律 澪はジェンダーレスな存在で、今の時代はそういうところへの偏見がなくなってきたとはいえ、今でもたまにそういう視線を感じることがあるけど、澪は本当にとっつきやすい人です。お客さんたちも何の抵抗もなく馴染んでいるのも、澪という人間性が持つ魅力だと思います。ただ、めちゃくちゃしっかりもしているけど、実は結構ポンコツな一面もあって、そこがギャップ萌えです。僕らはYouTubeチャンネル内にチャレンジ動画などもアップしていますが、その企画の中で、僕が調理師免許を持っていることから、「カツ丼を作ろう」という企画を行いました。その時に澪が、「調理器具などは全部任せてくれ」というので任せたら、カツ丼だと言っているのに、用意したのはグラタン皿で……。(笑) しかも食材もまったく用意していなかったから、それも用意をして、いざ調理しようと思ったら、調理器具もいろいろと足りなくて。(笑) そういう抜けている一面も澪のギャップであり、魅力だなと感じています。
澪 僕的には、湊音がこのグループの中で一番ギャップがある人だと思っていて、ダンスがすごく上手でスタイリッシュなんですけど、実はめちゃめちゃかわいいものや、甘い食べ物が好きな人なんです。関西出身らしくノリがすごくいいし、いっぱい面白いことをしゃべってくれるメンバーです。
湊音 ハイブリッド関西人陰キャなので。(笑) 今はめちゃくちゃ褒めてくれましたけど、僕の地元では、「お前、お笑いのセンス面では大阪人の中で底辺や」と言われるくらい面白いことを言えない人なんですよ。(笑) 学生時代も、みんなが日常会話で当たり前にボケツッコミをしていく中、僕はぜんぜん上手くツッコめなくて。それで陰キャになってしまいました……。(笑)
律 おいおい、大阪のせいにすな!(笑)
湊音 勇太はですね、よく逆方向の電車に乗る人です。(笑) そして大事な時ほどあま噛みをする人です。そこが彼のかわいらしい一面でもあるんです。でも、ライブイベントの主催者としての挨拶や、普段の練習の時もみんなをまとめあげてくれるなど、全体を整理して導いていってくれています。ポンコツさもありながら、大切なところでは全力でぶつかっていく人です。僕らはライブ中のMCで、「一発ギャグをどうぞ」などと、メンバー同士で無茶ぶりをしあうこともあります。そういう時に一番振られるのが勇太なんです。でも、振られてもめげることなく最後までやりきる、とても行動力のある人です。
■そんなメンバーたちの集合体となるのがSTEEZYですが、ぜひ1stミニアルバム『SSS』に収録した曲たちの魅力も語っていただけますか?再び湊音さんからいきましょうか。
湊音 僕が個人的に好きなのは“Burning Out”です。メロディーは王道なんですけど、曲が後半に進むにつれて、律のゴリゴリのラップがガツンと衝撃を与えるし、楽曲面でも攻めていて、1曲の中でギャップを覚える展開が聴いてて気持ちいい曲です。ぜひ、1曲の中で変化していく流れにも注目してください。歌詞の面でも、「超えていけ」の言葉じゃないけど、自分たちの殻を破って、どんどんと上に向かって爆発していくような感情は、まさに僕ら自身の気持ちそのものです。“Burning Out”を歌う度に、会場全体の空気が上がっていくのも好きなところです。
律 僕も“Burning Out”が好きなんですよ。この曲のラップは自作しています。自分の思いをラップに乗せられたのも嬉しかったけど、デビュー公演の1曲目に歌ったのがこの曲だったということもあって、とくに印象深く自分の中に残っているのも、選んだ理由としてありました。実際にライブでも、 “Burning Out”をきっかけにライブの空気を上げていける、まさにSTEEZYらしさを出した楽曲だと思っています。
澪 僕は“Just To Be Free”を一番押したいなと思っていて。STEEZYといえばカッコいい楽曲を軸に据えたクールなグループという印象ですけど、この“Just To Be Free”は、かわいいノリを見せられる曲になっています。お客さんたちも、メンバーらのかわいい姿に魅力を感じてくれていると思うし、みんなで一緒に踊れる振りもあるから、ライブで“ Just To Be Free”を歌うと、フロアから「やったー!!」とか、「きたー!!」という声も飛び交うんです。それくらいライブでも支持が高い楽曲です。
ゆうと 僕は“Shake it up!”ですね。“Shake it up!”は、IVYのHIROTOさんが提供してくれた楽曲で、ライブ中にお客さんたちとコール&レスポンスができる曲にもなっています。ライブでお客さんたちと一緒に声をかけあって盛り上がりながらアガれる曲なんです。楽曲の雰囲気もカッコいいし、「僕らの歌やダンスを見て!」という魅力を持っている曲でもあります。ライブでも1曲目に持ってきて、いきなりお客さんたちと熱い関係を作るなど、まさに一体感を描き出せるような曲になっています。
