Risky Melody VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

ALICE(Vo)、ayae(Dr)、HaRU(Ba)、Asumi(Gt)

10周年ツアーのファイナル公演は、全員が楽しめる絶対に後悔させないライブにします!

バンド活動10周年という節目にメジャーデビューしたRisky Melodyが、海外公演も含め、いろいろな所を回ってきた「Risky Melody 10th Anniversary Tour『Love is…』」のファイナル公演を、来年1月17日にZepp Shinjukuにて行う。そんな中、先日メンバーのAYA(Key)の活動引退が発表された。今後は新メンバーを入れずに現メンバー4人で活動を続けるという。
今回の取材では、そんな怒涛の日々を過ごしてきた10周年イヤーの過程や思い出、今後のRisky Melodyについて、来年のツアーファイナル公演に向けての意気込みなど、メンバーたちにいろいろと話を訊いた。

■Risky Melodyさんのインタビュー取材は前作のメジャーデビューシングル『いたいいたいあい』リリースの時以来ですが、メジャーデビューしてからの周りの反響や、個人のモチベーションとしてはどんな変化がありましたか?

ALICE メジャーデビューしてからの8ヶ月は本当に目まぐるしくて、今、ツアーで全国を回っていて、台湾にも行ったんですけど、いろいろな人たちに「おめでとう!」と言ってもらえたし、インディーズの頃からお世話になっていた遠征先のライブハウスの方たちからも「やっとだね!」と言ってもらえたり、今まで関わってきたたくさんの人たちからお祝いの言葉をいただけて、「ここまで10年やってきて本当に良かったな」と感じました。でもメジャーデビューしたからこそ、難しいなと思う事だったり、これからどうやっていこうかなと思うこともあって、インディーズの時とはまた違った葛藤があったりもします。

Asumi 親戚とか家族からも「おめでとう!」と言ってもらって、雑誌とかTVとかにも出させていただく機会が増えたので、すごく喜んでもらえたし、ライブでも遠方から来てくれる方や、YouTubeを観たのがきっかけで来てくれる方、相川七瀬さんのファンの方なんかも来てくださって、新しいファンの人たちがたくさん増えたのが嬉しかったです。

HaRU メジャーデビューしてから、毎日本当にいろいろなことがあったから、「まだ8ヶ月しか経っていないのか……」と思うくらい濃い日々を過ごしています。特にデビューして最初の頃はラジオ番組にもたくさん出させていただいて、メディアへの露出がすごく増えたのに驚きました。「これがメジャーデビューするってことか……」と実感しましたね。(笑) 元々Risky Melodyはライブの本数が多いバンドなので、その合間にそういったメディアへの出演とかの仕事が増えてきて、本当に目まぐるしい日々です。

■確かにすごい勢いですよね。街中でもコンビニやお店とかでも“いたいいたいあい”が流れているのをよく耳にしましたよ。

HaRU 私の地元は湘南の結構田舎の方なんですけど、その地元のスーパーでも「“いたいいたいあい”を聴いたよ!」と友達から言われて嬉しかったんですけど、うちらメンバーは全然そんなタイミングには出くわさなくて……。ぜひ聴いてみたいんですけどね。(笑)

Asumi 私は一度あります。コンビニに入ったら、“いたいいたいあい”が聴こえていて、「ヤバ!イヤホンし忘れたかな?」と思ったら、店内で流れていました。(笑)

ALICE 私は相川七瀬さんから、「今、買い物していたら“いたいいたいあい”が流れていて嬉しかった!」と、LINEでメッセージをいただいたりもしました。

ayae やっぱり昔からの音楽仲間から祝福の言葉をいただけたのが嬉しかったです。メジャーデビューしたからといって、環境が大きく変わるわけではないんですけど、デビューしてからの心境の変化としては、今までと同じことをするのではなくて、音楽的な面でも、ドラムの技術的な面でも、新しいことに挑戦してみたり、音楽だけに限らず新しいことに目を向けてみたり、チャレンジしてみるきっかけが増えました。

■なるほど。1stシングルのリリース記念ライブでは、アンコールでサプライズゲストとして相川七瀬さんもいらっしゃって夢の共演を果たされましたが、一緒にライブをした感想はいかがですか?

