iScream VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■ファッション好きなHINATAさんにそう言われると心強いですね。今作は英語混じりのポップな曲が続きますが、“口約束”と“ホワイト・ラブ”は日本語ゾーンといいますか、日本語の歌詞がメインですね。

HINATA “口約束”は新しいタイプの楽曲でした。今までもたくさんバラードソングを出させていただいてきたんですけど、「歌い上げる」系の壮大なバラードが多くて。今回の“口約束”は耳元で語りかけるような、みなさんがイヤホンで聴いた時に、私たちがすぐ側にいるような雰囲気を意識しました。

YUNA 私も“口約束”は新しい挑戦でした。元々この楽曲はソロ曲みたいな雰囲気だったんですけど、3人で歌割りをした時、私がフレーズの締めになることが多くて、大事な所だと思ったのですごく緊張しながら歌いました。今回はハイトーンを張り上げるよりかは、もっと繊細に、感情丸出しみたいな感じにして歌っています。“ホワイト・ラブ”は曲の雰囲気に合わせたんですけど、“口約束”はどちらかというと「自分にフォーカス」って感じです。

RUI 全体的に3人の声の厚みだったり、ハーモニーだったりを活かした楽曲をいっぱいレコーディングしてきたんですけど、今回は「1つの曲を作り上げて繋げていく」っていう雰囲気だったので、あんまりコーラスとかもなく、音数もシンプルになっています。デビュー当時より少しだけ成長して、少し歳を重ねて、ちょっと大人になれたからこそ歌えて、出せた声たちだからこそ録れた曲なのかなと思います。珍しい繊細なバラードの後に、王道である壮大なバラードが来るのも、より今回のバラードが新しいことを対比させてくれる部分でもあるので、楽しんで欲しいなと思います。

■シンプルな曲ほど難しいという所はありますよね。逆に、“Catwalk”などは様々な要素が入っているように思います。今作で最も様々なものを詰め込んだと思うものはそれぞれどれですか?

RUI 今回収録されている曲はどちらかというとシンプルな構成と振付けで、可愛らしい、ライトな曲調が多かったんですけど、その中でも“Love Me Better”はビートが強かったり、振付けもガッツリしていて、意志が強い曲になっています。タイトルにも「もっと自分を好きになる」っていうのが現れているので、パフォーマンスをした時の気合とボリューム感が一番あると思います。

YUNA 私は“The Finest”ですね。コラボ曲なのでメンバー3人以外の声が入っているのはもちろんなんですけど、ラップゾーンをラッパーみたいな感じで参加できたことが嬉しくて。それについて「好き」と言ってくれる方たちもたくさんいたので、自分に自信を持てた楽曲でもありました。ダンスもiScreamが絶対しないようなものだったので、全部が詰め込まれているのはこの曲かなと思います。

HINATA 私は“Heart of Gold”です。この曲はライブをイメージさせるような、ライトが「バン!」と当たるような楽曲だったので、「こういう振付けにして欲しい」、「こういう雰囲気にして欲しい」と、私たちが意見を出させていただきました。この曲が来た時に、「これがいい!!!」と3人の意見が一致したことをめっちゃ覚えていて。この曲に対する想いが3人とも同じだったことに奇跡を感じたこともあり、それをちゃんとリリースできたのも嬉しかったポイントなので、すごく好きです。

■“Catwalk”の歌詞には「鏡よ、鏡 「世界一…」なんて 知りたくないの」とありますが、もし何でも教えてくれる魔法の鏡があったら、みなさんは何を聞いてみたいですか?ちなみに鏡は絶対に「正解」を教えてくれるという設定です。

HINATA 「今日の私、何点?」、「今日の私、カワイイ?」って聞きます。でも、100点って返ってこなかったら怒ります。(笑)

YUNA 怖いよ!(笑) 私は「今の私には何が必要ですか?」って聞いてみます。

RUI 私は「10年後の自分は何してる?」って聞きたいですね。それを踏まえて逆算して、未来を変えたいなと。(笑)

YUNA でもさ、鏡は「正解」を教えてくれるんだから、鏡に映る未来は変わらないんだよ?

RUI あ、そっか!じゃ、来年くらいにしておきます。(笑)

■10年後の未来はさすがに怖いですよね。(笑) 今とあんまり変わらない感じだったらいいですけど……。

HINATA めっちゃ変わってたらどうしよう……。(笑)

■ひょっとしたら全くの別人になっていたりして。(笑) そうそう、今作には3拍子の曲“夢色 Tear Drops”も収録されていますね。

RUI この曲は振付けが無い楽曲になります。ライブだとセットの演出で歌ったり、スタンドマイクで歌ったり、歌がメインの曲なんです。リズミカルでビートがあるんですけど、それを楽しみながら歌に集中して歌唱するっていうのがこの曲のいいところかな。お客さんもノってくれますし、私たちもノっているんですけど、歌詞はすごく切ないんですよね。

■確かに歌詞は切ないですよね。ところで今作は歌詞を読み込むと面白いことを言っている曲が結構あったと思うんです。個人的に一番びっくりしたのは“恋するプラネット”の「ありがとうWi-Fi」でした。(笑) みなさんが「面白い歌詞だな」と思ったものはありますか?

