ラブワンの略称で人気を博すONE LOVE ONE HEART、ファーストアルバム『LOVE1』をリリース!
10代の男女10人で構成されたエンターテイメントグループ、1つの愛と1つの心と読めるユニット名、ONE LOVE ONE HEARTには、人種、性別、年齢、価値観、文化が違っても、誰かや何かを愛する心はみんな一緒で通じ合っているという意味が込められている。
そんな若者の想いを背負った次世代のアーティストたちが、ファーストアルバム『LOVE1』をリリース。今回はアルバム収録曲の聴きどころと、チームメンバーの関係性について、メンバーの飯塚瑠乃、咲太朗、笹原遼雅、藤咲碧羽、矢嶋由菜の5人に話を訊いた。
■10人という大所帯のグループということですが、チーム人数が多いことで大変なことはありませんか?
咲太朗 グループで10人って多いですし、性別も年齢も違うので、苦労することも多いです。10人もの大所帯になるとメンバー全員が集まるのも難しいので、いつも誰かがいない状態でダンス練習することも多くて、そういう面での苦労は感じます。
藤咲 一人が練習を休むだけでも、ダンス全体のイメージが変わってしまうので、完成にもっていくのが大変だなと思うことはあります。単純にお休みの子がいるだけで「寂しいな」って思うことも多いです。
笹原 イベントの前には、メンバーで自主練習をします。10人で揃えるのは大変な部分もありますが、メンバーと相談しながら練習できるのは楽しいです。
矢嶋 誰かがお休みの時に、その人の歌割りを誰かが代わりにやってくれるんですが、やっぱり本人の歌が一番だなって感じることが多いです。だから、10人でONE LOVE ONE HEARTなんだなって感じてて、誰も欠けちゃいけないって気持ちが最近はどんどん強くなってます。
飯塚 大所帯で苦労したのはメンバー同士が仲良くなることですね。最初は壁がなかなか消えなかったんですけど、こうして1年間活動して、舞台などでも一緒に演じたこともあり、絆が深まってきたなと感じます。
■男子と女子で別れちゃったりしていたんですか?
飯塚 そうなんです!最初は男女で別れちゃっていて。(笑) 特に私たち(矢嶋と飯塚)はなぜか男子から怖がられていて。(笑)
一同 (笑)
矢嶋 嫌うとか苦手とかではなかったんですけど、ちょっと距離を置かれていたから。私たちだけぽつん……ってなっていました。(笑)
咲太朗 僕たちみんな人見知りなので。(笑)
笹原 2人ともクールビューティーで目力が強いので、どうしても萎縮しちゃうんですよ。
一同 (笑)
飯塚 でも今はもう仲良しなので。(笑)
■メンバー同士で一緒にどこかに出掛けたりすることもありますか?
咲太朗 男子メンバーは一緒に出かけたり、食事に行ったりもします。この前は一緒にスケボーをやりました。楽しかったんですけど、そこでいろいろハプニングもあって……ね?(笑)
笹原 そうなんですよ!僕がスケボーに行くっていうのにスケボーを忘れてしまって。(笑) 自宅に全部置いてきちゃって。みんなが横でスケボーして滑る中、僕一人だけ革靴で並走して走っていました。(笑) たまに洸瑛に借りてちょっとだけ滑ったりもできたので、僕としては楽しかったです。(笑)
矢嶋 女子メンバーは5人で一緒に食事に行ったりすることはあります。
飯塚 年齢がバラバラで未成年の子もいるので、あんまり夜遅くに出かけたりはできないのもあって、なかなか時間を合わせられないんですよ。
■みなさん「オノマトペ」というタイトルの舞台をやっていましたよね。演劇は初めてだったんでしょうか?
笹原 ほとんどのメンバーが初心者でした。
咲太朗 だからすごく大変でしたね。
■お互いに教え合うなんてこともありましたか?
咲太朗 いや、もうそれどころじゃなかったですね。全員が初舞台っていうのはなかなかないことなので、演出家の方も大変そうでした。やり方を模索している感じがありました。
■その演劇の経験で他のお仕事にも活かせそうなことは何かありましたか?
