今しか見られない3人の”自由”。メジャー初アルバムに込められたメッセージ
2018年3月のメジャーデビューから2年、ONEPIXCELがメジャーでは初のアルバムとなる『LIBRE』をリリースした。タイトル通り“自由”なスタイルで幅広い楽曲を収録した本作には、随所に「今を楽しめ」というメッセージが散りばめられ、どんなときも前向きに進み続ける彼女たちの姿が現れている。まるで彼女たち自身を歌っているかのような“DO IT, DO IT”、初のラブソングとなった“Go My Way”、すでにライブでのキラーチューンとなっている“Summer Genic”や“Tell us!!”、ファンへの感謝を込めた“Take Off”など、初音源化された5曲だけでも触れきれないほどの魅力にあふれた本作について、田辺奈菜美、鹿沼亜美、傳彩夏の3人が、かわるがわる見せ場を作っていくライブさながらのマシンガントークを繰り広げてくれた。
■メジャーデビューしてからは初のフルアルバムになりますが、どんな作品になったと感じていますか?
鹿沼 めちゃくちゃ振り幅が広い作品になりました。かっこいい曲も、聴かせる曲も、一緒にライブで盛り上がれる曲もあって。この13曲を聴けば、絶対にライブが見たくなると思います。
■“Tell us!!”とかライブで確実に盛り上がりそうだなと思いました。
鹿沼 そうなんですよ!
傳 “Summer Genic”もライブ向きです!
田辺 “Take Off”も!
■ライブ向きな曲が多いですよね。アルバムタイトルの『LIBRE』には、どんな意味が込められているんですか?
田辺 スペイン語で「自由」という意味なんですけど、本当にONEPIXCELにピッタリだなと思っていて。
鹿沼 自分勝手とか、好き放題やるとか、そういう意味の自由ではなくて、私たちONEPIXCELの個性とか、自分たちが守っていきたいルールとか、そういうものがあるなかでの自由なんです。ファンの方がいちばんわかっているとは思いますけど、わちゃわちゃやっているように見えても、そこには私たちなりのルールがあって。そこで『LIBRE』という言葉をいただいて、ONEPIXCELを象徴しているなと思ったんです。最初に言った振り幅の広さも、ONEPIXCELスタイルのなかで自由にやった結果だと思いますし。
■資料には「夢に向かって、若さと、情熱と、強さを持って、彼女達のルールで突き進んでいく」という意思が込められていると書いてありますよね。
田辺 へへへ。すごくいい言葉をいただきました。
鹿沼 考えていただいたスタッフさんに感謝です。
■今日は初音源化された5曲の話を中心に聞きたいんですけど、1曲目の“DO IT, DO IT”からお願いします。
鹿沼 これは「LIBRE」です。一言で言うと「LIBRE」です。
■どういうことですか?
鹿沼 これはライブをやっている私たちというよりも、普段3人で一緒にいるときとか、わちゃわちゃしてるときとかの自分たちに近い歌詞だなと思っていて。
田辺 サビに「遊んで Go Girl!」っていう歌詞があるんですけど、レコーディングのときは自分たちの姿を思い浮かべながら歌いました。
傳 この曲は今のONEPIXCELなんです。19歳、20歳の、今しかない青春を表現してくれてて。鹿沼・田辺・傳、この3人だからこその曲になっているというか。
田辺 説明が難しいね。
■僕は「描いた未来が/今は遠くても/止まれない ゆずれない」とか、それこそ私たちのルールのなかで進んでいくぞっていう決意表明なのかなと思いました。
鹿沼 そういう情熱はありますよね。アルバムタイトルのコンセプトに合った曲として作ってもらっているので、私たちの「自由」を感じていただける曲になっていると思います。
■曲順的に言うと、次は4曲目の“Go My Way”ですが、これはラブソングでいいんですか?
田辺 はい。初めての恋愛ソングです!
鹿沼 これは「どういう曲が歌いたい?」って言われたときに、バラードとか今までなかった曲を歌いたいですって提案していて。それと私たちの曲って、“sora”とか“Time”とか架空の人物というか、未来を想像して歌うような曲はあったんですけど、ちゃんと対象がいる歌を歌ってみたいですとお伝えしたところ、この“Go My Way”をいただいたんです。しかも恋愛曲で、ちゃんと目の前の人に歌えるような曲になっていて。
■ONEPIXCELにラブソングのイメージがなかったので、本当にラブソングなのかな?と思っていたんですよ。
田辺 歌詞に「恋」って入っちゃってますからね。ふふふふ。
傳 ニヤけないで!(笑)
田辺 もうライブとかでも披露しているんですけど、大切な人を思い浮かべながらじゃないと歌えない曲だなと思っていて。家族だったり、友達だったり、いままで出会ってきたいろんな人を思い浮かべながら歌っています。
■これは別れたあとの曲ですよね?
鹿沼 そうですね。失恋ですね。
田辺 でも、最終的には前向きに“Go My Way”するんです。
■『伝えたい ただひとつだけ/「どんなときでも味方でいるよ。」/忘れないで』という部分が印象的で。
鹿沼 ちょっと強がってますよね。ふふふふふ。
傳 なになに恋バナ始めないで。(笑)
田辺 言ってくれた言葉なのか、それとも自分が言った言葉なのか。
鹿沼 確かに、いろんな考え方があるよね。
傳 私のなかでは言ってない。自分のなかの気持ちで思ってた。
鹿沼 私も傳ちゃんと同じ派だな。
田辺 私、言われてたわ。
傳 いろんな解釈の仕方があるからね。
■それぞれがストーリーを妄想しながら。
田辺 はい。歌っています。
■次の新曲が7曲目の“Summer Genic”ですが、またガラッと変わって……。
田辺 歌詞が大人っぽいんですよ。
傳 去年の夏のツアーで初披露したんですけど、そのときは水鉄砲を使って、お客さんにバシャバシャ水をかける演出をしていたんです。でも、もう夏じゃないので、振り付けも新しくなって、余計かっこよくなりました。
鹿沼 盛り上げる曲にもなるし、ダンスナンバーにもなるし、2つの顔を持っている曲です。