SAISON VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

SAISON『何度でも、この場所で』

■今回、1stシングル『何度でも、この場所で』が発売されますが、収録されるどの曲もみなさんに当てはまる歌詞なんじゃないかな?と感じました。

石田 本当に全部刺さる歌詞ですよね。

■表題曲“何度でも、この場所で”は、曲調は爽やかで夏っぽいですが、歌詞は儚さや切なさもありますね。

愛迫 「本当は寂しいよ ステージを降りるその夜が」っていう歌詞がすごく衝撃的で。アイドルってやっぱり長く続けてやっていこうみたいな感じのイメージなんですけど、終わりが見えているっていう。しかも半年の段階でこの曲が出ているので、残り半年を噛みしめますね。でもラストのアイドルだと思っているし、本当に寂しいので、本当に気持ちを込めて歌っている歌詞です。

野中 サビ前で、はるきゃんと私が交互に歌うところがあるんですけど、そこに「だけど君はいつも僕を忘れずいてくれた」っていう歌詞があって。これって加入してみないと思わなかった感情だなって思います。忘れないでいてくれた人たちの前で、「忘れないでいてくれたね」って伝えられて良かったなって思いました。

■卒業してから時間が経ったこのタイミングでステージに立たないと伝えられなかったことですもんね。小島さんはいかがですか?

小島 自分のパートなんですけど、「君と重ねたカメラロールに 映らない 映さない“悔しさ”」っていう歌詞があるんですけど、ファンの方とかメンバーとか、関わってくれた方たちと一緒に作ってきた思い出を噛みしめながらも、でも12月を過ぎたらそのカメラロールはもう増えていかないっていう歌詞だと思っていて。やっぱり悲しいし、寂しいし、でもそれを迎えなければいけないからこそ、この歌詞はすごく響いて。ファンの人にも「すごくその歌詞が好きだ」って言ってもらえることも多くて、そういう思いも噛みしめながら最後まで歌っていきたいなって思っています。

■“Blooming”は、EDM調な曲調がライブでも盛り上がりそうな曲ですね。

米山 自分の歌っているパートに、「短すぎると嘆いていても始まらない」っていう歌詞があって。この歌詞自体は桜のことを歌っているんですけど、歌うたびに期間が少なくなってきたことによる焦りだったりとか、「もう終わっちゃうの?」とかっていう気持ちもあって。でも「そんなこと言っていられないぞ」と。「ここからまだまだ楽しいことを増やして頑張っていこう」って、歌うたびに思えるのですごく好きです。

■“星空セゾン”はSAISONでは初めてのバラード曲なんですよね?

 「ちょっとしたニコニコできることたちを集めて進んでいく」っていう歌詞があるんですけど、日々そういう風にできたらいいなって思いながら生きているので、そういう風にしようって思いながら歌おうと思います。

石田 自分が歌っている所で、「今日もてくてく歩いてきたけど 私なりのペースで」っていう歌詞があって。自分の中で「この歌詞が歌えて良かったな」って思った歌詞だったから、初披露が楽しみです。

廣島 この曲に関しては、全部の歌詞が「これ私が書いたっけ?」って感じるくらい当てはまる部分が多くて。「迷いくよくよする日もあるけど君がいてくれて頑張れる」とか、「今もまだまだ成長過程のこんな私だけど」とか。本当に全部すごく当てはまるんですよ。特に、「残り何回くらい会えるかなってまた考えちゃうけど ひょっとして君も同じこと考えちゃってくれてたらいいな」っていうラスサビの歌詞がもう衝撃で。そこで私は泣いちゃったんですけど、ファンの人たちの気持ちも自分の気持ちも表現されている楽曲で、すごいなって思って。ライブで初披露なんですけど、ライブだと歌詞が分からないことも多いと思うので、ぜひCDを手にして、歌詞カードを見たり、サブスクで歌詞を見ながら聴くことによって、また違った感動とか衝撃を楽しんで欲しいです。

