Lead VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

Lead

力強くも自身の真骨頂へと引っ張り込む、己の新章を告げるLeadのニューシングル

昨夏発売のニューアルバム『MILESTONE』と、それを引っ提げての全国ツアーを経て、20代最後という節目を超えたLead。そして年が明け、届けられたニューシングル『Be the NAKED』は、まさに30代に突入した彼らの新章を告げるかのような、力強く聴き手をグイッと引っ張り込む、いわゆる「攻め」の楽曲たちが立ち並んでいた。アニメ「火ノ丸相撲」のオープニング曲でもあるタイトル曲を中心に、どれもタイプは違えど、ダンサブルさという自身のアイデンティティを3種様々に最新鋭に表した、まさにこれからの彼らが垣間見れる今作。Leadが名実共にLeadになるべく、2019年の彼らは、このシングルを狼煙に、これまで以上に男らしく、力強く、聴き手の腕をグイッとつかみ、みなを眺めの良い場所へと誘ってくれる。

■今回のニューシングルからはLeadの新章を告げている感がすごくありました。

古屋 それは自分たちでも強く感じています。今までのLeadにはなかったストロングな感じの曲たちですもんね。

■そうなんです。これまで以上に力強く引っ張っていく楽曲たちが揃った印象があって。

古屋 タイトル曲は歌詞の内容こそアニメの「火ノ丸相撲」の世界観を投影させている部分もありますが、この曲に関しては、全体的に自分たち的にも自身に言い聞かせている感覚がすごくあって。

■それは?

古屋 けっこう今の自分たちに重なる部分があったりするんですよね。それも含め、これから自分たちが更に力強く前に一歩踏み出せる、大切な1枚になる予感はしています。

■それにしても今回のトーンの徹底さにはある意味驚きました。と言うのも、これまでのLeadのシングルって各楽曲でバランスや幅を表していたり、バラエティさを有していましたが、今回はタイプは各々違えど、どれもストロングなダンスチューンばかりじゃないですか。

谷内 グイグイ攻める曲ばかりですからね。当初はこれまでのように幅やバラエティさを出す意見もあったんです。だけど今回は逆に攻めの1枚で行こうと。あえてこれまで通りにしないパターンも新しいんじゃないかって。

鍵本 そのぶん歌の内容的には3種あえてバラバラにしています。メッセージソング、色っぽいもの、あと、これ3曲目の“Drop in the box”は何て称したらいいんだろう?(笑)

谷内 言葉遊び系?(笑) でも、自分たちの中ではどの曲も、「今これをやりたいからやっただけ」って感覚なんです。今までのLeadにはなかったタイプの楽曲も今回は多いんで、今までのLeadを知っていたり、今までの流れから今作を想像していた方たちは、きっと驚くでしょうね。

■ちなみにここまで大胆にしちゃって、そこに心配や不安、ファンが戸惑う懸念はなかったんですか?

鍵本 全くなかったですね。たぶんどんなタイプの曲をやってもLeadらしさは出せる自信もあったんで。これまでいろいろなジャンルを発してきたからこそ、それが確信できるし、自信になっている部分でもあって。とは言うものの実は初披露するまではドキドキでしたよ。(笑) いかんせん自分たちでも初めての挑戦や歌だったり、踊りだったりした楽曲もあったんで。

■実際、“Be the NAKED”は既にステージでやられていますが、お客さんの反応的にはいかがですか?

鍵本 多くの人が、「こんなタイプの曲を待ってました!」ってリアクションですね。

■逆に今回の曲たちは、トリッキーな部分も多分にあって、ライブの際には大変そうな印象があります。(笑)

古屋 それもあって、レコーディングもどこかチャレンジするかのような姿勢で挑みましたね。実は最初のプリプロダクションの際の歌入れでは、もっと優しい感じの歌い方だったんです。だけど、やはりこうじゃないだろうと。逆に本番ではガツンと攻め切ってみました。

谷内 自分の場合は各曲ごとにキャラや主人公を設定して歌ってみましたね。

古屋 そうそう。自分も今回はより一層、明確にビジョンをイメージしてレコーディングに臨みました。そのぶんしっかりとしたものが録れた自負はあります。

鍵本 だけど、これまで「火ノ丸相撲」をずっと観ていた人も驚くと思いますよ。「次のクールのオープニング曲はこれか!?」って。自分たち的にも次のクールを飾る大事なオープニング曲ということを意識して、かなり気合いを入れてレコーディングしましたから。

谷内 もしかしたら、「火ノ丸相撲」ファンにはなじみの薄い音楽性だったりするかもしれないので、その辺り受け入れてもらえるかの若干の不安はありますが…。

■全然大丈夫だと思います。歌詞の内容は「火ノ丸相撲」に寄せている部分もあるわけだし。

古屋 リリックに関しては、要所要所にアニメとリンクするキーワードを散りばめていますからね。鬼のようにとか。僕はもうそれこそ主人公の潮 火ノ丸に成り切って歌いましたよ。奴はスイッチが入るとすごいですから。鬼の化身にでもなるというか。攻めるのみなんですよね。僕もあえてそういった気持ちを全開にして歌いました。

■自分で自分のスイッチを入れて?

古屋 しかも、いきなりマックスまで。(笑) そこから最後まで一切手を抜きませんでしたから。ある意味、歌内容やタイトル同様、さらけ出して全てを込めて歌ってみました。

谷内 僕もラップ部分のリリックは「火ノ丸相撲」とリンクさせるような世界観で書きました。僕も潮 火ノ丸の気持ちで。何があっても心を折らないぞって。

鍵本 今の自分たちの心境とリンクしている部分も多々ある歌でしたからね。自分たち的にも『MILESTONE』を出して、そのリリースツアーを経てのこの楽曲だったので。「おっしゃ!またここからLead頑張るぞ!」って心境とかなりリンクしていたんです。なので、自分の場合はその気持ちを素直に出してみただけでした。

■頼もしいですね。

鍵本 今、自分たちもチームもいい具合になってきていますからね。一丸となって突き進んで行こうって気持ち真っただ中での今回のシングルの話やタイアップでもあったんで、気持ちもノリやすかったです。いわゆる、自分たちも燃えたぎっている中での燃えたぎっている作品の話が来て、燃えたぎっている歌が出来たわけですから。もう、この曲を皮切りに2019年はガーッと行ってやるぞ!と。メンバー全員30歳も超えたし、「ここから更にLeadを見とけよ!」って。そんな男気も出せたかなと。