10代の不安や葛藤をポジティブに変換してくれる素敵な音楽が集まりました。
ONE LOVE ONE HEARTが待望のセカンドアルバム『愛せ、至極散々な僕らの日を』をリリース。“愛せ、至極散々な僕らの日を”をリード曲に新曲を6曲収録。高校生の鮮やかで忙しなく、ときに葛藤もある日常を表現し、青春をのぞき見しているかのような楽曲たちで構成された、10代の「青春」を凝縮した一枚に仕上がっている。今作も10代のメンバーたちが集まったラブワンの等身大の魅力を垣間見ることができるストーリー性の高いMVと、年齢からは想像し得ない高い歌唱力と表現力が楽しめるアルバムとなった。
今回はラブワンのメンバー、相原一心、笹原遼雅、イーチ、矢嶋由菜、飯塚瑠乃の5人にアルバムの魅力について話を訊いた。
■セカンドアルバムリリースおめでとうございます。一言で言うと、今作はどんな一枚になっていますか?
笹原 今作の“愛せ、至極散々な僕らの日を”には、10代の不安や葛藤を描きつつ、ポジティブに変換してくれるような素敵な曲たちが集められています。
■今作のアルバムは、10代の青春が凝縮された一枚になっているということですが、同じく10代のみなさんの等身大の青春が楽曲にも描かれているのでしょうか?
相原 プライベートではあんなにキラキラした青春はないんですけど……。(笑)
飯塚 やめて!言わないで。(笑)
相原 僕たちも今作のアルバムぐらいキラキラしていたいな〜って思うんですけどね。(笑)
■リード曲の“愛せ、至極散々な僕らの日を”は、MVも制作されていますよね。映画のようなドラマティックな構成が印象的でした。演技をする場面も多かったと思いますが、難しかったシーンなどはありましたか?
相原 僕たち、今年の夏に“Fireworks”という楽曲をリリースしたんですが、実はその時のMVと今作のMVが同じ世界線で繋がっているんです。“Fireworks”と“愛せ、至極散々な僕らの日を”では距離感が変わる登場人物がいたのもあって、演技が難しいなと感じる場面もありましたね。
笹原 MVの始めにセリフをしゃべるシーンがあって、そこを僕と飯塚瑠乃が演じているんですが、撮影当日までセリフがあることを知らされていなかったので驚きました。
飯塚 そうそう。
笹原 朝一でメイクをしながらセリフをぶつぶつ呟いて覚えましたからね。
飯塚 カメラ回す前に何回も一緒に練習したよね。
イーチ 私は結構ありのままで演技できたので、難しいと感じる場面はなかったです。私の撮影ではセリフはなくて、発声練習のシーンが主だったので、いつもの練習をイメージしながらできました。
矢嶋 私は、(佐々木)杏莉と二人でダンスをしたり、二人でおしゃべりをしたりするシーンを撮影しました。本当にたわいもない話をしていました。MVには音声は乗らないって言われていたので、どんな話をしていたかはみなさんには聞かせられないんですけど。(笑)
■メイキングにそのシーンが映っていたりしたらいいですよね。
笹原 もしかしたらメイキングには乗るかもしれないですね。(笑)
■撮影もかなり力が入っていたと思いますが、“愛せ、至極散々な僕らの日を”のMVで特に見て欲しいシーンなどはありますか?
相原 思い出のアルバムを作成しているところが見どころかなと思います。僕がアメリカに1年間留学するという設定だったので、みんなが僕のためにアルバムを作ってくれるんです。最後に(藤咲)碧羽ちゃんが、僕のことを思いながら作ってくれているシーンがめちゃくちゃ心にきますね。
一同 そこね!(笑)
■MVでは藤咲さんが相原さんの背中をカメラで撮影するシーンがありますけど、あのシーンも青春が詰まっていますよね。
相原 僕は歩き方がめちゃくちゃ変なので、あのシーンは結構気をつけて歩きましたね……。
一同 (笑)
■笹原さんはいかがですか?
笹原 リップシンクのシーンですね。桜が舞っている中で歌っている場面です。撮られている側の僕自身もすごい綺麗なシーンだなと思って、すごく印象に残っています。
■イーチさんはいかがですか?
イーチ 「普通の学生だったらこんなふうに毎日を過ごすんだろうな」という日常を、撮影の中で過ごすことができて楽しかったです。MVでは、普段の私たちとは違う一面も見られるんじゃないかなと思います。
■普通の学生が過ごす毎日に憧れがあったりするんでしょうか?どんなことをしてみたいと思っていましたか?
イーチ 私はバイトに憧れていました。「今日バイトだわ〜!」って話している友人同士の会話にも憧れがありました。現実は仕事と学生生活を両立させるので忙しくて、バイトはやったことがなかったので。飲食店とかカラオケ店とか、なんでもやってみたかったです。特にやってみたかったのはカラオケ店員です。歌が大好きなので。(笑) 部屋からラブワンの曲を歌っているのとか流れてきたら、めっちゃテンションあがっちゃいますね。(笑)
矢嶋 私の小学校の将来の夢もアルバイトをすることでした。(笑) スーパーのレジ打ちがやりたかったんです。「ピッ!ピッ!」ってやってみたくて。(笑)
■矢嶋さんにとってのMVの見どころは何かありますか?
矢嶋 遼雅と被っちゃうんですけど、やっぱりリップシンクのところですね。落ちサビのあたりから舞う桜の花びらを見て、「もう桜の季節だから、旅立っちゃうんだ……」って切なくなります。
■飯塚さんはいかがですか?
飯塚 一心に隠しながらアルバムを作るのが楽しかったですね。「この写真いいじゃん!」とか言いながら、みんなすごく自然体で楽しんで作っていました。(笑)
相原 あのアルバムは、実際に作っているところを僕は見ていないんですよ。なので、MVでアルバムを渡されたシーンが本当に初めてアルバムを見た時のリアクションになっています。
■作っているところを見られなくて、寂しかったりしましたか?