咲太朗 これまで僕らはダンスと歌しかやってこなかったんですけど、演劇をやらせていただいたことで、僕らが表現できる新しいフィールドを手に入れられたような、そんな気持ちになっています。1回目でお芝居の基礎を培うことができたので、2回目のお芝居は最初の頃よりずっとよくなったと思います。お芝居だけでなく、歌やダンスで魅せる表現力も培うことができたんじゃないかなと思います。
■今作のMVも拝見しました。撮影時の裏話もお聞きしたいです。
藤咲 階段を降りるシーンが大変でした。
矢嶋 このシーンは後ろの人たちが前の人を追い越す勢いで、10人が駆け降りていくんですけど、つまづいたり転びそうになって、私もヒヤヒヤしていました。(笑)
咲太朗 僕はすごくテンション上がっていましたね。前泊して撮影することとか今までなかったので、修学旅行みたいで、つい……。(笑)
笹原 部屋が別れていたので、全員で会ったりしゃべったりする時間はあまりとれなかったんですが、男子メンバーは一緒に食事して、TikTokの動画撮ったりしていました。
■MV撮影の合間は何をされていたんですか?
咲太朗 その時もTikTokの動画撮っていました。(笑) 撮影のロケ地が結婚式場だったんですけど、そこが西洋のお城みたいな雰囲気ですごいゴージャスで。写真を撮っている子も多かったですね。
■映えるフォトスポットにできそうな場所もありましたか?
矢嶋 私が一番良かったフォトスポットはトイレですね。めっちゃ綺麗でした!(笑)
一同 (笑)
藤咲 私は待機部屋が一番よかったです。ディズニーみたいな雰囲気ですごく素敵でした!
■次に撮影するならどこがいいですか?
咲太朗 東京ディズニーランドですね。貸し切っていただきたいです。(笑)
藤咲 私は海外に行きたいです!
咲太朗 海外ならカリフォルニアのディズニーランドを貸切にしたいね!
一同 (笑)
■今回のMVは大人から固定概念を押し付けられる若者たちの反逆、葛藤が描かれたストーリーだと伺いました。みなさんが最近「これは変だな」「変えていきたいな」と思ったことはありますか?
咲太朗 世界中の人たちが戦争しないで平和になったらいいのになと思います。
■大きくでましたね。(笑)
藤咲 学校ではメイクはしちゃダメって言われているけど、大人になったらメイクは絶対しなくちゃいけないじゃないですか。だから、学校にいるうちに練習させて欲しいって友達が話していました。(笑)
■確かに社会人になったらメイクは礼儀として必須になりますもんね。
咲太朗 日本の校則って結構古いなって感じることが多くて、僕の通っていた学校でも眉毛に髪がかかると切られたり、ツーブロックを禁止にされたりしていたんですが、当時の僕は納得いっていなかったですね。そういう校則とか、学校で感じた理不尽を「オノマトペ」で演技を通してみんなに伝えたつもりです。
■舞台「オノマトペ」も、大人から押し付けられる価値観に反撃するストーリーですもんね。「オノマトペ」で演じたストーリーが日常でもリンクすることはあるんでしょうか?
咲太朗 きっと「オノマトペ」で描かれていたストーリーにリンクする出来事って、日常でもいっぱいあると思うんですけど、当たり前になりすぎて、理不尽だって感じなかったり、疑問に思わなかったりすることが多いと思うんです。そこに気づくことから始めないといけないですよね。
■「オノマトペ」の演劇で気持ちを込めるために工夫していたことなどは何かありますか?
藤咲 私は無理に役柄になろうとしないようにと意識していました。演出の方に「まおちゃん(藤咲碧羽が演じた役)のことを一番にわかってるのは碧羽だから」って言われて、「そうか、私がまおちゃんになるんじゃなくて、私がまおちゃんに寄り添ってあげればいいんだな」って考えるようにしました。
矢嶋 「オノマトペvol.1」の時は、相談の回数も少なかったんですけど、vol2.の時はいろいろと聞けるようになっていました。それで演出家の方に「由菜ちゃんが思うようにやってみて」って言っていただいたんです。それで一回目での演技は一回リセットして、自分が思うめいちゃん(矢嶋由菜が演じた役)を演技し始めた時に、「めいちゃんって、きっとこういう子なんだろうな」と、めいちゃんのことがより理解できたんです。
■初めての演劇で不安だったことなどはありましたか?
咲太朗 舞台って生ものなので、アクシデントとかセリフ忘れが怖くて仕方なかったです。そして、そういう不安な気持ちがまた失敗を呼び寄せるんです。それで悪循環が生まれてしまう時もありました。
笹原 みんなそうだったよね。
咲太朗 「オノマトペvol.1」では、セリフ忘れやセリフ飛ばしが多発しました。(笑)
笹原 滑舌を良くしてお客さんにセリフを聞かせなきゃと思うと、それに気を取られてしまって、セリフを飛ばしてしまうことが多かったです。「オノマトペvol.2」の時は、その反省も踏まえて、稽古が始まる前から滑舌の練習として「ういろう売り」をやっていました。