NGT48 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■そして劇場盤には對馬さんが参加するCloudyCloudy(中井りか・小熊倫実・小越春花との4人ユニット)の“片想いじゃ終われない”が収録されています。

對馬 ありがたいことにくらくらで(シングル『Awesome』収録の“はっきり言って欲しい”以来となる)2曲目をいただけました。前回は両片想いみたいな学生の恋愛ソングだったんですけど、今回は「片想いじゃ終わらないぞ!」って、女の子のあざとい部分や強気な部分が出ていて。「ごめんなちゃい」という歌詞があったり、チャーミングでポップな感じになっています。

■「ごめんなちゃい」は對馬さんが歌ったんですか?

對馬 そこはりかさんとはる(小越)なんですけど、レコーディングがすごい楽しくて。サビ前の「ワンツースリー」をみんなで「ふざけて歌ってみようか」と言って歌ってみたり、「遠くから叫んでみようか」と言って歌ったところもあったり。

西潟 楽しそう!

對馬 どういう感じで完成しているか、すごい楽しみです。

■ちなみに実際の對馬さんはこういうあざといキャラなんですか?

對馬 自分自身とはあんまり重ならないです。私はファンの人から「おじさんだね」って言われるくらいなので。(笑)

■「おじさん」なんですか?

對馬 ちょっとメンバーに対しての愛が強すぎるみたいで……。

本間 よく愛でてるよね。(笑)

對馬 愛でちゃうんですよね。それを見たファンの人から「おじさんだね」「ゆなおじだね」と言われるんです。そんなおじさんが、こういうあざとい曲を歌うギャップを楽しんでもらえたらなと思います。(笑)

■じゃあ、レコーディングではあざとさを演じて歌ったんですか?

對馬 が、がんばりました……。スタッフさんからも「やりすぎなくらいかわいく」と言われたので。

西潟 かわいい。(笑)

■他にもシングルのカップリングだった曲もいくつか収録されていますけど、改めて聴いてみると「選ばれるべくして選ばれた曲なのかな」と思いました。

西潟 ほんとですか?

本間 そう言っていただけて嬉しいです。

■みなさん的にはどういう印象ですか?

西潟 確かに“ナニカガイル”(Type-B収録)とか、ライブでやったら盛り上がる曲とか、応援してくださるみなさんからも人気な曲が入っている印象があります。

本間 “ナニカガイル”は全員曲では初めてセンターをやらせていただいたという意味でも嬉しいんですけど、レーベル移籍前の曲で、そういう初期の大切な楽曲がアルバムに収録されたということが嬉しかったです。

對馬 私は“今日は負けでもいい”(劇場盤収録)が入っていたことが嬉しかったです。研究生の時に初めて自分たちの曲としていただいた楽曲なので。最近あんまり披露する機会がなかったんですけど、これを機にファンの方にも久しぶりに聴いてもらいたいなって思います。

西潟 どの曲にも思い出があるんですけど、“私が一番言いたかったこと”(劇場盤収録)が入っていたことも嬉しかったです。卒業した荻野由佳ちゃんに向けた歌なんですけど、すごくすごくいい曲で。NGT48を引っ張っていってくれた大事なメンバーだし、(荻野の)卒業コンサートで披露した思い出が蘇ります。

■これは荻野さんの卒業ソングだけど、荻野さん以外のメンバーが歌っているんですよね?

西潟 そうなんですよ。由佳ちゃんに向けた歌になっていて。

本間 またどこかで披露できたらいいな。

■アルバムをきっかけに、今までのカップリング曲に注目する人もいると思うんですけど、僕も今回“絶望の後で”(Type-B収録)を聴いて「こんな素敵な曲があったんだ!」と思ったんです。

西潟 そうなんですよー。

本間 めっちゃいい曲ですし、思い入れも深い曲です。センターをやっていて、MVで山を何時間も登ったりと、いちばんツラかった曲でもありますけど……。(笑)

■当時公開されたMVも見たんですけど、本間さんは本当に山登りをしていましたよね?

