iScream VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

進化し続けるiScream、新曲“ALL MINE”で歌う「恋に依存する女の子」。

2021年にデビューし、この夏で3年目を迎えるiScream。5月10日にリリースされる新曲“ALL MINE”は、恋に依存してしまう女の子のキモチを歌ったダンサブルなラブソングで、スタイリッシュなサウンドに3人の歌声が映えるナンバーとなっている。ABCテレビ・テレビ朝日他にて4月より放送中のドラマ『ガチ恋粘着獣』のオープニングテーマでもあるこの曲。インタビューでは新曲にまつわることの他、アーティストとしてのiScreamの姿を掘り下げる。RUI、YUNA、HINATAの3人に話を訊いた。

■春は出会いの季節(※インタビュー日は4月初旬)ということで、今日は新学期風の自己紹介をお願いします。

HINATA ハイ!HINATAです。特技は人の顔と名前を一致させること、カメラを見つけるスピードがすごく早いことです。好きな教科は体育、苦手な教科は数学です。よろしくお願いします。(笑)

RUI RUIです。特技というか、趣味は卓球です。好きな教科は国語で、苦手な教科は数学です。よろしくお願いします。

YUNA YUNAです。特技は美味しいものを美味しく食べること、人と仲良くなることです。得意な教科は音楽と美術、嫌いな教科は数学と理科です!

■みなさん数学が苦手ということで……私も苦手です。(笑) HINATAさんはラストJKが終わりましたが、卒業式などはいかがでしたか?

HINATA 本当に新しい一歩が始まるなっていう気持ちになっています。やっぱりJKってブランドだと思うので。HINATA=JKみたいなところがiScreamの活動期間でも結構あったんですけど、それがなくなる寂しさと、ちょっと「あ、大人になれる」みたいな嬉しさとワクワクでいっぱいです。

■みなさんの入学式や卒業式にまつわるエピソードを教えてください。

RUI 先日、ダンススクールEXPGが運営しているEXPG高等学院の卒業式があったんですが、入学式の時も、まず学長がEXILEのTETSUYAさんだったり、ゲストでMAKIDAIさんがDJをしに来たりと、普通ではあり得ない感じからスタートしているんです。卒業式も相変わらずで、ひとりひとり名前を呼ばれて出てくるっていうシステムは一般の卒業式と変わらないんですけど、TETSUYAさんはじめ、お祝いとしてゲストの数原龍友(GENERATIONS from EXILE TRIBE)さんがソロ曲を熱唱してくださいまして。

■それはすごく豪華ですね!

RUI ラストには、卒業ソングの定番でもあるEXILEの“道”を、「生徒のみなさんも一緒に歌いましょう」と、数原さんと生徒のみんなと一緒に歌いました。サプライズ登場だったので、もう泣きながらカラオケ状態でした。(笑)

■2021年デビューのiScreamですが、お客さんの歓声に包まれる経験はまだあまり無いんじゃないでしょうか?

YUNA 初めて歓声が聞こえた時は鳥肌が止まらなかったです。でもファンのみなさんも私たちのライブでは声出ししたことないし、どうやってライブを作っていこうかと不安でした。当日にはウォーミングアップとして、最初に「みなさん盛り上がっていますか~?」という感じで影ナレをしたんですけど、想像以上のみなさんの返しの声の大きさにびっくりしました。そこからどんどん自分たちもヒートアップしていって、ステージに出た時には自分たちの名前をたくさん呼んでもらえて、「あ、これがエネルギーをそのまま伝えてくれるってことなんだな」と思ったので、素直に楽しかったです。

RUI 「ここは声出しして欲しいけど、実際はどうかな?」って思っていたところも、みなさん舞台から掛け声をする前に完璧にできていて。「ここはこうノってください」みたいなレクチャー動画なんか今まで出したことないんですけど、声を出すところがちゃんとみんな一致しているっていうことが本当にすごいなって思いましたし、ひとりのファンの方がやってくださったことを、他のみなさんも結構オープンにやってくださっていたので、ファンのみなさん同士の団結力の強さにも驚きました。

HINATA 私たちはコロナ禍のデビューだったので、声を出さないパフォーマンスが出来上がってしまっていて、それが当たり前だと思っていた分、声が聞こえた時の私たちのパフォーマンスの盛り上がり方や熱量は全然違うなと感じました。会場が一体となって、ファンのみなさんも一緒にライブを作り上げてくれている感覚になって、私たちのパフォーマンスをより盛り上げてくれる存在になりました。

■やっぱり見るのとやるのとは全然違いますよね。コロナ禍とはライブの組み立て方も変わってきますから、今後も楽しみですね。ちなみに「LDHに所属しているからこそこんなことができたぞ」っていうことなどはありますか?

HINATA 今回はライブハウスというステージの中での演出をしたんですけど、LDHの先輩方のライブは本当に迫力があって、それをいつも観させていただいていたので。スタッフさんたちからもたくさんアイデアが出てきて、自分たちのやりたいことを綺麗に具現化できたライブだったと思います。それはやっぱりLDHのスタッフの方たちやクリエイティブの方たちのおかげで、自分たちが今できる最大限の演出ができたのだと感じました。

RUI “Secret Love”の振り付けを与那嶺瑠唯(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)さんにしていただいて、ライブ当日も与那嶺さんが観に来てくださったことは、LDH所属だからこそだと思います。それはすごくありがたいですし、ファンのみなさんからしても「瑠唯くんが振り付けたんだ!」っていう2つの目線で楽しんでもらえる曲ができたので、私たちもファンのみなさんも嬉しいと思います。

YUNA ライブ以外のことでも、LDHって所属アーティストがたくさんいて、年齢層も幅広いので、ラジオなどで共演させさせていただいた時に世代的な話ができたりします。女子高生の私たちが他のみなさんをお連れするなど、そういう企画もできたり。バラエティ要素もたくさんあるのがLDHのいいところかなと思います。

■EXILEはもうみなさんの父親世代になりますもんね。ところでiScreamといえば歌唱力の高さですが、これまでの人生で「私って結構歌えるじゃん」って気付いたのはいつ頃でしたか?