相原 もちろん寂しかったですよ!「はい、相原さんは出ていってくださいね〜」って言われちゃいましたし。(笑)
■“愛せ、至極散々な僕らの日を”の歌詞にもあるように、10代では自分が何者であるか悩むことも多いと思うのですが、みなさんは悩んだことはありますか?
相原 僕はあんまり悩んだことはないですね。「なんだかんだ恵まれているなぁ」って思います。「最近不調だけど、よく考えたら恵まれてるからいいか!」って、楽観的に物事を捉えることが多いです。それで怒られちゃうこともあるけど……。(笑)
笹原 僕もあんまり悩んだことはないかもしれないですね。悩みすぎても良くないから、悩んだら一回忘れるようにしています。必要になってからまた考えた方がいいかなって。もし嫌なことがあっても、好きなことしていると、時間が流れて嫌なことも忘れられたりもします。
イーチ 私は自分の実力不足を感じることとか、他の演者さんの実力を見て悩むことが多いです。そういう時はメンバーに相談しますね。メンバーからたくさん勇気をもらえるし、励ましてくれる音楽を聴いて、気持ちを整理したりしています。
■イーチさんはメンバーに相談することが多いんですね。
イーチ そうですね。家族に相談するよりも多いかもしれないです。
■矢嶋さんはいかがですか?
矢嶋 私の人生に悩みはつきものです!
一同 おお〜!(笑)
矢嶋 私はMV通りで、「自分は何も持ってない」って思うんです。ダンスもいまいちだし、歌も上手くないし、MCもそんなにだし……って考え始めると「うわぁ〜!!!」ってなっちゃって。(笑) そうなった時はとことん泣ける曲をいっぱい聴いて、涙を流して、ママに相談して発散させます。
飯塚 そこは私たちじゃないんだ!泣いちゃう……。(笑)
矢嶋 あ、でも瑠乃とイーチにはいっぱい相談しています。(笑)
■じゃあ笹原さんと相原さんは相談されないんですか?
相原 ちょうどこの間、元気がなくて心配だったから「大丈夫?」ってLINEしたんですよ。そうしたら「あ、大丈夫です」って返ってきて……。
矢嶋 そこ二人にはあんまり相談できないんですよね。(笑)
笹原・相原 うわぁ〜!泣いちゃう。(笑)
■飯塚さんはいかがですか?
飯塚 私は最近、自分の機嫌の取り方を見つけたんですよ。とてつもなく単純な人間なんですけど、甘いものを飲めばオッケーなんです。(笑) スタバのフラペチーノとか、タピオカも好きなので、それを飲んでいれば機嫌良くなれるんですよ。それでもダメだったらメンバーに相談するようにしています。
相原 え?俺たち相談されたことあったっけ?
笹原 うーん……?
飯塚 女子メンバーはもう5年の付き合いになるから、男子には相談することも少ない。(笑)
相原 まぁ、俺たち男子は9年の付き合いだけどね!
飯塚 マウント取られた!(笑)
■ラブワンを結成してからは約2年になると思うんですけど、お互いの第一印象から変化はありましたか?
笹原 最初はここにいる女子メンバー3人が怖かったですね……。目つきも怖いなって……。(笑)
矢嶋 私は「目つききつくて誤解されちゃう」って思ったから、みんなに会う前日は指で一生懸命引っ張って垂れ目にしようと頑張っていたんだよ!
一同 (笑)
飯塚 怖がられているのはなんとなく感じていましたけどね。(笑)
相原 最初に会った時から3ヵ月はLINEも交換していなかったんです。しゃべることがある時は、マネージャーさんを通して伝えていました。(笑)
飯塚 一度マネージャーさんに言われて一心に話しかけたことがあったんですよ。構成表か何かを渡してもらったので、そのお礼で「ありがとね!」って伝えに。そうしたら「あぁ」って、すごいそっけない態度を取られて。
相原 怖がっていたんです……その時は。(笑)
笹原 怯えちゃっていたのね。(笑) 今では飯塚さんのことも「つかさん」って呼んだりしていて、みんなとすごく打ち解けていますよ。だけど仲良くなるまでは長かったかもしれないです。
相原 打ち解けるきっかけになったのは舞台「オノマトペ」の時ですね。
■この2年間で印象もだいぶ変わってきたんですね。お仕事で変化を感じる場面などはありますか?これはぜひ隣に座っているメンバーについてお話ししてもらいたいです。まずは相原さんからみた笹原さんをお願いします。
相原 遼雅はこのグループになる前からずっと一緒に活動してましたし、その頃は僕たちが一番年下だったので、あまり主体となって動くことが少なかったんです。でも今は遼雅が男子メンバーの中では最年長なので、みんなをまとめるように動いてくれていて、すごく成長したなって思います。はっきり言ってくれるようにもなりました。メンバーの中でも「これは君が悪いよ」って指摘できるのは遼雅だけです。
笹原 最年長の地位を存分に使わせてもらって、指摘しています。(笑)
■笹原さんから見たイーチさんはいかがですか?
笹原 僕たちは一番不仲だったんですよ。同い年なんですけど。
イーチ え?同い年だったんだ!
飯塚 そういうとこで不仲がバレちゃうから。(笑)
笹原 でも今年の夏に打ち解けられるようになりました。その頃にメンバーから「お前ら不仲じゃん」っていじられるようになって、そこから話すようになりましたね。それまでは二人になるとなんとなく壁を感じていたりもしたんですけど……。
イーチ 私は全然壁は感じていなかったけど?
笹原 僕だけだったみたいです。(笑)