THE BEAT GARDEN VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

THE BEAT GARDEN『マリッジソング』

今まで書かなかったような言葉を、作品に引き出してもらった

THE BEAT GARDENが12月7日にデジタルシングル『マリッジソング』をリリースした。同楽曲は現在放送中の板垣瑞生×松井愛莉W主演ドラマ「社内マリッジハニー」エンディング主題歌に書き下ろされたもの。物語に忠実に寄り添ったという新曲“マリッジソング”はもちろん、2ヶ月連続で開催される生配信ライブ『The Beat Garden on line live―Roots―/―Emotional―』について、U、REI、MASATO、SATORU、メンバー4人に話を聞いた。

■まずは11月28日に開催された配信ライブ『The Beat Garden on line live―Roots―』を終えての感想を。

U 配信ライブの楽しさを見つけられたと思えるくらい、新しい試みができたなと思っています。画面越しで観ている方に僕たちが欲しいと思っていたリアクションをもらえて、これまでのライブとは違う達成感があった1日でした。

REI 『Roots』ということで、ビートガーデンの歴史を辿るようなセットリストを組んでいったんですけど、EDR(Electric Dance Rock)の曲調が多い中で、数ヶ月に渡ってリアレンジやリミックスに力を入れました。耳でも楽しめるようなライブにしたいなと考えて作ったので、観てくれた人が楽しんで、満足してくれたかなという印象が個人的にありましたね。

MASATO “Sky Drive”のMVを撮影したスタジオで開催できたことが、自分たちのルーツを辿れましたし、昔から知ってくれていたBeemerは懐かしさがあったり、最近知ってくれたBeemerは新しい僕らを観てもらえたようなライブができました。コロナが落ち着いた後の生のライブでも、きっと活きてくるような公演になったと思います。

SATORU 対バンライブだと、あまりDJセクションはないんですけど、配信ライブの機会にやれたことは自分のアピールポイントの一つとしてよかったなと思っています。本当に楽しかったですね。今回の会場はライブハウスじゃなかったので、音源の細かい調整一つひとつが僕の中でとてもこだわったところになりました。

■12月20日の『Emotional』公演も、もうすぐですね。

U これまでのオンラインライブでは、みんなが画面越しでどんな環境で観ていて、どう受け取ってくれるんだろうと気になっていたんですが、『Roots』で受け取ってもらった実感があって、それが自信になったので、『Emotional』も本当に楽しみです。会場に2回も下見に行きました。(笑)

■7日にはデジタルリリース曲『マリッジソング』がリリースされました。リリースを迎えていかがですか?

U ドラマ「社内マリッジハニー」自体の反響がすごいなというのをSNSを通じてとても感じています。楽曲制作の際に脚本を読ませていただいて、さらに原作の漫画も読んで、僕にとっても大好きな作品になったので、作品の一員になれたことがとても嬉しくて。かつ、ビートガーデンを初めて知った人が、リリース前にこんなに多かったことはないくらい、DMとかで反響をいただいたのが本当に嬉しかったです。今もワクワクしています。

■これまでの楽曲とまた違ったアプローチができている曲なんですね。

U よくTwitterでエゴサするんですけど、原作ファンやドラマファンの方が、SNSで“マリッジソング”のことを言ってくださっていて。その反響の多さは書き下ろし冥利に尽きますね。あとは和田颯(Da-iCE)くんや、立石俊樹(IVVY)くんとか、僕らの近くのアーティストがキャストとして出演しているので、ビートガーデンは知っているけど、まだ曲を聴いたことがない人の耳にたくさん届けることができた実感もあります。その両側面で声をたくさんいただいているという状況ですね。

REI 今回、ドラマのタイアップということもあって、作品に沿った歌詞をUさんが書いてくれたんですけど、男性・女性両方の目線で捉えられる言葉遣いだったりとか、ここまで忠実に作品に沿っている歌詞はビートガーデンとしては珍しいことだったので、そこも含めて歌ってみて、新鮮な感覚がありました。

U “ぬくもり”や“光”といった、作品に沿った歌詞はこれまでにもあったんですけど、その歌詞には自分の経験や思いも反映していました。今回は即日結婚がテーマで、僕は結婚の経験がまだないので、僕自身の要素はいっさいなく、原作を読み込んで、忠実に作品に沿って書いたんです。今まで僕が書かなかったような言葉を、作品に引き出してもらった感覚がありますね。

MASATO メロディーでいうと、今回は田中隼人さんにアレンジをお願いさせてもらったんですが、本当に素敵に仕上げてもらいました。僕らにとって兄のような存在なので、こうして一緒に楽曲を作れたことが嬉しかったですね。アレンジがもつ感情に委ねながら、歌詞はしっかりと「社内マリッジハニー」の2人を思い浮かべて歌えたので、いつもと違うような表情が乗っているかなと思います。

■田中さんとは前から交流があったとのことですが、このタイミングで参加されたのはどういった経緯があったのでしょうか?

U ビートガーデンの方向性がJ–POPに切り替わる時に、隼人さんと一緒に作りたいという話を事務所に相談していたんですが、なかなかタイミングが合わなかったんです。ただ、プライベートでご飯に連れて行っていただいている時に、「ビートはもっとこうした方がいい」とか、的確なアドバイスをたくさんいただいていて。今回の楽曲で、ビートやドラマの意図を汲んで作るのであれば、隼人さんが心強いなと思いオファーさせていただきました。

■歌が入って完成した“マリッジソング”を聴いたSATORUさんの印象もお聞きしたいです。

SATORU こういった曲を3人の歌声で聴くのが新鮮でしたね。誰か1人で歌っているよりも、3人だから成立しているところもあるなと感じますし、いつもサビでは3人がユニゾンしているんですけど、“マリッジソング”のサビはUさん一人で歌っているんですよね。そこで新しい一面が見れたなと。これからサビでMASATOくんやREIちゃんが一本で歌うことがあったりするなど、いろんな可能性が見えたなと思っています。