ALICE 会場のみなさんがすごく熱狂してくれたのが嬉しかったです。私もすごく楽しかったんですけど、やっぱり隣に相川さんがいらっしゃるので、放たれるオーラがすごくて、それを感じながら歌えたのはすごくいい刺激になりました。1曲だけでしたがすごく光栄でしたし、相川さんの声がすごく良くて耳が幸せでした。(笑)

ayae 私はそれを後ろから見ていたんですけど、景色が全然違いましたね。相川さんがいらっしゃったら空気感も違っていて、なんだか「ビシッ」となりました。

HaRU 横からもそのオーラをすごく感じました。“いたいいたいあい”は、ライブの本編でも私たちだけで演って、アンコールでもう一度相川さんと一緒に演ったんですが、緊張の仕方が全然違いました。でも「私のベースの演奏で相川さんが歌ってくれている」と思うと、すごく誇らしかったです。(笑)

Asumi 私も横で相川さんが歌ってくれたのがすごく嬉しくて、しかも相川さんが私の目を見ながら歌ってくれたんです!すごく緊張しました。

■みなさんすごく貴重な体験でしたね。今年の夏はいろいろとあったと思いますが、夏の思い出で一番印象に残っていることはなんですか?

ALICE 私たち、毎年夏は野外フェスを自分たちで企画してやっていて、今年も『Hotty&Rhythm Summer Festival 2024 supported by 湘南ゴールドエナジー』を開催したんです。今までは1DAYとか2DAYSでやっていたんですけど、今年はメジャーデビューした記念ということもあり、3連休に合わせて3DAYSで開催したんです。それが自分たちへの挑戦でもありました。

ayae 今年はその3日間がものすごい猛暑で、会場は2ステージあって、3DAYSなので演者さんの数も多かったし、お客さんたちも3日間耐えられるのか本当に未知数の中での開催だったし、運営もすべて私たちが仕切ってやらないとだし、屋台とかも自分たちでやるので本当に大変でした……。

HaRU ステージとか、屋台とか、演者さんたちのケアだったりとか、みんながそれぞれ分散して仕事をこなして駆け回っていて、本当にめちゃくちゃ忙しかったので、もうメンバーと会うのはライブの時くらいだったんですよ。(笑)

ALICE しかもバタバタしていて、3DAYSだからって焼きそばの発注数とか桁を間違えて大量に頼みすぎちゃって、「何やってるの!?どうしよう……?」と心配していたにも関わらず、好評で全部売り切れたりして追加で買いに行ったりとか……。(笑)

Asumi 普段の年だと9月頭とか、8月末とかの開催なんですけど、今年は3連休に合わせて8月10日〜12日までだったので、いつもは涼しくなってきてそんなに売れないかき氷も、今年は暑すぎてすごく売れたのでびっくりしました。

ALICE ライブの方もメジャーデビューしたからこその大盛り上がりで、すごく大盛況だったので、本当に良かったです。

■じゃあ来年は4DAYSですね!?(笑) 

全員 キャー!それはヤバ過ぎるって!(笑)

ALICE 燃え尽きて真っ白になっていそう……。(笑)

■他にそのフェス以外での思い出がある人はいませんか……?やっぱりそのフェスのインパクトが強すぎて、他には思いつかないみたいですね。(笑)

HaRU しかも、その3日間のフェスが終ってからも、確かそれから3、4日くらいライブが続いたんですよ。(笑)

ALICE 7日間で8ライブとか、そんなめちゃくちゃなスケジュールだった気がする……。

Asumi いつもはフェスが終ったら、次の日はバラシで片付けの日だったりするんですけど、今年は終った次の日の朝からバラシをやって、その日の夜にはまた別でライブしていましたからね。(笑)

ayae もうずっと走りっぱなしみたいな状況だったので、もうその怒涛の7日間の思い出で頭の中が占領されています。(笑)

ALICE でもすごくリスメロらしい夏でした。(笑)

■今年はRisky Melodyバンド結成10周年イヤーということで、これまで10th Anniversary Tour『Love is…』で、いろいろなところを回ってライブをやってきたかと思いますが、思い出に残っている場所はどこですか?

