MADKID VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■今回も歌割りはYOU-TAさんが中心に考えたんですか?

YOU-TA そうですね。今回は最初のフレーズをKAZUKIに歌ってもらったんです。それはレコーディングの現場で決めたことでした。ただ、このフレーズすごく難しいんですよ。日本語と英語が混ざっているし、Aメロとかも、KAZUKIが歌いづらいのも分かっている上で、この歌割りにしたというのもあって。SHINの歌割りも、「これSHINが言っていそうだな」みたいなことを思った歌詞でもあったりしましたね。

■歌詞を書くLINさんとしては、歌詞を書いている段階で「このフレーズはこの人が歌っていそうだな」といったことを思うこともあるんですか?

LIN それはあまりなくて。その部分を歌う人がそれぞれ自分なりに解釈してくれればいいなと思っています。メンバーが歌っているのを聴いて、「こう歌うんだな」という発見もあって楽しいです。それは自分一人で音楽をやっていると感じられないことだと思いますし。ただ、最近も歌詞を書いていて気付いたんですけど、自分を主人公にして歌詞を書いていることが多いんですよね。作品から受けたインスピレーションが自分の人生と重なった時、自分はどう思うのかという部分が反映されているなと。自分のことを歌いがちなんだなということに最近気付きました。

■10月からは全国10箇所を巡るツアーが行われることも発表されています。ホールワンマンライブを経て、今後はどんなライブにしたいと考えていますか?

YUKI 今までのツアーの中でも一番いろんなところを回れるんですよね。ホールライブが終わって、次はいろんな場所で自分たちの魅力を届けられる機会になると思うので、今できることをやりたいと思っています。なおかつホールでの経験を一番活かせるのが今回のタイミングだとも思っていて。ホールの時のような空気を作ることができれば、お客さんからも同じくらいのパワーが返ってくることがホールライブで確かめられたので、それを軸にツアーも作っていけたらいいなと思っています。直近でアメリカに行った時にもそれを感じましたし。お客さんを巻き込む力はステップアップしてきていると思うので、それを今回のツアーでも発揮できたらいいなと思います。

■YouTubeのVlogも拝見しましたが、アメリカでのライブはすごい盛り上がりでしたね。日本とはまた質の違う盛り上がり方というか。

LIN 日本との違いはすごく感じました。エンターテインメントに対する姿勢が受け身じゃなくて、能動的に楽しみに来ているなと感じましたね。ツアーに関しては、ホールライブもそうだったんですけど、年々「今日はライブだ」とかではなく、自分の人生の1日としてライブを楽しめるようになってきているんです。日常の中で音楽をみんなの前で披露できるということが、自然なことになっているというか。今回は行ったことのない会場がたくさんあるので、そこで初めて会う人たちがいれば嬉しいなと思うし、いつも来てくれている人たちは「遠くまでありがとう」という気持ちで楽しんでいけたらなと思います。

YOU-TA 最近はツアーができていなかったんですけど、今回は10都市を回れるということで、すごく楽しみです。ここ数年でアニメのタイアップも多く担当させてもらって、日本各地に僕らのことを気になってはいるけど、東京のライブに来るのは難しかったという人たちもいると思うんです。なので、今回のツアーでは、そういった方たちにもぜひ来て欲しいなと思います。どこの会場でも同じ熱量でみんなに楽しんでもらえるように準備したいと思います。

SHIN 個人的には自分の地元の宮崎県でライブができることがすごく嬉しいです。リリースイベントでは行ったことがあるんですけど、ツアーとしてみんなでライブをしに行けるのは初めてなので。しっかりと盛り上げて、宮崎にもっと貢献できるように頑張っていきたいと思います。

YOU-TA 宮崎限定なの?(笑)

SHIN (笑) 10都市どの会場でも来てくれるファンの人たちを楽しませられるライブをしたいと思っています!

KAZUKI コロナ以降ライブに来れなくなってしまった遠方のアクセルの人たちも、10都市の中でなら近いところがあると思うので、ぜひその会場に来ていただけたら嬉しいなと思います。今年もアニサマを終えた後にツアーがあるので、アニサマをきっかけに知ってくれた人たちもツアーに来てもらって、「MADKIDってこんなグループなのか」と感じていただけたら嬉しいです。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
2ラッパー3ボーカルで構成される5人組グループ。2018年メジャーデビュー。2019年2月にリリースしたシングル『RISE』が TV アニメ「盾の勇者の成り上がり」オープニングテーマに起用され、YouTube での総再生回数は約2600万回に及ぶ。2020年に所属事務所を独立し、メンバー自ら設立した事務所で活動をスタート。その後、アニメタイアップ作品のリリースを重ね、2023年8月26日(土)、「Animelo Summer Live 2022 -AXEL-」に2年連続で出演する。
https://columbia.jp/madkid/

RELEASE
『One Room Adventure』

Type-A(CD+DVD)
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¥1,980(tax in)

Type-B(CD)
COCA-18114
¥1,300(tax in)

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