youmenosay VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■こんなにアツくギャル論を語ってもらえるとは思いませんでした。(笑) 3曲目の“TAKAI $USHI”についても教えて欲しいんですけど、高い寿司が食べたくて作ったんですか?

可恩 いや。(笑) まずトラップミュージックをやりたかったんです。私自身がハマっていて、アイドルがやったら絶対かわいいと思って。だから先に曲ができて、歌詞の構想は全然なかったんですけど、マジメに歌うと全然youmenosayっぽくないし、そもそもメッセージを乗せることがすごく難しい音楽ジャンルだなと思ったんです。それで、ずっと寿司をテーマにした曲を作りたいと思っていたので、やってみたらうまくハマったんです。

■ずっと寿司の曲を作りたかったんですか?

可恩 はい。いろんな寿司曲があると思うんですけど、“スシ食いねェ!”以上の寿司ソングはまだないと思っていて。SHOさんってわかります?

■「ヤクブーツはやめろ」のSHOさんですか?

可恩 そうです。SHOさんの“I LIKE SUSHI”という曲があるんですけど、そういうのとかを見て、アイドルがいいリリックで歌えたらカッコいいなと思ったんです。それと、これは今回の3曲が揃ってから思ったんですけど、全部ツラい時にこうしたいよねみたいな曲になっていて、「もしかしたら自分、ツラかったのかな?」と思いました。(笑)

■ツラい時には高い寿司が食べたい?

可恩 最近は忙しくて遊んでいる時間がないから、食べるくらいしか楽しみがなくて。回転寿司も大好きなんですけど、せめてプライベートで「疲れたな」っていう時は、高い寿司を食べられるくらいの人間でいたいなと思ったんです。でも、働かないとお金はないじゃないですか。だから「高い寿司食べたい」と歌っているけど、「結局は働かなきゃいけないんです」っていうツラさも描かれた曲なんです。

■だから「働いてするぜ納税」という歌詞が出てくるんですね。

可恩 そうなんですよ。あとは、これからライブで声出しができるようになるから、みんなに「HEY RASSHAI」とかコールしてもらえたら絶対おもしろいだろうなと思って。振付も想像できるし、海外の人にも楽しんでもらえそうだし、そういう「ウケそう」みたいなことを意識した部分もあります。

■ちゃんと寿司にたどり着いた理由があるんですね。ちなみにみなさんの好きな寿司ネタは?

ゆま お魚だったらサーモン。

さり ゆまてゃの好きなやつ全部言えるよ。サーモン、たまご、かっぱ巻き。

ゆま 生魚がちょっと苦手で……。でも、お寿司屋さんは好きなんです。だから、その3つとデザートかサイドメニューみたいなものを中心に回転寿司を楽しんでいます。

可恩 さりちゃんはイカオクラとか渋いの食べてるよね。

さり え、渋いかな? でも、さりもサーモン大好き。あとはネギトロとかかな。

■好きな寿司ネタって性格が出ますよね。可恩さんは?

可恩 私は「炙りえんがわ塩」しか勝たないです。好きなんですよ。立ち食い寿司で175円のやつ。(笑)

■塩で食べるんですか?

可恩 塩以外認められないです。脂が多いから醤油は弾いちゃうんですよ。あと、イクラも大好きです。

■歌詞にもたくさん寿司ネタが入っているので、お寿司を食べる時に参考にして欲しいですね。そんな3曲が収録された今作は、youmenosayにとってどんな作品になりました?

可恩 意外とメッセージ性の高い1枚になったかもしれないなと思っていて。

■生きづらい世の中に対して、ポジティブに乗り切ろうというメッセージが?

可恩 そうですね。結局は自分の捉え方というか。ベクトルや考え方は違っても、みんな同じだけツラいことはあると思うんです。その中でそれぞれが生きづらいなと思った時に、youmenosayを聴いてもらえたらいいなって。

■ゆまさんはどうですか?

ゆま 3曲ともパンチがきいていて、いい意味でぶっ飛んだ作品になったなと思います。だからといってメッセージ性がないわけでもなくて。最近は「こんな世界は嫌だ、わーっ!」ってなっている人たちが多いと感じていて、自分もその1人かもしれないなと思うんですけど、だからこそ伝わるものがあったというか。このシングルをいろんな人に聴いてもらって、もっと世界をよりよくしたいです。

■そういう気持ち、大事だと思います!さりさんは?

さり 今まででいちばん、さりと同じバイブスを感じるというか、狂人じみた感じが似ているなと思っていて。(笑) さりは世界を変えたいと思っていて、神になりたかったんですよ。特に“ゆめのせい体操”は伝えたいこととか、さりも思っていることがいっぱい入っていて、ちょっと神になれる気がするんです。

可恩 この3曲は全部神になれる可能性はあるよね。実際、4月からyoumenosayは神になるんですよ。

■どういうことですか?

可恩 youmenosayの4コマ漫画を毎週公開することが決まって、かしわぎつきこさんに描き下ろしていただくんですけど、私たちは「夢の星」という星から地上に降り立った神なんです。

ゆま 女神になっちゃいました。(笑)

可恩 今、世界は荒廃しまくっているじゃないですか。それは結局信じるものがいっぱいあるからで、「ウチらが唯一神になっちゃおうぜ」みたいな話なんです。それで私たちが地上アイドルマニュアルに沿ってアイドル活動をがんばっていくんですけど……、ちょっと何言ってるかわからないですよね?(笑)

■とりあえず公開されたら読んでみます。(笑)

可恩 それにともなって漫画と連動したボイスドラマも始まるし、5月7日(日)には初のバンドセットでのワンマンライブも予定しているので、二次元でも三次元でも楽しんでもらえたらうれしいです!

Interview&Text:タナカヒロシ

PROFILE
2022年3月26日、「本物の2次元アイドルになりたい」という夢を持った北郷 可恩(ほんごう かのん)、逢花 ゆま(あいはな ゆま)、雪乃 さり(ゆきの さり)の3名により結成を発表。可恩が総合プロデュース、リーダーを務め、自分たちのリアルなアイドル活動を原作に、ノンフィクションでのアニメ化を目指すセルフ運営アイドルユニット。ライブはもちろんのこと、アニメ化するという夢に向けてメンバーのキャラクターデザインやキャラクターボイス、ノンフィクションの漫画などを制作。2022年5月7日に渋谷DIVEにてデビューライブを開催。2023年3月28日に3枚目のシングル『ゆめのせい体操』をリリース。
https://youmenosay2022.bitfan.id/

RELEASE
『ゆめのせい体操』

ダウンロードカード
※公式サイトおよびライブ会場にて販売
¥1,000(tax in)

3月28日 ON SALE

LIVE
1st Anniversary Oneman Live「START」
5月7日(日)東京・渋谷DIVE
OPEN18:00 / START18:30
https://youmenosay2022.bitfan.id/contents/89721