■その成果が作品やライブに反映されているわけですね。先ほども話に出た“My Story”についても聞きたいんですけど、もはや“predia Story”みたいな歌詞ですよね。
沢口 prediaのことをめちゃくちゃ調べて書いてくださったらしくて。
湊 もうAメロの1行目から「あ〜、わかるわかる」「すごい言われる〜」と思いました。
■「無理しないで 諦めなよ?」のところですね。
沢口 他の人が気を使ってよけるところをグサッ!て刺すような曲です。(笑)
湊 繊細なところにナイフを突き立てられるみたいな。(笑)
■実際に「無理しないで諦めなよ」って言われたことがあるんですか?
湊 ありますよ。こういう業界の大人たちって、「アイドルは25歳まで」とか、「さすがに30歳超えたらやめたほうがいいんじゃない」とか言うんですよ。私たちが「大人アイドルを確立したい」と言っても、「無理しないで普通に結婚したら?」とか言われて。本当に頭が堅い!
沢口 私、めちゃくちゃエゴサーチするので、アンチの意見も見るんですけど、だいたい「無理しないで諦めなよ」って書かれてますよ。「大人セクシーとか、本当に本人たちがやりたいの?」とか。でも、この曲のおかげで「無理しないで諦めなよ」という言葉がポジティブなイメージに変わりました。
■この曲は始まりこそ「無理しないで 諦めなよ?」ですけど、サビでは「誰がなんと言おうと諦めない」「私の手で証明する」と歌っていて。みなさんの気持ちを代弁している感じなんですか?
湊 もちろん!
まえだ 自分たちの気持ちすぎて、ライブで歌うときにお客さんの目を見ると「はぁ〜」ってきます。
村上 泣いてる人、多いよね。この曲のときに。
まえだ ね!こっちも泣きそうになる。
沢口 この前のツアーでも桜子がボロボロに泣いてました。(笑)
■「居場所がない時もあった」という歌詞は、アイドル界においてと、prediaのなかでという意味と、どっちにも捉えられると思ったんです。
沢口 個人的には、どっちにも居場所がないときもありました。(笑) それって、そのときは他人のせいにしていたけど、結局は自分に芯がないから居場所がないだけなんだなって。まわりから意地悪されてきたわけでも、他のアイドルに居場所をなくされたわけでもないけど、勝手に孤独を感じちゃうことって、会社でも、学校でも、アイドルじゃなくてもあるじゃないですか。だから、自分では過去のことを思い出しながら歌っていますけど、みんな一度は感じたことのある感情なのかなって。
■そのあとに続く「それでも ちゃんと 出会えたんだ」も、ファンのこと、メンバーのこと、2つの意味に捉えられるなと。
桜子 どっちもですよね。これを聴いてくれたお客さんは、いままでの思い出とか、絆とか、そういうのが詰まった歌だよねって言ってくれるんです。だから、メンバーもファンも、いままで出会ってきた人たちを思いながら歌っています。
村上 この曲を歌っていると、うるうるしながら聴いてくれるファンの方がたくさんいて。いままで以上に、応援してくれているみんなとの絆とか、同じ方向を見て進んでいけてるんだなっていうことを改めて確認できる曲だなって思います。
■2〜3年しかやってないアイドルには歌えない曲ですよね。それともう1曲の“Love in Clover”は、ストレートなラブソングで。
桜子 もう女の子のかわいいところですよね。
沢口 王道アイドルきゅんきゅんな感じです。
桜子 基本的には大人アイドルなので、私たちにしかできないセクシーな部分を出していきたいんですけど、やっぱりたまにはかわいい部分も。
村上 本当はあるんだよって。
■“シャララ・ナイアガラ”と“My Story”と一緒に入っているからこそ、強調されますよね。
沢口 強い、強い、で続いたので、かよわさとか、はかなさとか、ギャップを楽しんでもらえたら。このシングルにあるからこそ、意味ある曲だなって思います。
湊 でも、私は今回この曲がいちばん難しいなと思いました。「かわいく歌って」って言われたんですけど、自分のなかで「かわいくってなんだろう?」って、すごい疑問で。どうやって歌えばいいのかわからなくなって。
桜子 かわいいところ、いっぱいあるのにね。
水野 結局どうやって歌ったの?
湊 想像しました。もし自分が、すごいキャピキャピの女の子だったら、きっとこうやって歌うんだろうなって。
沢口 でも、あかねんの要素ガンガン出てるけどね。「愛してる」とか、めちゃめちゃ深みあるから。(笑)
まえだ この「愛してる」すごいよね。ちゃんも思った!
湊 本当に難しかったんですよ。でも、ちゃんといいものに仕上がったので、聴いてほしいですね。
■それぞれの個性が、うまく混ぜ合わさって作られた3曲なんですね。いい感じにまとまった気がするので、最後に今後の予定を教えてください。
沢口 prediaは9月から9周年ツアーをしていて、そのファイナルが11月24日に横浜の関内ホールであります。今回のツアーは「SHINKA」というタイトルをつけていて、いまの新体制になったタイミングだからこそ、進化を見せたかったんです。このツアーでファンの方々との絆も深まったし、これからのprediaの方向性もはっきり見えたというか。やっぱり人数が減ると、いいイメージを持たれないじゃないですか。でも、私たちは別に迷走してないし、もっともっと高みを目指して進んでいるので、安心してついてきてください!
Interview & Text:タナカヒロシ
PROFILE
「可愛いだけじゃ物足りない。大人の遊び場へようこそ」をキャッチフレーズに、日本一のセクシーさと、最強の歌唱力で五感を刺激する”唯一無二”の6人組大人アイドルユニット。predia(プレディア)はダイヤ(dia)の原石(pre)という意味を持つ。メジャーデビュー以降、オリコン週間シングルチャートは6作連続でTOP10入りを記録し、2ndシングル『美しき孤独たち』ではBillboard JAPAN週間シングルチャート1位を記録。メジャー2ndフルアルバム『ファビュラス』ではオリコン週間ランキングでグループ初のアルバムチャートTOP10入りを果たすなど、今注目の大人アイドルとして全国的に知名度を上げている。2019年2月2日に開催したTOKYO DOME CITY HALLでのツアーファイナルでは、メジャーデビュー以降、すっと変わらず共に歩んできた4人のメンバーが卒業し、現在は6人体制の新生・prediaとして活動中。“唯一無二”の「大人アイドル」として独自の進化を続け、アイドルファンのみならず一般のリスナーからも支持を獲得している、今が一番旬なアイドル。
https://predia-party.jp/
RELEASE
『シャララ・ナイアガラ』

TYPE-A(CD+DVD)
CRCP-10434
¥2,000(tax in)

TYPE-B(CD)
CRCP-10435
¥1,000(tax in)

TYPE-C(CD)
CRCP-10436
¥1,000(tax in)
日本クラウン
11月6日 ON SALE