HINATA 友達とカラオケに行った時「上手いね!」と言われて、「あ、私って歌上手いのかな?」と思い、オーディションを受けました。小学校高学年くらいの時です。

RUI 私はEXPGの生徒だった時、発表会などで何曲か歌わせてもらったのですが、その時はそんなに自分では上手いとは思っていませんでした。数年後に上京してきた時、「アレ歌ってたよね?その時見ていたんだよね~。すごい憧れていたんだ」って言ってくれる子に何人か出会って、地方にいた子たちにも言ってもらえて、その時に「歌に注目してもらえていたんだ」と思いました。

YUNA 私はお母さんがいっぱい褒めてくれたから歌が上手いと気付きました。(笑) 歌を始めたのは小学5年生の時なんですけど、周りが褒めて伸ばしてくれるタイプでして。「上手いね!」としつこいぐらい、毎日のように言ってもらえていたから、「自分は歌が上手い」と錯覚して、より「こうしたい、ああしたい」ができるようになって、知らない間に歌が大好きになって、「自分って歌上手いのかな」って思えたのかもしれないです。

■それってすごく大事なことだと思います。自分の子どもを歌手に育てたかったら褒めまくるべきですね。(笑) YUNAさんといえばホイッスルボイスも素敵ですが……。

YUNA 自分が出しているのがホイッスルボイスだって知らなかったんですよ。(笑) 遊びとして歌っていたら、まさかそういう名前だったとは……。

■みなさんダンスもカッコいいですよね!体幹のブレなさがすごくいいなと思ったのですが、意識してやっているトレーニングはありますか?

HINATA 私はダンサーとアーティストは違うものだと思っています。私は基本的に、「見せ方」だったり、「可愛さ」、「カッコよさ」みたいなものをお見せできたらいいなと思っているので、レッスンなどでもそういうところは意識しています。顔のちょっとした角度的な部分も意識しています。

■ダンサーとアーティストの違いはなんだと思いますか?

HINATA ダンサーは「ダンスを見せる人」というか、スキルフルなダンスという感じだと思うんですが、アーティストは自分自身もパフォーマンスに含まれるので、上手い下手というよりも「誰々らしさ」「自分らしさ」みたいなところが大事なのかなと考えています。

RUI 私は「体幹がなくなってきちゃったな……」と思ったら体幹のトレーニングをジムでやったりします。私たちは片方の手でマイクを持っていたり、歌いながら踊ったりするので、ダンサーの方たちのようにウェーブなどではグルーヴィーな動きができません。その代わり「どれだけ腕を長く見せるか」とか、「脚の形をスッと見せる」とか、「手足をどれだけ綺麗に見せるか」などを意識して、肩回りをめっちゃほぐしたり、動きやすいように気を付けたりしています。

YUNA 私は人より身長が小さいので、手を1センチ長く伸ばすとか、振り向く時もできるだけ大きく振り返るとかしています。見せ方などはダンサーさんから学ぶ部分もたくさんあります。ダンサーさんって細かいところや、音を表現するのがすごく上手ですよね。重低音と高音のダンスの仕方も全然違うので、私はそこが魅力的だなと思います。ダンスレッスンの時は、そういうところを意識する時もあれば、そこに自分の色を足す時もあるし、使い分けてレッスンをしているかなと思います。

■1センチや1ミリの差で随分見え方も変わりますよね。ちなみに、新曲“ALL MINE”のMVはどんな感じに仕上がっていますか?

HINATA MVはトリックアートの世界みたいな感じになっていて、セットがリアルに動いたり、セットとの距離感とかが面白く仕上がっています。ダンスシーンではミニチュアで作られたセットの中に私たちの踊っている映像を投影するっていう面白い方法で撮影していて、私たちがちょっとオモチャっぽくなるというか、おもちゃハウスみたいな感じになるんです。

■撮影時に何か面白いことは起こりましたか?

RUI 私が白い枠を跨いで出てくる画を撮る予定だったんですけど、その枠が想像以上に大きくて、その場でタイムスケジュールを変更してギコギコ切って作り直してもらいました。実際に手で作ってくださっているからこそ、そういうことも起こるんですよね。(笑)

■手作りならではの微調整は大変ですよね。ところでみなさんは新曲“ALL MINE”を初めて聴いた時、どういった場所で流れていそうな曲だと感じましたか?

YUNA 私は女の子だけがいる場所とか、プリクラ機の中とかで流れていそうだなと思いました。歌詞の内容は独占欲で、どちらかというとドップリしてネチネチした感じなんですけど、音で聴くとそこまでそれを感じさせないんですよね。だから、合うのはそこかなと感じます。よくよく聴いたらちょっと可愛くて、推し活していて、なんかもう「愛してる!」みたいな感じが、女の子たちに共感してもらいやすいのかなと思います。

HINATA 私は海外のコスメや小物とかを売っているような場所で流れていそうかなって思いました。ちょっとあざとくて、ちょっとダークで、ちょっと小悪魔っぽい感じが似合うかな。

RUI 私はセンター街とか街中で流れているイメージが浮かびました。歌詞的には小悪魔なんですけど、パッと聴きの曲調だと、歩きながら聴きたいなっていう気持ちもあるので、街中で流れているっていうイメージでしたね。