HaRU 私はやっぱり初めての海外でのライブが印象に残っています。やっぱり日本のライブハウスと海外のライブハウスでは雰囲気や感じが全然違って面白かったですし、いろいろな刺激を受けました。

■アウェイな感じとかはなかったですか?

Asumi むしろ台湾の方たちは、すごく私たちのことを受け入れてくれていて、日本語で助けてくれたりして、すごく親切でした。

ALICE 仲のいい台湾のバンドの人たちが呼んでくれたイベントとかもあったんですけど、本当に良くしていただいて、タピオカドリンクを用意してくれていたり、台湾料理を振る舞ってくれたりと、ホスピタリティが半端なかったです。(笑)

Asumi 私は地元が仙台なんですけど、地元での凱旋ライブがやっぱり思い出に残っています。しかも2回も行ったんです。やっぱり地元でずっと応援してくれていた人たちや、親戚の人たちにもメジャーデビューシングルを持って帰って、ワンマンライブも観てもらえたし、私が震災をイメージして作った曲もライブで届けられたのがすごく嬉しかったです。

ALICE 私はやっぱり出雲かな。今までまだ2回しか行ったことはないんですけど、前回行ったのは2年前くらいで、その頃はまだ声出しも出来ないような状況だったのに、すごく良くしてくれた思い出があって。それになんか街全体の空気がすごく澄んでいて、まったく邪気がないというか、住んでいる人たち含め、すごくいい人たちばかりなんです。お互いに助け合って生きているというか、よくバンドマンがそこのライブハウスの店長さんのところに来て、1週間くらいしばらく過ごすこともあるらしいです。東京にいるとなんでもあって、物もいっぱいあるし、欲もいっぱいあるんだけど、出雲にはそういうものが全く無くて。私たちの曲で“Love is…”という曲があって、私が作詞した人間愛を歌っている曲なんですけど、その曲を出雲でやったら、すごくしっくりきたんです。みんなが人のために生きている場所でその曲を歌った時に、「あぁ、これだなぁ。こういうことだったんだな」とすごく感じたんです。私の中にあった“Love is…”が一番成長したなと思えたのが出雲でした。でも本当にあの感じは言葉では表せないです。ぜひ気になった方は出雲に行ってみてください。

HaRU 本当に出雲に行って、人と触れ合ったらわかると思います!

ayae 私は、いつも下北沢VOICE FACTORYでやっている『LIVE is LIFE』という定期公演のワンマンライブがあるんですけど、今年から大阪と名古屋でもこの『LIVE is LIFE』という定期公演のミニワンマンライブを開催するようになったんです。それが嬉しかったし、すごく思い出に残っています。大阪や名古屋へは、コロナ禍になる前までは定期的によく行っていたんですけど、コロナ禍になってからは、現地にいるリスメラー(Risky Malodyファンの総称)さんたちにもなかなか会えなくなってしまっていたので、また定期的に訪れることができるようになったのが良かったなと思います。

■最近は地上波のTV番組などへの出演もあって精力的に活動されていますが、TV出演はいかがでしたか?

ALICE ライブハウスに来てもらっての撮影もあったんですけど、TVスタジオに呼ばれた時はすごく緊張しましたね。

HaRU 私たちって今まで音楽系の番組はあっても、バラエティというか、芸人さんと絡むような機会があまりなかったので、本当に初めての経験をさせていただいたなという感じでした。

Asumi そんな機会はなかなかないので、地元の祖父母にも観てもらいたくて、すぐに連絡しましたね。(笑)

ALICE あとはこの前の番組で、DEEP PURPLEの“BURN”のカバーを演奏させていただいたので、それもすごくいい経験になりましたね。

ayae TVでカバー曲をやることになって、いろいろな曲を聴いてインプットして、それをリスメロに取り入れる機会にもなったので、すごくいい勉強にもなりました。

ALICE 今まで私たちは、自分たちから出すべきものだけを出すという感じだったんですけど、そうやってインプットしてから、アウトプットするというのが新鮮だったので、すごくバンドとしても新陳代謝が良くなった感じがします。

■でもDEEP PURPLEの“BURN”という選曲が渋いですよね。(笑) 誰のチョイスなんですか?