HINATA 意味的には面白くないんですけど、“Heart of Gold”の「目の前 パッと現れた」のところの、「パッと」の部分を振付師さんたちがすごく気に入ってくれて、ずっと「パッと、パッと」と言っていたのが印象的でした。(笑) それでリハーサルが盛り上がったりしたので、私も好きになりました。

RUI 私は“iSyyy like that”からなんですけど、1番の歌詞で「Achoo(※くしゃみの擬音)」と歌っていて、2番では「Bless you(※くしゃみした人に対する「お大事に」の意)」と歌っている所がリンクしていて面白いなと思いました。1番でくしゃみして、2番でやっとレスしているんです。

YUNA 私も“iSyyy like that”からで、「Icy(アイシー)」という単語は、海外の方たちが「自分ってイケてる」みたいなことを言う時に使うそうなんです。今回それを初めて知ったのですが、「うわ、イケてるなこの曲!」と思いました。(笑)

■今作はどんな人に、どういう時に聴いて欲しいですか?

HINATA 全曲通して自己肯定感アップ間違いなしの楽曲しかないので、ちょっと自信をなくした時とか、お出かけ前や旅行前、「ホントに自分って最高!」って時などに聴いていただけたら、ルンルンで歩き出せると思うので、とにかく自己肯定感アップしたい時や、自分を愛してあげたいなって思った時に聴いていただけたらいいなと思います。

RUI 今作のニューアルバムは新年早々のリリースなので、今作のリリースを通して2024年のiScreamがどこまで行けるか、どこまで成長できるかが懸かっていると思います。それに、10代最後に制作したアルバムなので、悔いの無いように、今の自分たちが自信を持ってお届けできる楽曲たちを詰め込みました。みなさんのモチベーションを上げられるアルバムになればいいなと思いますし、私たちはこのアルバムにすごく気合が入っているので、その気合をアルバム越しにたくさんの方たちに届けられたらいいなと思います。

YUNA 今回のニューアルバムは、自分に迷いそうな時にこそ聴いて欲しいです。私たちのファンには受験生の方が多かったりして、そういう方たちから「周りと比べて(自分の状況が)ヤバい!」みたいな話をよく聞くんですけど、「そんな気にしなくていいよ!」っていう時に聴いていただきたいなと思います。あと、最近のティーンの子たちはSNSに影響されがちなことが多いので、今回「#アイサケ」とも歌っているんですけど、「ここに味方がいるよ!」という意味でパフォーマンスをお届けしたいなと思っています。

■それでは最後に、2024年の自分への課題を教えてください。

HINATA 2024年に私も20歳になります。20歳はもう「ホントに大人」なので、自分の意思をちゃんと固めて、誰かに頼らずに自分で前に進んで、自分でやりたいことを切り拓いていける自分になっていたいなって思います。

■今は成人年齢は18歳になっていますが、やっぱり18歳はまだ「大人」って感じがしないですよね……。

HINATA しないですね。(笑) 大人計画を実行して、見た目磨きも頑張りたいと思います。

YUNA 私は最近、スタッフのみなさんとご飯を食べに行く機会が増えて、食事の席でみなさんのお話をぜんぶ真剣に聞いているのですが、盛り上がっている時にもお話の内容が頭に残って「アハハ~……」と、上の空になってしまうことがあって。(笑) これから二十歳になって、お酒を飲んだりもできるわけですが、お酒があればもう少し友達といる時みたいに、謙虚な気持ちを持ちつつも、もっと気楽に「イェ~イ!」って盛り上がれるのかなと思っています。

RUI 2024年はいっぱいイベントとかフェスに出て、iScreamをもっともっとたくさんの人たちに知ってもらいたいです。目標はサマソニです!

Interview & Text:安藤さやか

PROFILE
『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』で応募総数約1万人の中からグランプリを獲得した RUIと、ファイナリストのYUNA、HINATAの3人で2019年に結成。全員が圧倒的歌唱力と高いダンススキルを 持ち合わせた実力派ユニット。三位一体のパフォーマンスを武器に、次世代型ガールズユニットとして2021年より本格始動。2021年6月23日に『Maybe…YES EP』でデビュー。翌年2022年1月14日発売されたカバーソング “つつみ込むように…”は Billboard JAPAN ラジオチャートで1位を獲得。続くアルバムからの先行配信曲“茉莉花 -Jasmine-”も同チャートで1位を獲得し、2作連続首位という快挙を遂げる。そして4月20日に発売された1stアルバム『i』はオリコンウィークリーチャートで8位を獲得。さらに5月に公開された“つつみ込むように…(Music Video) -TRIBE WITH THE RHYTHM Ver.-”は250万回を超える再生回数を記録している。今年1月20日にはシングル『Love Me Better』(テレビ東京ドラマ「花嫁未満エスケープ 完結編」オー プニングテーマ)、5月10日にはシングル『ALL MINE』(ABCテレビ・テレビ朝ほかドラマ「ガチ恋粘 着獣」オープニングテーマ)とドラマのテーマソングとなるシングルを連続リリース、さらに9月6日にはGirls²とのコラボレーションシングル『Rock Steady』を発売するなど話題急騰。10月には、グループ初となる全国ライブツアー『iScream LIVE TOUR 2023 “Level 19″』を完走し、歌とダンスパフォーマンスで全国を魅了した。2024年1月17日に待望の 2ndアルバム『Selfie』の発売も発表され、そのアルバムに先駆け10月31日に第一弾先行配信シングル『Pom Pom Pop』を、そして第2弾先行配信シングルとして『口約束』が12月7日より配信リリース。勢いに乗るiScreamのニューアルバムにいよいよ期待が高まる。
https://www.iscream-official.com/
Twitter: https://twitter.com/iscream_ldh
Instagram:https://www.instagram.com/iscream__official/
YouTube チャンネル:https://www.youtube.com/c/iScream_ldh
TikTok:https://www.tiktok.com/@iscream__official?lang=ja-JP

RELEASE
『Selfie』

初回生産限定盤(CD+DVD)
XNLD-10197/B
¥5,500(tax in)

通常盤(CD)
XNLD-10198
¥3,300(tax in)

LDH Records
1月17日 ON SALE