NAQT VANE VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■これまでリリースした曲に続き、今回もEnglish Ver.も制作中なんですね。

Harukaze これも歌い方がガラッと変わっていると思います。普通にこうやって喋っているのと英語で喋るのとでも、トーンやテンションは全然違うので、そういう感じで歌う時もトーンが変わります。あと直訳というよりかは意訳してることが多いので、それも変化があって面白いなと思います。毎回English Ver.と普通のバージョンを出しているんですけど、海外で聴いてくれている方たちが日本語が混ざっている通常のバージョンの方が好きって言ってくださったり、逆に日本で聴いてくださっている方たちは英詞バージョンの方がいいって言ってくださったり、意外なところもあって。(笑) 私も“Break Free”は英語の方が好きなんですけど“VANE”は日本語の方が好きなので、人によって分かれるのが面白いなと思います。

■どの曲もそうですが、“TOUCH”は特に音作りがすごく洋楽志向でカッコいいなと感じます。Harukazeさんは最初聴いた時、どんな印象を持ちましたか?

Harukaze 私もカッコいいなと思いました。澤野さんは洋楽のエッセンスも取り入れて作曲されたりするのですが、澤野さんが感じる「洋楽とは何か」みたいなものが、NAQT VANEとして表現されていると思います。“TOUCH”が一番それを感じます。

■ちなみに日本でも海外でもいいんですが、Harukazeさんが最近気になっていたり、好きなアーティストというとどんな方がいるんですか?

Harukaze うーん、誰だろう……?私は毎日違うジャンルを聴くんですよ。SpotifyのNew Discoveryとかから毎日知らないアーティストを見つけて聴いていて。Twitterで「#Harukazeプレイリスト」っていう毎日プレイリストをシェアする企画をやっていたんですが、それをやり始めてから、さらに違うジャンルを聴くようになって。この間はK−rapを聴いていて、今日はサッカーワールドカップに感化されてサッカーっぽい曲を聴いていて……。(笑) でも日本のアーティストで言うと、私と同世代の藤井風さんとかは本当にインスパイアを受けます。風さんは音楽が本当に大好きで、だから音楽をやっていたいっていう人なんですけど、それが曲で伝わってくるというか。やりたいことを全部入れて、天才的な音作りと天才的な声みたいな。風さんに関しては本当に天才なんですけど、やっぱり同い年だからこそ刺激を受けますね。風さんとかVaundyさんは刺激を受ける存在かなと思います。頑張ろうって思える。あと昔からずっと好きなアーティストで言うと、リアーナとアデルなんです。そのものになりたいって思うのはリアーナで、あんな声になりたいっていうのはアデルですね。あとリタ・オラとかアヴリル・ラヴィーンもすごく好きで。彼女たちの声に近づけて歌うようにしていたら、ちょっと声がハスキーになっちゃったんです。(笑) あとは海外でTikTokから出てきた子とかも最近は何曲もバズっていて、こっちでいうTani Yuukiさんみたいな人がどんどん出てきているんですよ。最近だとナタリー・ジェーンっていう子が本当に歌が上手でバズったんですけど、新しい曲のプロモーションも自分でやっていて、注目しています。

■いろんな曲を聴いているんですね。いろんな音楽を聴かれるのは、もちろん好きだからではあると思うんですが、それが歌手活動に活かされていたりもしますか?

Harukaze そうですね。それこそナタリーは体幹を使って歌うことの大事さみたいなのをすごく教えてくれる子で。それ以外にも強弱のコントロールだったり、ブレスの取り方だったりはいろんなライブの動画を見たりして勉強しています。ボーカルの先生とも話していたんですけど、ビヨンセのこの間のアルバムは1曲、1曲がすごく勉強になるんです。「聴くだけじゃなくてメモを取るぐらいの教科書だよ」って言われて。今まで「いいな」ってだけで聴いてたような曲も、自分が歌うにあたって勉強する教材になるんだって思って。それでまた歌が上手い人の曲をよく聴くようになった気がします。メッセージを伝える方もすごくたくさんいて、それもすごく良いんですけど、私は私なりのメッセージの伝え方があると思うので、自分が伝えたいように伝えたい。でもそれを伝えるにあたって、まず歌が上手くないと惹きつけられないと思うので、とりあえず上手く歌えるようにならなきゃなって。そこからいろいろな動画とか、シンガーのレッスンをしているコーチの動画とかも見ています。

■すごく勉強されているんですね。

Harukaze でも楽しいです、自分が好きなものなので。数学とかじゃないから。(笑)

■NAQT VANEとしてでもいいですし、個人としてでもいいですが、今後やってみたいことや挑戦したいことというとどんなことがありますか?