HIRO 僕は“Burning Out”推しです。この曲はデビュー公演の1曲目を飾った曲で、その日のアンコールでもう一度披露した楽曲なんです。しかも、ひと足先にデジタル配信もするなど、この曲には個人的にも深い思い入れがあります。曲調もタイトルの通り、爆発力のある楽曲だし、ライブで歌い踊る度に、自分の中のボルテージもガンガンと上がっていきます。“Burning Out”を歌うと、会場のボルテージも上がるし、その熱い空気を次にも繋げていけるので。まさにライブ会場を「いくぜー!!」という空気に染め上げてくれる楽曲です。
智洋 僕は“Secret Moon”をお勧めしたいです。“Burning Out”や“Shake it up!”が激しめの楽曲なのに対し、“Secret Moon”は、メロディアスさを強調した楽曲で、しかもブラスやストリングスなど、いろんな音を詰め込んでいます。ライブでこの曲を歌うと、会場の雰囲気もお客さんの気持ちも一瞬で切り替わるんです。不思議な、でも素敵な魅力を持った楽曲です。“Secret Moon”の歌い出しの最後は自分が担当しています。とくに責任感の重いパートだし、毎回思いを込めて大切に歌っているからこそ、この“Secret Moon”が好きという理由もあります。
勇太 ミニアルバムの冒頭に収録された、ライブでも毎回流れる“SE”についても語るなら、この“SE”こそ、「ここから始めるぞ!」という、僕らの、そしてお客さんの感情のボルテージを上げていく、すごくカッコいい曲です。なので、この“SE”にもぜひ注目してください。そのうえで僕がお勧めしたいのは、“Just To Be Free”です。この楽曲は爽やかな王道アイドル曲なんですが、メンバーそれぞれがいつもとは異なる表情を持った歌い方をしていくので、そこにも注目してほしいです。ライブでは簡単な振りもあるので、みんなで一緒に盛り上がれる曲にもなっているので、ぜひ推したい1曲です。
■今作の1stミニアルバム『SSS』のタイトルには、どんな思いが込められているのでしょうか?
澪 命名したのは僕なんですけど、ここには「STEEZY START STORY」という意味が込められています。この作品をきっかけに、これからSTEEZYの物語が始まっていく。このミニアルバムをきっかけに、STEEZYはさらにいろんな表現の幅を広げていくと思います。でも、どんな時間が経っても、この作品に立ち返ると、「僕らはこんなにも可能性を持ったグループとして始まったんだ」と思い返せる。だからこそ『SSS』というタイトルにしました。
律 僕はめっちゃ小さいサイズのシャツのことかと思ってた……。(笑)
■STEEZYというグループ名に込められた思いも気になります。
HIRO STEEZYは、英語のスラングで「個性」のことなんです。同時にそこには「クール」や「カッコいい」という意味も含まれています。それはまさにSTEEZYのことを指していて。だからこそこの名前を付けました。
■そして、これからのSTEEZYの予定ですが……?
ゆうと 僕らは、池袋harevutaiで行ったワンマン公演を持ってデビューを飾りました。でも、今でも悔しさを覚えているのが、会場を満杯に出来なかったこと。これからも変わらず積極的にライブ活動を続けながら、1年後には、再び池袋harevutaiのステージに立って、今度は満員のお客さんたちと一緒にライブを行いたいという目標を持っています。その上で、たとえばZeppのような大きな場所にも進出したいし、いろんな地域にも足を運べる存在になりたいです。まずは今の勢いを大きく膨らませていく活動に僕らは視線を向けています。
湊音 STEEZYはいろんな要素を持ったグループで、カッコよさはもちろん、面白さや親しみやすさなど、いろんな魅力をステージの上から発信しているので、僕らと一緒にみんなも歩んでいってくれたら嬉しいなと思っています。ぜひ今後の活動にも注目し続けてください。
■湊音さん、最後に一発ギャグをお願いしても良いですか?(笑)
湊音 えっ!マジですか!?くぅーーーー!(その後、一発ギャグを披露してくれました。気になる方はぜひライブでリクエストしてご覧になってください。)
Interview & Text:長澤智典
PROFILE
2024年3月にデビュー。メンバーは律、佐々木勇太、白河湊音、吉井智洋、ゆうと、HIRO、天城澪の7名のメンバーからなる。2024年4月にシングル『Burning Out』をリリース。2024年3月に東京・harevutaiにて開催したワンマンライブでデビューを果たした。
https://www.youtube.com/channel/UCQMIb06Sz_m3xg3MN_CS0_Q
RELEASE
『SSS』
QARF-69245
¥1,200(tax in)
rockfield
7月23日 ON SALE