岡田 どの曲もそうだけど、どのパートを誰が歌っているのかを気にして見て欲しいです。結構歌詞の内容に合う人を歌割りに選んでくれているところもあると思うので。「この子はこういう思いで歌っているんだな」とか、歌詞を見ながら、曲を聴きながら、メンバーそれぞれの気持ちを探ってみて欲しいなって思います。

鈴木 それで言うと、私の歌詞に「本当むかつくあいつも無視できない私だから頑張るよ」っていう歌詞があるんですけど、私は結構ささいなことでも気にしちゃったり、くよくよしちゃったりするところがあって。むかつくっていう感情とはまた違うんですけど、でもそういう歌詞が自分に合っているかなって思います。

■岡田さんもおっしゃったように、どの曲もそうですけど、特に“星空セゾン”では一人ひとりの声の特徴もしっかりと出ていて、誰が歌っているのかがすぐに分かるっていうのも魅力だなと思っていて。まさにそれを歌詞と照らし合わせて、改めて聴こうと思いました。さて、活動期間が残り半年弱という中で、こんなことを聞くのもぶしつけかもしれませんが、SAISONとしての活動の終わりって意識していたり、寂しさを感じたりしていますか?

愛迫 割と全力で今を生きているのかなと思っているので、そんなに先を考えていないというか、まだ寂しさは感じていなくて。だから「残り1か月とかになってやっと実感するのかな?」みたいな。

廣島 確かに今はまだそんな余裕ないよね。(笑)

愛迫 そうそう。実は最後のライブもまだ決まっていなくて。12月になるのか、来年とかになるのか……。

鈴木 でも私はこの1年で、「自分の仕事の方向性とかも決めなきゃ」とは思っていて。SAISONのおかげで見えてきたものもあるので、そういう意味ではSAISONの先のことも考えちゃっています。

米山 終わりじゃなくて、その先?

鈴木 そう。SAISONは終わってもまだ続くというか。

廣島 それで言ったら私もそうかも。終わりを見据えて活動しているというよりは、今を必死に生きながらも、「SAISONが終わったらその後どうしよう?」っていう不安というか悩みがあって。毎日必死すぎて、「SAISONが終わったら自分が消えちゃうんじゃないか?」っていうくらい、今は一番アイドルをしていることが楽しいから、どっちかって言われたら、今を見てるって感じだけど。でも私は芸能活動を辞めるつもりはないので、SAISONが終わってからは、自分がSAISONを経験したことによって得られる自分になっていたいなっていう風に考えています。

■ではSAISONとしての残り数か月、どう走り抜けていきたいか教えてください。

愛迫 アイドルでやりたいことをこの1年で詰め込みたいなって思っていて。だからTIFに出れたのはすごく大きかったですね。あとはツアーとかも回りたくて。「会いに来てね」だけじゃなく、私たちが出向いてそこでライブができたらいいなと思うのと、Zeppとか大きな会場でワンマンライブをやれたらいいなって思います。夢は大きく、最後のステージは華やかに終わりたいなと思います。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
1年間限定アイドルユニット。「私たちの全てをこの1年に」をコンセプトに1年という儚い時間を体現します。2021年11月20日、日本橋三井ホールにてお披露目ライブを開催。最高の1年にするために満員の中で堂々たるパフォーマンスを披露した。メンバーは元AKBの岡田彩花、鈴木まりや、虹色の飛行少女の兼任メンバー愛迫みゆ、林あやの、泡沫パーティーズ兼任メンバー小島瑠那、そして元アイドルの廣島みずき、米山穂香、2022年7月に、元AKB48の石田晴香、野中美郷が加入し、アイドル経験者9名で構成されている。
https://www.saison.news/

RELEASE
『何度でも、この場所で』

Type-A(CD)
QARF-60122
¥1,200(tax in)

Type-B(CD)
QARF-60123
¥1,200(tax in)

Type-C(CD)
QARF-60124
¥1,200(tax in)

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8月16日 ON SALE