Harukaze 今一番やりたいのはライブですね。これからできたらいいなとは思っているんですけど、やっぱりメッセージを伝える、人を鼓舞するプロジェクトっていうのもあって、サブスクとかで聴いてもらうのもすごく嬉しいんですけど、やっぱり目を見てちゃんと伝えられるのってライブなんだろうなって思うし、魅力が一番伝わるのもライブなんだろうなって思っていて。私は結構クールな感じに思われてしまうんですけど、喋ったらこんな感じだし、MCとかでもそれを伝えられたらいいなって。リスナーの方たちからも近い存在だと思って欲しいんです。そうじゃないと、遠い人に挑戦を応援されるのもよく分からないというか、知らない人からいきなり「応援してます!」っていうGメールが届くよりかは、近い友達に直接「応援してるよ!」って言われた方が、元気とかやる気は出ると思うから。そういう存在になりたいです。あと、「この歌を聴いてこういうことができました」とか、そんなエピソードが聞けるようになると、すごい感動するなって思っていて。私、将来的には自分のラジオ番組を持ちたいんです。ラジオ番組とかでお手紙をもらって、「NAQT VANEを聴いたからこれをやってみて、今はこんなことをしています」だったり、「曲を聴いて勇気づけられました」みたいなコメントをもらえた時に、やっと目的を果たせたみたいに思えるので。今もそういう風に思ってくださっている方もいるかもしれないけど、今は自分が元々諦めていた歌手にがむしゃらに挑戦しているので、ちょっと落ち着いて客観的になれた時に、みなさんがこの歌で鼓舞されているのが見えた時がゴールかなと思っています。世界各国でそういうリアクションが見れたらいいなって思います。

■最後にこの記事を読んでいる人に向けてメッセージをお願いします。

Harukaze NAQT VANEは「NAQT」が「裸」、「VANE」が「翼」っていう意味があって、「ありのままの自分で飛び立ってみよう」っていう意味があるんですけど、自分をさらけ出すってすごく難しいことだと思うんです。でも小さい挑戦でもいいので、明日早く起きるでもいいし、明日は朝ご飯作ってみるとかでもいいし、本当に小さいことでもひとつのステップを踏むことで絶対に人生は変わると思うので、NAQT VANEの曲を聴いて何かのムーブメントに繋がればいいなって思います。

Interview & Text:村上麗奈

PROFILE
NAQT VANE(ナクトベイン)
“挑戦者に追い風を吹かせるチームプロジェクト”アメリカから帰国したボーカリストHarukaze を迎えたチームプロジェクト“NAQT VANE”。トータルプロデューサーは澤野弘之、アートワークをClassic 6 が担当。それぞれの物語に新たな“風”を吹き込み、“新たな自分”を解放する。
https://bio.to/NAQTVANE

Harukaze
1998 年北海道生まれ。15 歳で日本を離れ高校と大学を海外で過ごす。海外で日本と違う音楽文化に触れ、ロサンゼルスの大学で音楽ビジネスを学びながら、音楽を通じて出会った人々と音楽を作り始める。2018年、1st Single『Summer Time ( Feat. Roz )』をリリース。その後、2nd Single『Mr. Secret』に続き、2020年の冬、EP『Best Regards,』をリリースし帰国。日本で音楽活動を始める。2021年、澤野弘之との出会いによりNAQT VANEへ参加。
Instagram:https://www.instagram.com/harukazeofficial/
Twitter:https://twitter.com/harukazeoffici1
TikTok:https://www.tiktok.com/@harukaze_official
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCIUjjJrtYxsS24poekjSyRA

RELEASE
『TOUCH』

配信デジタルシングル
https://avex.lnk.to/NAQTVANE_TOUCH

avex trax
12月2日 ON SALE