櫻坂46 VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

衣食住に違和感を抱かなくなった時点で、私たちはもう家族なんだと思います。

櫻坂46が、15thシングル『Lonesome rabbit / What’s “KAZOKU”?』を6月10日にリリース。両A面シングルである本作には、性格の異なる2曲が収録されている。“What’s “KAZOKU”?”は、MBS/TBS系TVアニメ『夜桜さんちの大作戦』第2期オープニングテーマとなっている。
今回は2期生の増本綺良と、3期生の谷口愛季に、楽曲への思いや、二人の関係性について話を聞いた。

■お二人は2期生と3期生の間柄ですが、仲良くなったきっかけを教えてください。

増本 私が出演する櫻坂46のバラエティ番組「サクラミーツ」に、(谷口)愛季ちゃんがレギュラーメンバーとして加入してくれたのがきっかけです。一対一で深くお話をする機会が増えたおかげで、一緒にいるのがどんどん楽しくなりました。今はもうとても仲良しです。

谷口 そうおっしゃってくださって嬉しいです。(笑)

■一緒に番組を作る中で、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

増本 「サクラミーツ」のイベントで、私が脚本を書いたオリジナルドラマを披露したことがあります。加入したばかりの愛季ちゃんには目立ってほしかったので、長ゼリフのある大変な役をお任せしました。あえて言葉を重複させるという覚えにくいセリフだったのですが、私が理想として描いたそのままを演じてくれて、信頼が爆上がりしました。(笑)

■谷口さんからも、その長ゼリフに挑戦した時の気持ちをお聞きしたいです。

谷口 A4の紙が半分埋まるくらいの長ゼリフがある台本が届いた時には、やっぱり驚きました……。でも、物語のキーパーソンのような役柄をいただけたことが嬉しくて、最後まで楽しく挑戦できたのをよく覚えています。

■仲の良いお二人に、お互いの印象を教えていただきたいです。

増本 私は常に人を笑わせようと思いながら日常を過ごしています。一方で愛季ちゃんは、普通に生きているだけで人を笑顔にできるという天然物です。「サクラミーツ」でも、ふいに出る返しの一撃がすごく面白いんです。ファンのみなさんの間でもたびたび話題になる滑舌の悪さも、絶妙なタイミングで発揮してくれる様子にいつも痺れています。

谷口 私はまったく自覚はないのですが……。(笑) でも私は個性がないことが悩みだったので、面白いと言っていただけることが嬉しいです。

■谷口さんからも、増本さんの印象を教えてください。

谷口 私も綺良さんの面白いところが大好きで仕方ありません。一緒にいるだけで、私では思いつかないようなワードがどんどん飛び出してきます。視点そのものが違うといいますか、同じ景色を見ていても、綺良さんにだけ別の何かが見えているのではないかと思います。(笑) そんなバラエティ力の高い綺良さんが、ブログではキリッとした素敵な文章を書くんです。そのギャップとアイドルとしてのバランスを、私はすごく尊敬しています。

増本 「実はしっかりしているんだよ」というのは、私が気付いてほしいポイントです。(笑) そこまでちゃんと見てくれている愛季ちゃんは、やっぱり視野が広いなと思います。

■お互いのリスペクトを感じたところで、今回リリースする曲についても聞きたいと思います。まずは“Lonesome rabbit”がどのような曲になっているのか、谷口さんから教えてください。

谷口 不満をぶつけたような歌詞が印象的な曲です。ウサギはかわいくて、でも弱くて、どこか寂しい生き物というイメージを持つ人もいますよね。でもこの曲では、「実はウサギは強いんだ」という反骨心が込められています。そして、その寂しいウサギは、私たち自身の姿でもあると思っています。アイドルはただ可愛いだけで終わらない、カッコいいパフォーマンスでも勝負できるんだってことを、櫻坂46として証明できるような曲です。

■パフォーマンスの魅力についても教えてください。

谷口 「52blocks」という、腕を使う護身術をイメージしたダンスが軸になっています。世界的にもこのジャンルを主体にした楽曲は少ないらしく、櫻坂46にとっても新しい挑戦でした。細かい手振りが多く、全身を使わないと小さく見えてしまうので、自分の中に落とし込むまでには、かなり時間がかかりました。

■実際に踊ってみた感想も教えてください。

谷口 グループでも過去最高難易度のダンスと謳われているのですが、まさにその通りです。ラスサビからの消耗が激しく、踊り切るためにはもっと体力が必要だと実感しています。ツアーも控えているので、しっかりと曲の熱量を届けられるだけのスキルを今から磨くつもりです。

■続けて増本さんから“What’s “KAZOKU”?”についてお聞きできればと思います。

増本 私も上京してから長くなり、今は家に一人でいるのが当たり前になっています。でも「家のドア開けたその瞬間(とき) 人の気配が当たり前」という歌詞を読んで、実家にいた頃の感覚をふと思い出しました。この曲は、本来なら離れてから気付く家族の良さを、この曲を耳にした時点で感じられる要素が詰まっています。家族の悪いところも、良いところも、両方を歌っているからこそ現実的で、反抗期の人にだって響く力があると思います。「空気のように見えていない」という歌詞にも共感できました。いるからこそ見えなくて、いなくなってから初めて探してしまう。当たり前に側にいてくれるからこそ、「見えていない」という言葉を選んでいるのではないかと思います。

■続けて“What’s “KAZOKU”?”のパフォーマンスについてもお聞かせください。

増本 「カノン」という、1人ずつ順番に同じ振りをしていくフォーメーションが組み込まれています。全員で3列に並んでおこなうので、引きで観ると、一枚の絵として成立する面白さがあります。ただ、その振りは高速で、一人でもズレたら成り立ちません。踊り終えた後に周りの人と「あれ、呼吸したっけ?」と、確認し合ってしまうほどの集中力が必要なんです。サビはキャッチーだけど、速くて難しいので、ファンの人たちも覚えがいがあるのではないかと思います。「K・A・Z・O・K・U」とアルファベットで表現する振りもあるので、ぜひ一緒にチャレンジしてみてください!

■”KAZOKU”にちなみ、お二人にとって櫻坂46は家族なのか、もしくはまた別の関係なのかを教えていただきたいです。

谷口 私たちは家族です。例えば“What’s “KAZOKU”?”が主題歌のアニメ「夜桜さんちの大作戦」の兄弟は、誰一人として同じ性格の人がいません。櫻坂46も同じで、明るい子もいれば、静かな子もいます。でも、いろんな個性が混ざり合う中で、ライブになると気持ちが一つになるんです。その感覚が、まさに家族の姿と似ていると思います。

■増本さんからも、櫻坂46を家族と呼べるのかお聞かせください。

増本 衣食住に違和感を抱かなくなった時点で、私たちはもう家族なんだと思います。楽屋でご飯を食べている時も、衣装に着替えている時も、くつろいでいる時も、メンバーといる時は素でいられるので、居心地が悪いと感じたことがありません。まさに空気のように見えていない、一緒にいるのが当たり前の存在なんだと思います。