ラストアイドル VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

ラストアイドル『青春トレイン』

46人が躍動!3カ月かけて作り上げた圧巻のダンスをメンバーが振り返る

ラストアイドルのニューシングル『青春トレイン』は、バブリーダンスの仕掛け人として知られるakaneによる指導のもと、実に3カ月がかりでパフォーマンスを完成させた大作だ。グループ史上最高難度のダンスに挑戦し、46人全員が最初から最後まで全力で駆け抜ける4分18秒は、体力的にも集中力的にも限界を極め、メンバーが「いままでと比べ物にならない」「1回しか踊れない」と口にするほど。大所帯グループである特徴を活かし、見事な団体芸を作り上げたメンバーのなかから、阿部菜々実、相澤瑠香、山本愛梨、町田穂花、米田みいなの5人に、それぞれの立場から本作を振り返ってもらった。

■“青春トレイン”はakane先生の指導による過去最高難度のダンスということですが、みなさん的な見どころを教えてください。

町田 大人数だからこそできる構成になっていて、遠くから見てもすごい迫力があるんです。しかも46人みんなで同じダンスをしているわけじゃなくて、それぞれのパートで違うダンスをしているのに、バラバラに見えないところも見どころだと思います。

米田 本当にメンバーひとりひとりフリが違うので、誰かのパートを代わりに踊るとかできないんです。

■いろんなダンスが同時多発的に発生していますけど、どうやって見たらいいですか?

相澤 YouTubeに初披露の動画が載っているんですけど、最初は全体を見ていただいて、それから各パートごとに踊っているのをじっくり見ていただくといいと思います。あと、自分の推しメンをずっと追いかけるのもアリですね。探すのが大変かもしれないですけど。(笑)

■それぞれ注目してほしいポイントはありますか?

阿部 「みんなの意志に逆らえば邪険にされて 足を踏まれ小突かれる」のところは、山本愛梨ちゃんとか4人が歌っているんですけど、その後ろの真ん中のほうで私たちが踊っているダンスがすごくかっこいいんです。でも、後ろにいるので全然目立たなくて。(笑) それが悔しいので、上から撮った動画とかをぜひ見てほしいです。

米田 私はやっぱり(自分がセンターで踊っている)Bメロですね。いいポジションに選んでいただいたので、特別な想いがあります。あとは「列を乱さず 不満飲み込み」で、みんな一列になって同じフリをするんですけど、みんな同じように衣装が揺れて、すごくきれいなんですよ。そこは注目して見ていただきたいです。

相澤 Bメロのダンスとかは難しい動きをしているんですけど、サビは動き的にもキャッチーなので、印象に残りやすいんじゃないかなと思います。ただ、単純に見えるかもしれないですけど、全員で角度まで細かく合わせたんですよ。難しいフリ以外にもこだわりが詰まっているので、そこを見てもらいたいです。

山本 akane先生が作ってくださったダンスは、隙間が埋め尽くされているというか、本当に空間に無駄がないんです。どこに目を向けても、絶対どこかのパートの人たちが空間を埋めていて。それがすごいなって思うので、隙間のない感じにも注目してほしいです。

町田 私は最初のAメロのフリがすごく好きなんです。前列と後列がそれぞれ違うフリをして、真ん中で3人が歌うんですけど、後ろの人は吊り革に捕まって揺られている感じで、前の人は座りながら揺られていて、そこが電車っぽいなと思って。歌っている西村さん、長月さん、安田さんのフリも、「人の波」の歌詞で波っぽい動きをしたり、「黙って流されてしまおうか?」で口のところに手があったりして、そういう歌詞と紐付いた感じも好きですね。

■番組(テレビ朝日系『ラスアイ、よろしく!』)ではレッスンの様子も放送されていましたけど、いままでと比べても大変だったんですか?

阿部 大変でした。まず体力的にキツくて。集中練習が4日間あって、毎日8時間くらい練習していたんですけど、もっと練習したいと思っても、体力が追いつかなくて動けないんです。みんなで合わせなきゃいけないから、教えたり、教えられたりで、すごく頭も使うし。

■振り付け自体も体力的にキツいんですか?

阿部 ヤバいです。

町田 いままでの曲とは比べ物にならないくらい。

米田 常に全力で動いている状態で、休める時間がないんです。

■akane先生からは「プロ意識が足りない」とか、厳しいことも言われていましたけど、意識の変化はありました?

