竹内唯人 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

竹内唯人『OO』

■歌詞にある「812」というのはなんの数字なんですか?

竹内 これは「立ち位置」とかけているんですけど、特別な記念日なんです。韻マンが結構「親父が朝5時から働き」とか、自分の生い立ちのことを歌詞に書いてきたので、僕も書こうかなって。その結果、強さのある歌詞になりました。友達に聴かせても「めっちゃ相性良いね」って言ってくれて。ぜひ韻マンとのコラボアルバムを作りたいですね。韻マンとだったら一生なにかできるなって思います。

■それは制作中だけじゃなくても思いますか?

竹内 思いますね。初めて僕の家に遊びに来た時に「韻マンとはずっと一緒に遊ぶかもしれないな」と思ったんです。それを韻マンも同じように思ってくれていて。なんかいろいろすごい合うんですよね。

■そうなんですね。“I GOTTA SAY”に作曲・編曲で参加したGRPさんは“Day and Night”にも携わっていますね。

竹内 これも一緒に作りました。どういう曲にしようとかもなくて、「自分で今思っていることを書こう」みたいな。これを作っている時、すごくライブしたかったんです。トラックも最初はもう少し静かだったんですけど、僕の歌詞とかメロディを汲み取ってくれたのか、GRPさんがライブっぽいアレンジにしてくれたんです。

■最初からライブを見据えて作ったわけではなかったんですね。

竹内 そうですね。「その時に書きたいことを書いたらこうなった」、みたいな感じです。

■asmiさんのコラボ曲“LIFULL”も収録されています。

竹内 asmiちゃんが「嘘でしょ」から「キスしてね」まで書いてくれて、後半の歌詞は僕が書いたんですけど、4回くらい歌詞を書き直したんです。最初にトラックが届いた時、asmiちゃんの歌詞が来る前に歌詞を書いていて。でもasmiちゃんの歌詞を見たら、「そういう風に書くんだ!」みたいな感じだったので、くっつけると話が合わなかったりしたので書き直して。asmiちゃんサイドからは「唯人くんの言葉とか口調がちょっとヤンキーチックかもしれないです」って言われちゃって。(笑) もう少し可愛くしようと思って、「もしasmiちゃんと付き合っていたらこういう風になるだろう」って考えながら書きました。コンセプト的には、男がゲームばっかりの駄目なやつで、女の子はそれに対して怒るけど許しちゃうみたいなテーマで。まぁ男も女も駄目なんですよね、ゲームばっかするし、許しちゃうし。でもお互い好きなのは変わらないよねっていう。女の子側がゲームにハマっていればこういうことは起きないんでしょうね。(笑)

■最後の「君の事を愛しているんだ」からは、すごく正直な気持ちも歌われているのが印象的でした。

竹内 僕のヴァースが始まる「仕事終わり即直帰」から大サビまでは、割と僕の苦手なキーだったので、「最後は声を張りながらストレートに歌いたい」ってお願いして。本当はサビを二回繰り返して終わる展開だったんですけど、変えてもらいました。この曲はレコーディングが結構難しかったんです。“I Know I Can”とGRPさんの曲を録る時に使ったマイクが僕の好きなマイクだったんですけど、“LIFULL”は違うマイクだったんです。asmiちゃんにはすごく合っていたんですけど、僕にはちょっと難しかったんです。そもそも優しい声で歌うのに、マイクを通すともっと音が丸くなる感じがして。なので「最後はしっかり歌いたいです」っていうことで歌いました。途中、僕はどういう風に歌ったらいいのか分からなかったりもしたので結構戸惑ったんですけど、asmiちゃんはすごく上手だなって思いました。今回のEPの曲はどっちかというとカッコつける曲というか、強く歌う曲が多いんですけど、“LIFULL”ってめっちゃ可愛いこぶっている曲じゃないですか。歌っているというよりは話しているみたいな感じ。だからすごく難しかったです。

■5曲をひっくるめて、今作はどういうEPになったと思いますか?

竹内 『XX』と比べると、すっきりしっかりまとまったかなっていう印象がありますね。言いたいことをしっかり全部言えたなっていう。『XX』を作り終えた時に、次のEPとかアルバムは「こういう風にしたい」っていうのが決まっていたので、それが結構大きかったかなって思います。

■このEPの制作を終え、次にやりたいことというとなんですか?

竹内 韻マンと一緒にアルバムかEPを作って、一緒に2マンライブとかやりたいですね。韻マンと音楽やっているのはすごく楽しいし、正直に楽しめる気がするので。“I GOTTA SAY”では「正直になれない夜 変えてくれた様に」って始まるんですけど、これは韻マンのことを歌っていて。韻マンとは、『XX』の“Roar”と“XX”を作る2、3か月くらい前から会っているんですけど、その時から韻マンの曲の作り方を見て、もう少し正直に歌詞を書いてもいいんだなって思って。なので、すごいキーマンなんですよ。

■そうだったんですね。制作に限らずで言うと、他にやりたいことはありますか?

竹内 ずっとライブがやりたいって言っているんですけど、結局できていないので、ライブですかね。次にフルアルバムを制作して、そのタイミングでワンマンライブをやるのか、その前に韻マンとのものを作って、2マンライブやるのかは分からないですけど、フェスとかじゃなくて、ちゃんと自分のチケットを買って来てくれる人たちの前に出たいです。フェスに出る時と自分の曲を知ってくれて来てくれるライブって、やっぱり違うじゃないですか。

■そうですね。そこで今回の曲たちをライブで聴けるのを楽しみにしています。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
2001年生まれ、東京出身。2019年にABEMAの恋愛リアリティショー「オオカミちゃんには騙されない」に出演し、スタイリッシュなビジュアルと気さくなキャラクターとのギャップが同世代から人気を集める。同年10月にLINE RECORDSよりデジタルシングル『Only Me』でアーティストデビュー。その後も配信リリースを重ね、2020年2月リリースの3rdシングル『ニビイロ』がテレビ朝日ドラマ「鈍色の箱の中で」の主題歌に抜擢され、Spotifyのバイラルチャート 5位に連日ランクイン。また、2021年4月にリリースした『MIRAI (feat. $HOR1 WINBOY)』が TikTokで話題となり、人気楽曲ランキング2位にチャートイン。2021年7月にはメジャー1stデジタルシングル『After the rain』をリリース。2021年12月1日には自身初となるミニアルバム『XX』をリリース。
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RELEASE
『OO』

playlist Zero /NIPPON CROWN
5月25日 ON SALE

https://youtube.com/shorts/Xur95Nq-Kw0?feature=share