ALICE ayaeちゃんとAsumiが昔からハードロックが好きだったので、「洋楽をカバーしてみたいよね」という話からそうなりましたね。(笑) しかもその次のカバーはアイアン・メイデンですからね!みなさんも楽しみにしていてくれたら。(笑)

■チェックしておきますね。先日、残念ながらキーボードのAYAさんが活動引退するという発表がありましたが、今後は新たにキーボードのメンバーを入れずに、4人で活動を続けるという形になりました。それに対してみなさんは、それぞれどのような思いと決意がありますか?

ALICE AYAはRisky Melodyに加入してからは6年だったんですけど、同じ事務所に所属していた後輩バンドで活動していたので、付き合いはもっと長かったんです。なので、ずっと一緒にやってきた家族のような存在だったし、バンドはやっぱり人と人で作られているので、本当に無くてはならないパーツというか、そういう存在だったし、ひとつそういった何かが無くなってしまった感じがします。ファンの方たちに伝えるのも苦しかったので、ギリギリの発表になってしまって……。でもそれだからといって、すぐに新しいキーボードのメンバーを入れる気にはなれなくて。もちろんサウンド的にはすごくほしいんですけど、この4人で頑張っていくことに決めました。それに、もしAYAが戻ってきたいと思った時に、戻って来られる場所でありたいなとも思ったので。

Asumi 私はAYAさんと一緒に5人で続けていきたいと思う気持ちはすごくあったんですけど、AYAさんが苦しい思いをしながら続けなくてはいけないんだったら、私の気持ちを押し付けるのも違うと思ったし、理由が理由だったので、この先は4人でやっていくと覚悟を決めました。私はこの先AYAさんの想いも背負ってやっていくので、バンドを引っ張っていけるような存在になれるように頑張ろうと思っています。

HaRU ALICEさんが言ったように、私たちって他のバンドに比べても一緒にいる時間が長くて、もう会わない日がないくらい、365日ずっと一緒にいたし、家族よりも一緒にいる時間が長かったので、もうずっと一緒にいるのが当たり前で、いなくなるなんて想像もしていなかったのですごく寂しいです。最初に聞いた時はやはりショックでしたし、辛かったんですけど、Risky Melodyの活動を止めるわけにはいかないので、この4人で進んでいくしかないと腹をくくりました。音楽の面でいうと、私はまだまだ頼りない面もあるとは思うんですけど、ライブに関しては自信があるので、いつもより煽り多めで、AYAの分も盛り上げて行きたいと思っています。

ayae AYAが抜けるまでに休んでいた期間もあって、その間にフェスがあったり、ツアーもあったんですけど、このツアーのファイナルでZepp Shinjukuの会場をとったのはAYAで、一緒に会場に見学にも行って、「あーしよう、こーしよう」という話もたくさんしていたので、こんなことになってしまってすごく悔しい思いがあります。本当にこの5人でZeppに立ちたかったという思いがあるので、そのファイナル公演に向けてTシャツを作ったんですけど、TシャツだけでもAYAも一緒に連れていきたいと思って、5人の絵柄が入ったデザインにしました。これからは4人で活動していきますけど、リスメラーさんたちもいるし、頑張って行きたいと思います。

ALICE でも本当にリスメラーさんたちが支えてくれたし、4人でのライブの時もリスメラーさんたちの励ましてくれるような声援にすごく救われました。

HaRU そのAYAの活動引退の発表をした日もライブがあったんですけど、いつもよりお客さんたちが元気に盛り上げてくれたから、本当に助かりました。