分の声ですし、なんか恥ずかしくて。ライブ音源だったら生感があるし、ちょっと荒い感じだからまだ聴けるのかも。でも今回のアルバムは不思議と自分でも聴けるんです。リリースされたら私も車の中でたくさん聴こうと思います。
■ライブ音源だとそんなに違うもんですか?「千鳥の鬼レンチャン」で、鬼レンチャンを達成するところを観ましたけど、あんなに正確に歌える人だからライブでもまったくブレずに歌えるのかと。(笑)
柏木 いやいや、あれはカラオケに寄り添って歌っているからなんです。(笑) ちゃんと音を当てにいかないといけないので。ライブの場合はもちろんピッチとかリズムも大切なんですけど、その場に来てくれたみなさんと音楽を楽しむっていうのが一番なので、ズレちゃいけないけど、多少はアドリブを入れたりニュアンスを変えてみたりもしますし、ただ音源通りに歌っていてもつまらないので。
■これから将来的にはどんなアーティストになっていきたいですか?
柏木 私がいろいろな人に憧れたように、私も誰かに憧れられるような存在にもなりたいし、私の歌を聴いてくれている人の中で、一番大好きな歌手じゃなくてもいいんですけど、「なんかあの人の歌よかったよな」と、1曲でも記憶に残ってもらえるようなアーティストでありたいです。できれば「顔」よりも「歌」で記憶に残ってくれていたら嬉しいですね。(笑)
■今年中にやり遂げたい目標などはありますか?
柏木 これから1stツアーもあるんですけど、今年はライブの数を増やしていきたいなと思っています。やっぱり私はライブが一番大好きなので、みなさんに会える機会をもっと増やせたらいいなと思います。
■1stツアーはどんな感じになりそうですか?
柏木 今回のツアーは『enchantment』というタイトルなんですけど、「魔法をかける」という意味があるので、私の歌とかパフォーマンスでみなさんの日々の大変なことやツライこととかを、ライブに来てくれた時間だけでも忘れて楽しんでもらえたらいいなと思っています。また、アルバムを引っ提げてのツアーにもなっているので、今作アルバムの曲は全部やるつもりなので、ぜひみなさんもツアーまでにこのアルバムをたくさん聴き込んで来てくれたらと思います。特に“Culmination”はみんなで声出しできる楽曲なので、いっぱい声を出して騒いで欲しいし、“BLOOM”ではみんなでタオルを回して盛り上がれるので、タオルも忘れずに持って来てください。あとはグループ時代とは違ってサイリウムではなく、バングルライトで両手が空くので、クラップとか大きく手を振って盛り上げてくれたら嬉しいです。
■他にプライベートで今年やっておきたいこともありますか?
柏木 去年からスノボを始めて、友達から教えてもらっているんですけど、ダンスをずっとやっていたので体幹もあるし、結構滑れるようになってきたので、暖かくなる前になるべくたくさん滑りに行きたいですね。あとは今年中に自分のボードとスノーブーツも揃えたいです。レンタルよりも自分のもので滑った方が上達するらしいので。(笑)
■最後に読者にメッセージをお願いします。
柏木 “踊りましょ”のMVも公開されましたし、それも合わせてみなさんに楽しんでもらえるアルバムになっていますので、ぜひ聴いてもらえたらと思います。サブスクが流行っている時代ですけど、たくさんの曲が入ったアルバムなので、私の盤がみなさんの手元に残るってすごく嬉しいことなので、ぜひ手にとっていただけると嬉しいです。完全生産限定盤には去年の12月にやったライブの映像も収録されているので、ぜひそちらもチェックしていただけると嬉しいです。
Interview & Text:土谷拓史
PROFILE
1999年3月29日生まれ。千葉県出身。私立恵比寿中学のメンバーとして、2010年~2022年まで活動。『関ジャム 完全燃SHOW』の“令和のアイドルで厳選!スゴいボーカリスト10人”へ選出されるほか、『THEカラオケ★バトル』『千鳥の鬼レンチャン』などの人気番組でも高い歌唱力で注目を集める。グループ在籍中にはソロライブとして全国主要6都市ツアーを成功させるほか、卒業前に行われた自身のプロデュース公演(全4公演)はパフォーマンスに加え、全公演の演出も担当しプロデュース面でも高い評価を得た。2023年6月28日にSMEレコーズより『From Bow To Toe』でメジャーデビュー。12月6日に2nd EP『piece of me』をリリース。2024年3月27日に1stアルバム『1/24』をリリース。その後4月から全国6都市を回るワンマンツアー『HINATA KASHIWAGI 1st TOUR ~enchantment~』を開催予定。
オフィシャルサイト:https://hinatakashiwagi.com/
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RELEASE
『1/24』
https://kashiwagihinata.lnk.to/onetwenty-fourth
完全生産限定盤(CD+BD+オリジナルタオル+フォトブック+特典シリアルナンバー)
SECL-2964~6
¥9,900(tax in)
通常盤(CD+特典シリアルナンバー)
SECL-2947
¥3,300(tax in)
SME Records
3月27日 ON SALE