ANZA VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

ANZA『ANZA 30th Anniversary Show』

■HEAD PHONES PRESIDENTとして、舞台とのコラボ企画をこれまで二作品ほど発表されていますが、もともとはやはりANZAさんからの提案、スタートなのでしょうか?

ANZA バンドの楽曲を使って舞台をやりたいという企画は、バンドの結成当時も頃から考えていました。実際にHEAD PHONES PRESIDENTの音楽が徐々に確立し始めてからは、ファンの方から「ミュージカルを見てるようです」という感想をいただくこともあって、構想を練ってしっかりとやれば、舞台作品を作り上げることができるかもしれないと思っていたんです。ラウドロックと舞台は意外に親和性があるということに私は確信を持っていました。実際にロック音楽の舞台は当時から結構ありましたしね。劇団新感線は結構ハードな音楽を舞台で使用していましたし、またあの頃に人気を博した、ABBAの曲で作られた『マンマ・ミーア!』や、QUEENの曲で作られた『We Will Rock You』、『RENT』なんかもそうでしたし、そういった舞台が私も大好きでした。

■ありましたね。懐かしいです。

ANZA そして出来上がったのが、第一作の『STAND IN THE WORLD』でした。作ってみて改めて思ったのは、このバンドにはやはりミュージカルっぽい要素があるということでした。ただ、この作品に関しては、もともとバンドが持っている楽曲にその物語をはめていくという形だったので、結成当時に頭の中で描いていた舞台像とはちょっと内容が変わってしまったところがあります。そして次に第二作の『COLORS』を作り上げたのですが、これは二部構成の舞台になっていて、第一部である「divide Ⅰ『The Reflection of Musical Stand In The World』」は前作の起源的な物語、そして第二部「divide Ⅱ『Colors of emotions』」は、まさしくバンド結成をした時にやりたかったイメージを投影しています。この第二部の舞台は、21年目にして思い描いていた目標にかなり肉薄するものができたと思っています。ただ、私の中では結構長年夢見ていた理想、目標が達成されてしまった瞬間でもあって、マネージャーに「今後はどうしよう?」なんて言っていましたけどね。(笑)

■とはいえ次の目標という課題はあれど、活動は続いていくんでしょうね。これまでの活動を振り返って今思うことはありますか?

ANZA 実は最近引っ越しをしたんですが、断捨離ついでに今まで関わってきたものを振り返っていたりしたんです。そこで改めて思ったのは、「自分はいろんな人と出会うことで作っていただいた、決して自分1人で頑張っていたわけではない」ということでした。だから、30周年のライブはこれまでの作品の楽曲をちょっと振り返ったソロライブとして、「今まで本当にみなさんありがとう」という気持ちを込めて行いたいと思っています。その作品ごとにみなさんの思い出もあると思いますし、私自身もそれぞれの作品を作るにあたって、いろんな思い出があるので、そんなことも踏まえながら。

■これからの活動に向けた思いも語っていただければと思います。

ANZA 今後については、なんとなくやりたいと考えていることもあります。ただ、それを実現するには時間がかかるし、今の私ではまだ経験が足りなくて努力をしていく必要があります。その意味では、私はまだまだ甘ちゃんですよ。(笑) 今後活動していく中では、これから私ANZAとしての楽曲や、HEAD PHONES PRESIDENTとしての楽曲を通して、より今までとは違う形で何かみなさんの人生の中にお邪魔ができる、そして作品に込めたメッセージに対して、みなさんにより深い生き様みたいなものを伝えられるアーティストになっていきたいと思っています。

Interview & Text:桂 伸也

PROFILE
1992年、15歳の時に大山アンザとして『中学生日記』でデビュー。その後、アイドルユニット「桜っ子クラブさくら組」のメンバーとして活動し、森野文子とのユニット「MOMO」を結成。さらにミュージカル版『美少女戦士セーラームーン』で主役の月野うさぎ / セーラームーンに抜擢され、5年間(計382公演)の舞台に立つ。1998年にANZAに改め、ソロシンガーとしてシングル『Dream』でデビュー。その2年後の2000年、ロックバンドHEAD PHONES PRESIDENTを結成。1st Maxi Single『escapism』でバンドデビューを果たす。バンド活動を続ける一方で、2003年に世界三大ミュージカルの一つ「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役を2000人のオーディションより射止め、本場イギリスの演出監督ジョン・ケアード氏の元で、2003年7月より3年間、帝国劇場・博多座・梅田芸術劇場・中日劇場・日生劇場と活躍する。さらに2005年にはミュージカル「ミス・サイゴン」のエレン役で出演し、カンパニーで菊田一夫演劇大賞を受賞。以後、バンドを起点として音楽活動を進化させる一方で、さまざまなコラボレーションを展開。一方で舞台女優としての活動も精力的に取り組む。そして2016年、HEAD PHONES PRESIDENTを題材に舞台を制作。ロックミュージカルショー『STAND IN THE WORLD』を座長として主演し、天空劇場にて3日間の公演を実施。さらに2021年に第二弾『COLORS』をHEAD PHONES PRESIDENT 20周年公演として実施。浅草花劇場にて2日間4公演を大成功させた。
HEAD PHONES PRESIDENT Official Website:http://headphonespresident.com/
HEAD PHONES PRESIDENT Official Twitter:https://twitter.com/HPPofficial
ANZA Official Website:http://www.ANZA.jp/
ANZA Official instagram:https://www.instagram.com/hppanza/

EVENT
『ANZA 30th Anniversary Show』

日時:2022年10月9日
会場:東京・天王洲アイル KIWA TENNOZ
https://www.oasis-kiwa.com/
開場/開演:
昼公演 OPEN 12:30 / START 13:00
夜公演 OPEN 17:30 / START 18:00
前売 ADV TICKETS / 当日券 DOOR TICKETS:
¥6,500 / ¥7,000(+1Drink)Show

オンラインチケット予約は『HEAD PHONES PRESIDENT Official Website』を参照。
http://headphonespresident.com/2022/08/17/ANZA30thshow/