■3曲とも雰囲気の異なる楽曲になっていますが、それぞれMVの撮影は終えていると伺いました。どんな撮影でしたか?
葉月 “アイのウイルス”の撮影の時は、最初は学校でみんなで制服を着て撮っていて。多分映画とは全然違う解釈というか、こういう感じの意味にも取れるよね、という感じのMVになっていると思います。ちょっと大人っぽいドレスを着ているシーンもあって、その部分は鏡が地面に散らばっていたりもして。ちょっとシリアスで大人っぽい、珍しいたかねこが見られるMVになっていると思います。
星谷 結構メンバーとペアになって撮影することも多かったんですけど、カメラの前に割れたガラスがあって、そのガラス越しに歌っているシーンを撮ったりもしたんです。1枚のガラス越しに私たちがいるように映っていたのが新鮮で、よりMVの完成が楽しみになりました。
涼海 “I’M YOUR IDOL”は、すごく自然いっぱいみたいなところで撮らせていただいて、緑いっぱいの、本物のアヒルとかがいる湖で撮りました。風船を使ったり、シャボン玉とか、ウクレレとか、いろんな小道具も使ったりして、温かみのある素敵なMVになりました。別日の撮影では、風船がたくさんあるところでめっちゃ遊んだりしましたね。(笑)
■シングルからは話が外れてしまうのですが、高嶺のなでしこは、YouTubeのダンスパフォーマンスビデオも見どころのひとつかと思います。最近公開された“LOVE ANTHEM”の映像は、オリジナル曲とも印象が違うストリート系の衣装も相まってすごく新鮮でした。
葉月 “LOVE ANTHEM”は元々男性の楽曲なので、自分が歌いきれるか不安でした。でもメンバーには声がカッコいい子も多いので、ライブでパフォーマンスしながら聴いていて楽しいです。
■“LOVE ANTHEM”や“アイのウイルス”も含めて、歌う楽曲の幅が広がっている今、音源を聴いていて、みなさんの歌声のバリエーションが豊かになっているのを感じます。お三方は歌声のバリエーションを増やすために試したことや意識したことはありますか?
涼海 私は声がどちらかというと可愛い系になっちゃうので、カッコいい系の曲を歌う時は苦戦することもあって。“LOVE ANTHEM”の「ガキの頃のまんま」という歌詞も、ライブの時はがなったりしています。声質は変えられないので、自分なりにどうやったらカッコよく聴こえるかというのを考えました。
星谷 私もHoneyWorksさんには可愛い声と言ってもらえるので、カッコいい声の曲は難しいんですけど、カッコいい歌声を出せる人、それこそCHiCOさんや百田夏菜子さんの声やライブ映像を観て研究して、家でもすごく練習しました。
葉月 私は元々声がだいぶか細いというか、ちょっとカサカサしている感じなので……。
涼海 カサカサしてないよ!すごく綺麗な声してるよ!(笑)
葉月 (笑) なんかうっすらした感じの声なんですけど、ライブだと聴こえなかったり、曲によっては合わないことがあるのが悩みだったんです。ONE OK ROCKのTakaさんの声が大好きなんですけど、歌い方を参考にしながら、喉を開けている感じとか、口がどういう形で開いているのかを見てみたり、口の形や息の量で声が変わるというのを、YouTubeだったり、ボイトレの先生に教えてもらったりしながら、意識して歌ってみたりしています。たくさんライブがある時は、ライブの度にレベル上げみたいな気持ちで、「今回のライブではこういう歌い方をしてみよう」みたいなことをチャレンジしていたんですけど、ちょっと変な感じになる時も多くて。(笑) 今度はそういう声の違いも使い分けられるように、もっともっと頑張ろうと思っています。
■来年は代々木第二体育館でのライブが控えていますし、より活動の幅を広げていくかと思います。来年の活動や代々木公演に向けた意気込みや目標などを聞かせてください。
星谷 国立代々木競技場第二体育館は、たかねこにとって過去最大キャパのライブになるので、今からすごく緊張していますし、まだどういうステージになるのかも決まっていないので不安もあります。でも日本武道館という目標に行くためのステップだと思っているので、満員の景色を見たいし、もっと知ってもらったり、来たいと思ってもらえるように、ライブであったり、SNSでの内容であったり、身の回りのことをもう一度改めて頑張りたいなと思っています。
葉月 過去最大のステージに出させていただくのもそうですし、来年までお仕事が決まっていることがとても嬉しくて。セカンドシングルも出て、よりたくさんの方にたかねこを見ていただける機会が増えると思うので、よりたかねこのメンバーとして恥ずかしくないように頑張りたいなと思います。これまではみんなについていくことに本当に必死だったんですけど、これからは新しいこと、他のことにも目を向けていけたらいいなと思います。
涼海 キャパがどんどん増えていることに不安もありつつ、どんどん前に進めているんだなと思えてとても嬉しい気持ちもあって。私たちは日本武道館に立つという目標を掲げているので、そのためにもまずは代々木公演を完売で大成功させられるように頑張りたいなと思います。
Interview & Text:村上麗奈
PROFILE
クリエイターユニットHoneyWorksがサウンドプロデュースを務める10人組アイドルグループ。『JDOL AUDITION supported by TIF』の最終合格者7名と、2022年5月31日に活動を終了した「ラストアイドル」の元メンバー3名(橋本桃呼・松本ももな・籾山ひめり)、によって2022年8月に結成。高嶺の花のように多くの人から憧れられ手に入れることのできない、そして大和撫子のように日本女性の清楚な美しさとかわいらしさをもった、誇り高きアイドルグループを目指す。2022年11月には、HoneyWorks「可愛くてごめん」の公式カバーMVをYouTubeに公開し、1,750万回再生を突破。数多くのオリジナル曲もリリースし、TikTokの総再生回数は2億回を超える。※2024年12月現在 2024年2月21日にメジャーデビューシングル「美しく生きろ/恋を知った世界」にてビクターエンタテインメントよりメジャーデビュー。12月11日に2ndシングル『IʼM YOUR IDOL / アドレナリンゲーム』をリリース予定。
https://takanenonadeshiko.jp/
RELEASE
『IʼM YOUR IDOL / アドレナリンゲーム』

スペシャル盤A(CD+BOOK)
VIZL-2372
¥3,300(tax in)

スペシャル盤B(CD+BOOK)
VIZL-2373
¥3,300(tax in)

初回生産限定盤A(CD+DVD)
VIZL-2374
¥2,750(tax in)

初回生産限定盤B(CD+DVD)
VIZL-2375
¥2,750(tax in)

たかねこ盤[通常盤](CD)
VICL-37753
¥1,300(tax in)
ビクターエンタテインメント
12月11日 ON SALE