MARGOT ROBBIE VANITYMIX 2020 SPRING FEATURE INTERVIEW

MARGOT ROBBIE『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

危険度MAXのアクション・エンターテイメント
“悪カワ”ヒロイン(ジョーカーの元恋人)ハーレイ・クイン覚醒!
ようこそ、常識(モラル)のない世界へ。

空前の大ヒットを記録した映画『ジョーカー』。それに続き、悪のカリスマ・ジョーカーの恋人として、映画『スーサイド・スクワッド』で大ブームを巻き起こした人気キャラクター〈ハーレイ・クイン〉を主人公とした最新作『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が全国公開を迎える。ハーレイを演じるのは『スーサイド・スクワッド』から引き続き、実力派女優マーゴット・ロビー。今作では主演でありながらプロデューサーとしてもその実力を発揮した彼女に、作品への想いを主演&プロデューサーとしての立場から聞いてみた。

■ハーレイ・クインは、映画『スーサイド・スクワッド』で演じていたキャラクターですが、このように一つのキャラクターを演じ続けることの利点はどんなところにありますか?

M 違うタイプのハーレイを演じる機会があることは最高に面白いと思っているわ。勿論私にとっては楽しいんだけど、オーディエンスが喜んでくれる事も大切に考えているの。それぞれに違った監督達と仕事をしていると、様々な理想の完成作が作られていくのも勿論楽しい事だし。例えばデヴィッド・エアー監督の時は違う側面から見たハーレイを演じたし、今回のキャッシー・ヤン監督の場合は、デヴィッド監督の時に演じたキャラクターとは違うものになったわ。今までジェームズ・ガン監督も含めて3人の監督と仕事をして、それぞれのクリエイティビティーの違いに私はとても興味を持って、観察して、勉強して、結果の違いを確認したの。オーディエンスにもそれが分かって面白いと思うわ。

■プロデューサーの立場から見てハーレイ・クインをどのようなヒロインに進化させ、日本でポピュラーにさせたいと考えましたか? 

M そうね、コミックブック文化も2Dアニメも日本は世界的に見ても最も代表的で根強い人気があって素晴しいと思うわ。コミックブックでのハーレイは、日本でも既に受け入れられているから、映画に変えてもハーレイの複雑なキャラクターが楽しく見せられていると思うし、日本でも人気を得ること間違いないと思うの。なぜなら、この映画のエンターテイメント性の中に存在するハーレイの生身の人間性が、私達みんなに共通するからよ。このハーレイはそうね、アブノーマルな複雑な状況に置かれていて、精神的にも苦痛を味わって、悩みながらもユーモアを捨てないキャラクターなの。観客が最後は、人間誰しもみんな何か問題を抱えていて、解決しようと生きている事に共感を持って、そこにハーレイを好きになる要素があると思うわ。それはプロデューサーの視点ね。あとは私個人の視点としても、日本でハーレイが人気を得ることを確信しているの。それは日本のファッションへの文化が、大いにこの映画に注目してもらえるポイントになると思うわ!日本はファッションをリードする国でしょ?アメリカよりもね!コスプレの文化も日本からだし、ハロウィンのコスチュームなんかも、日本はリードしてきているわ。ハーレイは抜群のファッションスタイルを持っているキャラクターだから、コスプレやハロウィンの仮装で日本の街を歩いてくれるファンが出てくるでしょうね。それを期待しているのよ!メイクだって、ヘアスタイルだって、すごくクリエイティブな日本人だから、きっとハーレイの着ているもの、メイクやヘアーをチェックするために観に行くなんてことも大きなイベントになると思うわ。それが私が日本でこの映画がヒットすると確信した理由でもあるわ。プロデューサーとして、そして個人的にも確信を持っているのよ。

■キャッシー監督との仕事は、女性の監督と言う事で、なにか特別に伝えたい思い出などはありますか?

M まずキャシー監督と初めて出会った時から息統合したのよ。彼女のスクリプトを見る視点に感化されて、キャラクター作りの話などでもクリアなビジョンがみえたわ。この映画の製作では女性が大切なポジションに着いていて、私ともう一人のプロデューサーも、ライターも、女性だしね。フェミニスト的な要素を故意で含ませたりは全くして無いけど、とても良い意味で自然に女性の観点から出てきた見所や面白さがあると自信をもって言えるわね。フェミニストの要素は無いにしても、ジェンダーフリーの要素が強いから、性別問わずに幅広い層のオーディエンスの為に出来上がった作品ね。でもさすがに女性が手掛けた、という要素は良い意味でこの作品に見られることは確かだし、それを意識して作っていないからこそ、この映画のオーディエンスの反響を楽しみにしているの。

■本作はハーレイ・クインがジョーカーと別れた後の物語ということですが、『スーサイド・スクワッド』の時とは演じる上で特に意識したところはありますか?

M 『スーサイド・スクワッド』のハーレイはジョーカーと付き合っていたわね。コミックブックでも分かるように、不健康な毒性のある恋愛関係だったの。ハーレイは気の毒にジョーカーに依存していて、恋愛中毒を起こすほどに彼に自分を捧げてしまった。今回のBirds of Preyの中では、そんな恋愛関係を断って、彼女は一人になるの。そこがポイントになっているわ。それが彼女にとって一番いい決断だったと彼女も分かっているけど、そりゃあ別れは辛いわよね。最後には立ち直るんだけど、それまでの間の道のりがカオスなの。精神的にもギリギリの時期を過ごして、自分の事だけでも頭の中は混乱しているのに、一難去ってまた一難みたいな出来事が起こるの。すでにハーレイの人生はクレイジーだったのに、更にクレイジーさはエスカレートしていくのよ!