町田 最初はストレッチや体幹も全然できていなくて。akane先生の言葉を聞いて、自分のできなさに改めて気づけました。この前、団体行動(前作“大人サバイバー”で取り入れた「歩く芸術」と呼ばれるパフォーマンス)の指導員さんと久しぶりにお会いしたんですけど、「みんな体がやわらかくなったよね」と言われたので、少しずつだけど成果が出ているのかなと思いました。

■グループとしての変化もありましたか?

相澤 さっき菜々実ちゃんも言っていましたけど、メンバー間で教え合う時間が多かったんですよ。団体行動のときは全員ゼロからのスタートで、指導員さんに教えていただくことが中心だったので、あまり1期生と2期生が関わり合うことはなくて。今回はグループに分かれて教え合いをしたので、前よりも1期生と2期生の壁が薄くなったと思うし、それが普段の活動にも出てきているので、いい意味で距離が近くなりました。

■相澤さんは指導役3人のうちの1人に選ばれていましたよね。

相澤 私は1期生同士でも積極的にしゃべれないくらい人見知りなので、選ばれたときは「どうしよう!?」っていう気持ちでした。どう教えればいいかもわからなかったし、特に2期生の子には話しかけられなくて。でも、akane先生からは「メンタルが強そうだと思ったから選んだ」と言われて。(笑) 期待を込めて選んでいただいたので、がんばろうと思って、積極的に話しかけるようにしました。

■このなかに相澤さんチームにいた人は?

町田 ここ3人は、みんな阿部さんチームだったんです。

■そうでしたか。(笑) 阿部さんの働きぶりはいかがでしたか?

阿部 えー、もうダメです!

■なんでいきなり否定するんですか。(笑)

阿部 まず教えるのが下手だし、普段から全然しゃべれないんです。人に教えることも、いままで避けてきたことだったし、一生懸命ついていくほうが、自分には向いているなと思っていて。だから最初は嫌だなっていう気持ちもあったし、うまく教えられないので、みんなに申し訳なくて。でも、練習するにつれて慣れてきて、みんなも訊いてきてくれたり、逆に教えてくれたりして。途中からは自分だけじゃなくて、みんなでがんばっている意識も湧いてきたので、避けてきたことが少しはできるようになったのかなと思って、最終的にはやれてよかったです。

■1期生と2期生の仲も縮まりましたか?

米田 だいぶ縮まったと思います。もしかしたら、まだちょっと壁はあるかもしれないですけど。(笑) 団体行動のときは、わからないときは仲のいい子同士で教え合っていたんですけど、今回は1期生さんに訊いたり、逆に1期生さんが2期生に訊いたりもしていて。立ち位置もぐちゃぐちゃなので、そのおかげで話す機会も増えました。

■ちなみに2期生は1期生に敬語を使うルールがあるんですか?

米田 ルールはないですけど…。

町田 それが普通かなって。やっぱり芸能界のなかでは先輩ですし、尊敬とかもありますし。

■1期と2期で遊びに行くこともあるんですか?

町田 私はけっこうあります。

■遊びに行っても敬語でしゃべっているんですか?

町田 そうですね。敬語です。(笑)

■ご飯をおごってもらえることも?

町田 ありますね。卒業された先輩にもおごっていただいたことがあるんですけど、いまいる方だと朝日花奈さんに。

■これで朝日さんの好感度が上がりますね。(笑) 話を戻しますけど、“青春トレイン”のセンターは阿部さんで、米田さんはBメロセンターになるんですか?

米田 あー、そうです、すいません。Bメロの前半だけなんですけど……。

■そんな恐縮しなくても。(笑) いままでと比べたら大抜擢されたわけじゃないですか。

米田 まさか自分がなると思っていなくて。その日はカメラにも映らないだろうと思って、メイクポーチも持ってなかったし、化粧も適当だったので、「ヤバい!」と思っていました。

■プロ意識低いじゃないですか!(笑)

米田 そうですよね……。akane先生に選んでいただいたときは、もちろんうれしさもあったんですけど、不安のほうが大きくて。もともと自分に自信がないし、「みんなを後ろから支えるよ」みたいな存在だったので、「本当に自分でいいのかな…?」みたいな感じだったんです。

■でも後ろで満足していたわけではないですよね?

米田 もちろん前に行きたい気持ちはありました。でも、1期生さんや2期生のみんながいるなかで、「私はここが合っているのかな?」って悩んでいたときもあって……。

■でも腐らずにがんばってきたから、今回のポジションがもらえたわけで。

米田 本当にがんばってよかったなと思いました。立ち位置を決めるダンスのテストがあったんですけど、端っこでもいいから、いまできる精一杯のことをやろうと思って、めちゃくちゃ死ぬ気で踊ったんです。もうこの1回しかないと思って踊ったら、まさかの2回目もあって焦りましたけど。(笑)