m-flo VANITYMIX WEB LIITED INTERVIEW

m-flo『tell me tell me』

■そんな出会いがあったんですね!今作は曲中に繰り返し出てくる、「わからない」のフレーズが印象的です。

☆Taku このフレーズは当初、VERBALが「わからないって言葉おもしろくない?」と提案してくれて。

VERBAL 僕、そこ全然記憶になくて。(笑) おそらく「男女の気持ちってお互いわからないものだよね…」なんてところからかな?

■あの部分は耳を惹くしキャッチーですよね。繰り返えされるうちに響きが変わっていったり。LISAさんも頭と最後の大事なところを締めていますね。

LISA 頭はあえて、かつてのlovesでのmelody.ちゃんのフレーズを再度歌わせてもらいました。(m-flo loves melody. & Ryohei“miss you”の冒頭の「DJ Play that music louder お願い」) しかも☆Takuったら、私にこんなことを依頼して怒られるんじゃないかと、申し訳なさそうに依頼してきて。(笑) 

☆Taku LISAがあのフレーズを歌うのを聴きたくて。併せてリスナーも驚いて面白がってくれるんじゃないかなと。その辺りはパラレルユニバース「過去と未来が交差する」との最近の自分たちのコンセプトにも通ずるものがありました。

■VERBALさんのラップも今までと違った感じだし、英語、韓国語、日本語とかなりユニバースですね。

☆Taku 分かる!俺も前のバースのSik-K君となんか会話してる感じがした。

VERBAL そこはそれこそSik-K君のバースに対してのアンサーでしたね。しかも韓国語で入ったらカッコイイだろうと。あの部分は「誰に何を言われようが俺は変われない」と、韓国語でラップしているんです。          

☆Taku そうでありながらも、「B級好きMなのは変わらない」と続いてラップするところがVERBALらしくてイイ。(笑)

VERBAL それこそ当初はシリアス一辺倒でしたが、ちょっと違うかなと。でも☆Taku的にもこのフレーズはおいしいと感じたでしょ?(笑)

■後半のLISAさんと向井さんのデュオも可愛くて。向井さんのこれまでとは違った面が引き出されています。

LISA かわいいよね、あそこは。私もルンルンで歌ったし、それがすごく表れてる。向井くんが可愛いいので、そのあたりはお互いに引き出され合ったのかも…。

■2月29日にはlovesの集大成的なアルバムも急遽配信されましたが、こちらは聴き返していかがでしたか?

☆Taku 以前の自分たちの作品にはこれまであまり興味がなかったんですが、若いアーティストに「これ、今っすよ!」と言ってもらえる機会が幾つかあって。そう感じてもらえて非常にありがたかったです。

VERBAL おかげさまで自分たちの再認識にも役立ちました。つい自分たち的には「次に次に」「新しいの新しいの」となりがちですが、今回やってみて、そうでもないところも分かって。やはりサザンオールスターズの曲って、基本どの曲も「そう来ましたか!ありがとうございます!!」ってなるじゃないですか。彼らは「サザン節」じゃないですけど、それを待っていた人たちに提供できる。同じくm-floもm-flo節が確実にあるでしょうから。そういった面では今回聴き返したのはいい体験でした。「確実にm-flo節ってあったんだな…」って。まぁ恥ずかしさや照れもありましたが。(笑) あとは「この頃はこんな複雑なラップしてたんだ…」や、「こんなラップしてたっけ?」など、沢山の発見もありました。

LISA 客観的に聴いても「素晴らしい楽曲たちだな…」って妬いちゃいます。(笑) とは言え、私も一緒にツアーを回ったし、最後はやはり私がすべてかっさらっていきますから!!(笑)

■では今後もこの無敵のトライポッドは続けつつも、時々は並行してlovesも行っていく感じですかね?

☆Taku 並行していろいろとやっていきたいですね。今回もやはり一緒にやって刺激を受けたので。次のアルバムではこの3人とlovesとの共存によって、作品がより豊かにふくよかに面白くなっていくよう頑張ります。今回を経た今後の自分たちにも期待して楽しみにしていて欲しいです。引き続きよろしくお願いします!

Interview & Text:池田スカオ和宏

PROFILE
m-flo
1998年にインターナショナルスクールの同級生だったVERBALと☆Taku Takahashiの2人で活動をスタート。後にヴォーカルとしてLISAが加入し、m-floとして本格的に始動。1999年7月に1stマキシシングル『the tripod e.p.』でメジャーデビュー。2nd ALBUM『EXPO EXPO』に至っては80万枚のセールスを樹立し、代表曲“come again”は2900万再生を記録。2002年にLISAがソロ活動に専念するため、惜しまれながら脱退を決断。2003年、VERBALと☆Takuの2人となったm-floは、さまざまなアーティストとコラボしていくという lovesシリーズ で日本の音楽史に旋風を巻き起こした。2017年、日本を代表する最強のトライポッドm-floが15年振りにLISA・VERBAL・☆Taku Takahashiのオリジナルメンバーで完全復活!!そして2020年、m-floが次世代のアーティストたちと、世代、国境を超えて共鳴する新たなlovesサウンドをドロップ!!
https://m-flo.com/

参加アーティスト

Sik-K (シックケイ)
韓国のヒップホップレーベル「H1GHR MUSICRECORDS」に所属するラッパー。「H1GHR MUSICのトレンドセッター」。2011年頃からアンダーグラウンドで活動を開始。2015年にラップサバイバル番組『Show Me The Money 4』に挑戦し、審査員を務めていたJay Parkに才能を⾒出された。2017年にはJay Parkが設⽴した同レーベルと契約し、⼀躍注⽬の的となる。アメリカのメインストリームに追従したスタイルで、若⼿ラッパーたちのトレンドセッターとしても活躍中。⽇本でもJP THE WAVYとコラボしたトラック『Just A Lil Bit』により、着々と知名度を上げてきている。

eill
東京出⾝。SOUL/R&B/K-POPをルーツに持つ新世代シンガーソングライター。15歳からJazz Barで歌い始め、同時にPCで作曲も始める。10代からSKY-HI等へ客演で参加する。2019年11⽉には待望のファースト・アルバム『SPOTLIGHT』をリリース。収録曲の“SPOTLIGHT”が全国30局以上の放送局でパワープレイになり、さらにMVもSSTV「POWER PUSH!」、M-ON!「Recommend」に決定。ラジオOAチャートでは2週連続1位、東京で⼀番⼈気のラジオ局J-WAVEのチャート番組「TOKIO HOT 100」では新⼈としては異例の3週連続TOP5にチャートイン、Spotifyのプレイリストでは4,000以上のプレイリストに⼊るなど2020年ブレイクが期待される。

向井太⼀
1992年3⽉13⽇、福岡⽣まれ、A 型。シンガーソングライター。ルーツであるブラックミュージックをベースに、ジャンルを超えた楽曲で常に進化を続ける新境地を提⽰し、⾼い⽀持を得る。⾳楽活動をメインにファッションやアート、ジャンル問わず様々な仲間と繋がり継続的にシーンを構築。ハイブリッドなアーティストとして、更なるステータスを⽬指す為、アグレッシブに活動している。

RELEASE
『tell me tell me』

m-flo『tell me tell me』

配信リリース
¥261(tax in)

rhythm zone
3月6日 配信