本間 めっっっちゃ過酷でした。(笑) この7年の活動の中でいちばんツラかったです。登山した翌日にダンスシーンを撮ったんですよ。二王子岳という新潟県にある標高1420mの山だったんですけど、そんな高い山を登るのも初めてだったし、頂上まで登って、「よし下山するぞ!」っていう時に雨が降ってきて……。

■しかも頂上は雪が積もっていて……。

本間 そうなんです。だからダンスシーンを撮った時は、もう体力もないし、筋肉痛で座ることもできないし、本当にキツかったです。でもあれを乗り越えられたので、もうなんでもできますね。(笑)

■そういうエピソードも含めて、メンバーにとっても初心に帰れるアルバムなのかなと思いました。

西潟 そうですね、まさに。

本間 本当にいいアルバムに仕上がったと思います。自分たち自身でも改めて素敵な楽曲ばかりだなと思ったので、自信を持ってお届けできます!

■そんなアルバムが完成して、ここからまた新しいスタートになると思うんですけど、今のNGT48のどこに注目して欲しいですか?

對馬 この6月から3期生が正式に加入したんですけど、私たちドラフト3期生と2期生にとっては初めての後輩になるんです。私たちが加入したタイミングも、1期生さんにとって大きな変化だったと思うんですけど、私たち的にも3期生の加入でグループの新しい1章が始まる気がして、すごく楽しみなんです。

■3期生に受け継ぎたいNGT48の精神はありますか?

西潟 なんだろう……?何かを受け継ぐというよりは、みんなそれぞれ色を持っていると思うので、その色を引き出せるような先輩になっていきたいです。

本間 最近のNGT48は部活動が盛んで、らーめん部や新潟スイーツ部が番組をやらせていただいたり、カメラが趣味のメンバーもいたり、番組でゴルフをやらせていただいたり、自分の好きなものを活動につなげられるという部分では、48グループの中でも活発にできていると思うんです。だから、新しく入ってくるメンバーには、自分の好きをいっぱいアピールしてもらえたらいいなと思います。

■對馬さんはらーめん部で、本間さんはスイーツ部で、西潟さんはカメラ部ですか?

西潟 はい。あと私はゲーム部にも入っています。

對馬 私も軽音部にも入っています。

本間 最近もラジオ部が新しくできて。

對馬 長野出身メンバーを中心に、そば部もできました。

■そんなにいっぱいあるんですね!

本間 そうなんです。もちろんNGT48全体にも注目して欲しいんですけど、各部活動もぜひチェックお願いします!

Interview & Text:タナカヒロシ

PROFILE
作詞家・秋元康氏プロデュースによる、2015年に日本国内に5番目に誕生したAKB48の姉妹グループ。活動拠点となる新潟県のNiiGaTaから、グループ名は「NGT48」と命名された。グループカラーは、新潟県の鳥である朱鷺(とき)の色と雪国であることから、赤と白を基調にしている。2015年8月に、新潟市内の歴史博物館みなとぴあ前広場にてお披露目。2016年1月には、新潟市の中心地・万代にある商業施設LoveLa 2(ラブラ2)に専用劇場がオープンし、劇場公演がスタート。以降、そこで行われる劇場公演をメインに、新潟県内で行われるイベントに出演するなど、地元貢献・地域密着をテーマに活動している。2017年4月に『青春時計』でメジャーデビュー。2020年、ユニバーサルミュージックEMI Recordsへ移籍。メンバーは1期生8名、ドラフト3期生4名、2期生11名、2022年6月に3期生12人が加わり、35人体制となる。
https://ngt48.jp/

RELEASE
『未完成の未来』

通常盤Type-A(CD+DVD)
UPCH-20623
¥6,050(tax in)

通常盤Type-B(CD+DVD)
UPCH-20624
¥6,050(tax in)

劇場盤(CD+DVD)
PRON-1048
¥3,850(tax in)

EMI Records
6月29日 ON SALE